2018年1月31日 (水)

「ブリューゲル展 画家一族 150年の系譜」・・・「婚礼の踊り」

20180123Pieter_bruegel_the_elder__hunters_i大久保 正雄『旅する哲学者 美への旅』第136回
雪の中、森を歩いて美術館に行く。ブリューゲル「雪中の狩人」の光景を思い出す。
私は、ハプスブルグ帝国の大地を旅した。早春のスペイン、灼熱のウィーン、プラハ、ブダペスト。美しい青春の日々。ウィーン美術史美術館で、ブリューゲル「雪中の狩人」(1565年)をみた。プラド美術館で、悪魔と怪奇の画家、ヒエロニムス・ボス「快楽の園」(1510)、をみて眩暈がした。ボス「愚者の石の切除」は権威の地位に立って民衆を欺く知識人の欺瞞の姿を露呈した。ヒエロニムス・ボスは、虚妄の権威を暴いた。フィリップ美公の蒐集を受け継ぐフェリペ2世。フェリペ2世は、至高の地位に立って、人間の本質に何をみたのか。
■ブリューゲル一族 150年の血族、9人の画家
ピーテル1世は、イタリアに旅し、絵画を学んだ。ピーテル2世、ヤン1世、アブラハム・ブリューゲルも、イタリアに旅し、絵画を学ぶ。
細密画の技法で、宗教画、風景画、風俗画(寓意画)、花の静物画、に秀でた画家一族。ピーテル1世は、44歳で死に、子孫はどう生きたか。ハプスブルグ家ルドルフ2世と兄ネーデルランド総督に12点蒐集されウィーン美術史美術館に所蔵された。ブリューゲル一族は、ピーテル・ブリューゲル1世が始祖。子、孫、ひ孫、4世代、150年続く、9人の画家がいた。
ピーテル2世は、薄利多売で、職人を多数雇い、画家経営が貧困に苦しむ。
ヤン1世は、上流階級を顧客に抱え、大儲けする。家を6軒、アントウェルペンに所有する。ルーベンスと共同制作する。花輪と聖母を描き入れた
アブラハム・ブリューゲルは、イタリア留学してフランドルに帰らず。風景画と花と果実の静物画で、人気画家となり、富裕になる。投機に失敗して、娘の持参金が払えず、娘は結婚できず修道院に入る。
孫のヤン2世は、寓意画と神話画を得意とした。ひ孫のヤン・ファン・ケッセル1世は、異国趣味と自然探求が得意で昆虫の標本を精密に描いた。
宗教改革の嵐の予兆
宗教改革1517(95か条の論題)の嵐の予兆。ネーデルランドの支配体制が崩壊する。支配階級の嘘が、暴かれるとき。16世紀、価値体系が滅びる。
きれいは汚い、汚いはきれい。Fair is foul, and foul is fair. (『マクベス』第一幕第一場)。
「大道廃れて、仁義あり。慧智出でて、大偽あり」
宗教改革 (1517『95か条の論題』)から、ほぼ百年後に起こった三十年戦争(1618~48年)によって、神聖ローマ帝国は崩壊、ハプスブルク家とブルボン家の対立は、ハプスブルク滅亡の始まりである。
*大久保正雄『旅する哲学者 美への旅』より
大久保正雄『永遠を旅する哲学者 美のイデアへの旅』
大久保正雄『藝術と運命との戦い、運命の女』
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ピーテル・ブリューゲル1世
ピーテル・ブリューゲル1世(1525—1569)、44歳で死す。
1551年、アントウェルペンで画家として登録。1553年、イタリアに旅立ち、ローマに滞在した。1559年、ヒエロニムス・ボッシュに影響を受けた幻想的な版画で名声を確立した。*
月暦画シリーズ『『雪の中の狩人』(1565年)は、晩年の作品である。
1563年、アントウェルペンからブリュッセルに移転して結婚し、1569年、没した。
ピーテル・ブリューゲル『バベルの塔』(1563年ウィーン美術史美術館)
ピーテル・ブリューゲル『バベルの塔』(1565年頃ボイマンス美術館)
ピーテル・ブリューゲル『雪の中の狩人』(1565年ウィーン美術史美術館)
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展示作品の一部
マールテン・ファン・ファルケンボルフ「バベルの塔」1580頃
ピーテル・ブリューゲル2世「野外での婚礼の踊り」1610年頃
ヤン・ブリューゲル1世、ヤン・ブリューゲル2世「机上の花瓶に入ったチューリップと薔薇」1615-20年頃
ヤン・ブリューゲル2世「視覚の寓意」1645—50
アブラハム・ブリューゲル「果実の静物のある風景」1670
ヤン・ファン・ケッセル1世「蝶、カブトムシ、コウモリの習作」1659年
ヤン・ファン・ケッセル1世「蝶、カブトムシ、コウモリ、カマキリの習作」1659年
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参考文献
ボイマンス美術館所蔵 ブリューゲル「バベルの塔」・・・幻想の画家ボスとブリューゲル
https://t.co/fIWq6mj12v
ハプスブルグ家の偉大な美術蒐集たち
「神聖ローマ帝国皇帝 ルドルフ2世の驚異の世界展」・・・ハプスブルグ家の悪趣味の館
http://bit.ly/2DiTQnd
http://platonacademy.cocolog-nifty.com/blog/2018/01/22-bfbe.html
ベルギー、奇想の系譜、ザ・ミュージアム・・・怪奇と幻想うごめくフランドル
http://platonacademy.cocolog-nifty.com/blog/2017/08/post-09fb.html
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16、17世紀のヨーロッパにおいてもっとも影響力を持った画家一族のひとつであったブリューゲル一族。一族の祖であるピーテル・ブリューゲル1世は、現実世界を冷静に見つめ、人間の日常生活を何の偏見もなく、ありのままに表現した革新的な画家でした。この観察眼は、子から孫、ひ孫へと受け継がれ、一族の絵画様式と伝統を築き上げていくことになります。
父の作品の忠実な模倣作(コピー)を手掛けた長男のピーテル2世。父の自然への関心を受け継いで発展させ、多くの傑作を残したヤン1世。そして、ヤン2世やアンブロシウス、アブラハムといったヤン1世の子孫たちが、一族の作風を受け継ぎ、「ブリューゲル」はひとつのブランドとして確立されていくのです。
本展は貴重なプライベート・コレクションの作品を中心とした約100点の作品により、ブリューゲル一族と、彼らと関わりのある16、17世紀フランドル絵画の全体像に迫ろうという挑戦的な展示になります。
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★「ブリューゲル展 画家一族 150年の系譜」東京都美術館
1月23日—4月1日 
http://www.tobikan.jp/
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豊田市美術館、2018年4月24日(火)~ 7月16日(月・祝)
札幌芸術の森美術館、2018年7月28日(土)~9月24日(月・祝)

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2018年1月28日 (日)

「仁和寺と御室派のみほとけ ― 天平と真言密教の名宝 ―」・・・空海『三十帖策子』

Ninnaji2018大久保 正雄『旅する哲学者 美への旅』第135回
桜満開のとき、仁和寺に、滞在した。空海『三十帖策子』を見ようとしたが、この時は修理中だった。空海が長安で筆写した梵語原文(805-6年)を含む。『三十帖策子』、東寺から守覚法親王が借用して返還しなかった。
空海は、三十一歳の時、遣唐使船で出港。三十二歳の時、青龍寺の恵果阿闍梨に面会する。「われ先より、汝の来れるを知り、相待つこと久し。今日、相見ゆること大いに好し。」(空海『請来目録』)。805(延暦24)年6月。12月15日、恵果阿闍梨、入滅、59歳。この時、空海三十二歳。『三十帖策子』の根幹は恵果の死後、書かれた。(805-6(延暦24-大同元)年)。
桜満開の京都、花盛りの密教寺院に滞在した。しばし憂いを忘れて、春爛漫、醍醐寺の桜満開の時から紅枝垂れ桜が咲き、花吹雪舞うまで、花めぐりする。死の相の下にみると、生命あるこの世のものが限りなく美しい。文明の滅亡を憂うる時、プロメテウスの火と神の怒り、千二百年の時を超えて伝えられる空海の書『聾瞽指帰』『秘密曼荼羅十住心論』、『金剛界曼荼羅』。
諸法無我と輪廻転生とは矛盾する。この仏教の根本的矛盾をどのように解決するのか。第八識は意識されない潜在意識、阿頼耶識(ālaya-vijñāna)で、生死輪廻する主体である。これが大円鏡智、阿閦如来の智恵に転じる。
空海は、諸法無我と輪廻転生との矛盾。この根本的矛盾をどのように解決するのか。
*大久保正雄『旅する哲学者 美への旅』より
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美は真であり、真は美である。これは、地上にて汝の知る一切であり、知るべきすべてである。
美しい夕暮れ。美しい魂に、幸運の女神が舞い降りる。美しい守護霊が救う。美しい魂は、輝く天の仕事をなす。
*大久保正雄『旅する哲学者 美への旅』より
大久保正雄『永遠を旅する哲学者 イデアへの旅』
大久保正雄『藝術と運命の戦い 藝術家と運命の女』
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展示作品の一部
国宝「三十帖冊子」空海ほか筆、平安時代9世紀 (805-6(延暦24-大同元)年)京都・仁和寺蔵 (展示期間:通期展示、2018年1月16日(火)~28日(日)限定全帖公開)
国宝「両界曼荼羅」子島曼荼羅、平安時代・10-11世紀、奈良、子島寺
国宝「守覚法親王消息」守覚法親王筆、平安時代・治承2年1178年 京都・仁和寺蔵
秘仏本尊
国宝「十一面観音菩薩立像」平安時代・8~9世紀、大阪・道明寺蔵 (通期展示)
国宝「千手観音菩薩坐像」奈良時代・8世紀 大阪・葛井寺蔵
(展示期間:2018年2月14日(水)~3月11日(日))
重要文化財「如意輪観音菩薩坐像」平安時代・10世紀、兵庫・神呪寺蔵 (通期展示)
国宝「孔雀明王像」、北宋時代(2月12日まで)
国宝「阿弥陀如来坐像」平安時代・仁和4年(888) 京都・仁和寺蔵(通期展示)
仁和寺「観音堂」33体の仏像を公開。非公開の観音堂の壁画を高精細画像で再現、空間を展示。
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参考文献
旅する思想家、孔子、王羲之、空海と嵯峨天皇
http://platonacademy.cocolog-nifty.com/blog/2016/12/post-e107.html
http://bit.ly/2jcAF6D
大日如来の知恵 五智如来の知恵
http://mediterranean.cocolog-nifty.com/blog/2016/06/post-0e2c.html
空海と密教美術展・・・理念と象徴
http://mediterranean.cocolog-nifty.com/blog/2011/07/post-d0bf.html
東寺・・・春爛漫の京都
http://mediterranean.cocolog-nifty.com/blog/2011/04/post-001d.html
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御室桜で知られる仁和寺は、光孝天皇が仁和2年(886)に建立を発願し、次代の宇多天皇が仁和4年(888)に完成させた真言密教の寺院です。歴代天皇の厚い帰依を受けたことから、すぐれた絵画、書跡、彫刻、工芸品が伝わります。創建時の本尊である阿弥陀如来像(国宝)は、当時もっともすぐれた工房の作品です。また、高倉天皇宸翰消息(国宝)は皇室との深いかかわりを物語るものです。本展覧会では、仁和寺の寺宝のほか、仁和寺を総本山とする御室派寺院が所蔵する名宝の数々を一堂に紹介します。
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特別展「仁和寺と御室派のみほとけ ― 天平と真言密教の名宝 ―」東京国立博物館 平成館(上野公園)
2018年1月16日(火) ~3月11日(日)
http://www.tnm.jp/

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2018年1月19日 (金)

「神聖ローマ帝国皇帝 ルドルフ2世の驚異の世界展」・・・ハプスブルグ家の悪趣味の館

Rudolf2_2018Rudolf_ii大久保 正雄『旅する哲学者 美への旅』第134回
ハプスブルグ帝国の都、ウィーン、プラハ、ブダペスト、チェスキークルムロフ、東欧の国々を旅した灼熱の夏を思い出す。美しき青春の日。
ハプスブルグ家の偉大な美術蒐集たち
ハプスブルグ家には、偉大な美術蒐集がいる。デューラーを庇護したマクシミリアン1世、ティツィアーノを召し抱えたカール5世、スペイン王フェリペ2世は、ヒエロニムス・ボスを愛好した。フェリペ4世は、ベラスケスを宮廷画家、官僚にした。女帝マリア・テレジアの嫡男ヨーゼフ2世はコレクションを公開。スペイン王フェリペ2世、フェリペ4世、神聖ローマ皇帝ルドルフ2世。
神聖ローマ皇帝ルドルフ2世 Rudolf II
ルドルフ2世(1552-1612)は、ウィーンに生まれ、24歳で神聖ローマ帝国皇帝に即位。
1583年、31歳で、都をプラハに移す。1612年、59歳で死す。多くの身分の低い側室の女との子を多数つくるが、世継ぎはない。
クンストカンマー、悪趣味の極み
17世紀バロックのドイツ諸侯が作ったクンストカンマーは、悪趣味の極みである。
1583年、31歳で、都をプラハに移す。ルドルフ2世はプラハ城、南翼と北翼をつなぐ廊下にクンストカンマー(Kunstkammer)、ブンダーカンマー(Wunderkammer)を作り、美術品だけでなく、珍しい貝殻、珊瑚、宝石、科学器械などを集めた。ティコ・プラーエ、ヨハネス・ケプラーを宮廷に呼ぶ。
【憎み合う兄弟、ルドルフ2世とマティアス】ルドルフ2世の才能に嫉妬する弟
弟は宗教問題などに無策だったルドルフ2世を憎むが、ルドルフ2世の才能に劣等感を抱いていた。決定的対立は1577年、スペイン領ネーデルラントにマティアスが調整役として赴いて失敗した。ルドルフはマティアスのウィーン帰還を許さず。マティアスは謀反、1611年プラハに侵攻、兄を帝位から引き摺り下ろす。
ルドルフ2世の死
1612年、59歳で死す。弟マチアスが帝位を継ぐ。マチアスにも子がなく、フェルディナント2世が帝位を継承。ハプスブルグ家は、カトリックとプロテスタント最大の宗教戦争、30年戦争(1618-48)に突入する。ドイツは荒廃し、ハプスブルグ家はブルボン家に敗れ、フランスの覇権が確立する。
神聖ローマ帝国、虚構の帝国
神聖ローマ帝国(西暦962~1806年)。神聖ローマ帝国は、首都の存在しないドイツ民族諸侯連合体。「神聖ローマ帝国」の名称は 1254年以降用いられる。古代ローマ再興を目指して作られた虚構、神聖でなくローマでもなく帝国でもない。フランス皇帝ナポレオンが欧州大陸を席巻すると、神聖ローマ帝国(962~1806年)崩壊。神聖ローマ帝国は烏合の衆である事が歴然とする。菊池良生『神聖ローマ帝国』講談社
*大久保正雄『旅する哲学者 美への旅』より
大久保正雄『永遠を旅する哲学者 イデアへの旅』
大久保正雄『藝術と運命の戦い 藝術家と運命の女』
――
展示作品の一部
ハンス・フォン・アーヘン作のコピー「ハプスブルク家、神聖ローマ帝国皇帝ルドルフ2世の肖像」1600年頃、油彩・キャンヴァス、スコークロステル城、スウェーデン
ルーラント・サーフェリー「動物に音楽を奏でるオルフェウス」1625年、油彩・キャンヴァス、プラハ国立美術館、チェコ共和国
ヤン・ブリューゲル(父)「陶製の花瓶に生けられた小さな花束」1607年頃、油彩・板、ウィーン美術史美術館
ヨーリス・フーフナーヘル「生の短さの寓意(花と昆虫のいる二連画」 1591年、グアッシュ、水彩・ヴェラム、リール美術館
ジュゼッペ・アルチンボルド「ウェルトゥムヌスとしての皇帝ルドルフ2世像」1591年、油彩・板、スコークロステル城、スウェーデン
ディルク・ド・クワード・ファン・ラーフェステイン「ルドルフ2世の治世の寓意」1603年、油彩・キャンヴァス、プレモントレ修道会ストラホフ修道院、プラハ、チェコ共和国
――
参考文献
「アルチンボルド展」・・・ハプスブルク家の皇帝の奇妙な趣味
http://bit.ly/2vterEw
ハプスブルク帝国年代記 王女マルガリータ、帝国の美と花
https://t.co/T2it2d8Zb1
ハプスブルク帝国、ヴェラスケス、黄昏の光芒
http://bit.ly/2zGK4N2
――
プラハに宮廷を構え、神聖ローマ帝国皇帝として君臨したハプスブルク家のルドルフ2世(1552-1612)は、稀代の収集家として、また芸術の庇護者として知られています。16世紀末から17世紀初頭、彼の宮廷には世界各地から優れた人物たちが集結し、芸術作品、あるいは科学機器などのあらゆる優れた創作物、更には新たに発見された珍奇な自然物などが集められ、文字通り「驚異の部屋」とでも呼ぶべき膨大なコレクションが形成され、当時のヨーロッパの芸術文化の一大拠点ともなりました。本展ではジュゼッペ・アルチンボルドを始め、ルドルフ2世が愛好した芸術家たちの作品を中心に、占星術や錬金術にも強い関心を示した皇帝の、時に魔術的な魅力に満ちた芸術と科学の世界をご紹介します。
http://www.bunkamura.co.jp/museum/
――
★Hans von Aachen - Portrait of Emperor Rudolf II
★「神聖ローマ帝国皇帝 ルドルフ2世の驚異の世界展」Bunkamura ザ・ミュージアム
1月6日—3月11日

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2018年1月11日 (木)

美術館スケジュール2018年・・・旅する哲学者 美への旅

20180123大久保 正雄『旅する哲学者 美への旅』第133回
帝国主義の雰囲気が濃厚になりつつある今。この世界はファシズムの嵐が吹き荒れるのか。
春の首都の美術館を彩る美術館は、ルネサンス、バロック、密教美術。ベラスケス、ブリューゲル、ミケランジェロ、藤田嗣治、ルーベンス。人類の知的遺産を、生きる原動力にして、生きよう。愛のない世界に理念を実現するために。
再び、自由主義者が弾圧される時代が来る。孫崎享先生も同意する。思想家、文化人が弾圧される時代。大逆事件の幸徳秋水処刑1910年、甘粕事件の大杉栄1923年9月16日、治安維持法1925年、二・二六事件の北一輝処刑1936年、小林多喜二の獄中死1933年。近衛文麿失脚1941年。
*大久保正雄『旅する哲学者 美への旅』より
大久保正雄『永遠を旅する哲学者 イデアへの旅』
大久保正雄『藝術と運命の戦い 藝術家と運命の女』
――
人生とは、あなたが出会う人々であり、その人たちとあなたが作り出すもの。
だから、待っていないで何か作ることをはじめなさい。
人生は短い。情熱を身にまとい、自分の愛と夢を生きよう。
――
富とは、お金で買えないものをどのくらい持っているかである。
お金で家は買えるけれど家庭は買えない。
お金で本は買えるけれど知識は買えない。知性は買えない。
お金で学校は買えるけれど学問は買えない。
お金で血は買えるけれど命は買えない。
お金で時計は買えるけれど時間は買えない。
お金で地位は買えるけれど尊敬は買えない。
―――
1月
「神聖ローマ帝国皇帝 ルドルフ2世の驚異の世界展」Bunkamura ザ・ミュージアム、1月6日—3月11日
「仁和寺と御室派のみほとけ」東京国立博物館、1月16日-3月11日
「ブリューゲル展」東京都美術館、1月23日~4月1日 *豊田市美術館、札幌芸術の森美術館。
「アラビアの道-サウジアラビア王国の至宝」東京国立博物館1月30日(火) -3月18日(日)
2月
「「ルドン―秘密の花園」三菱一号館美術館2月8日(木) —5月20日(日)
「至上の印象派展 ビュールレ・コレクション」国立新美術館、2月14日-5月7日 *九州国立博物館、名古屋市美術館。
「プラド美術館展」国立西洋美術館、2月24日-5月27日 *兵庫県立美術館。
3月
特別展「人体 ー神秘への挑戦ー」国立科学博物館 2018年3月13日(火)~6月17日(日)
「ヌード NUDE」横浜美術館、3月24日-6月24日
「東西美人画の名作 序の舞への系譜」東京藝術大学大学美術館 3月31日-5月6日
「白日会、展覧会」国立新美術館、3月21日ー4月2日。
4月
「名作誕生 つながる日本美術」東京国立博物館、4月13日-5月27日
「プーシキン美術館展」東京都美術館、4月14日-7月8日 *国立国際美術館。
「生誕150年 横山大観展」東京国立近代美術館4月13日-5月27日 *京都国立近代美術館。
特別展「池大雅 天衣無縫の旅の画家」京都国立博物館2018年4月7日〜5月20日
5月
「ルーヴル美術館展 肖像芸術」国立新美術館、5月30日-9月3日
6月
「ミケランジェロと理想の身体」国立西洋美術館、6月19日-9月24日
「ミラクル エッシャー展」上野の森美術館6月6日-7月29日
7月
「特別展 縄文」東京国立博物館 7月3日-9月2日
「モネ それからの100 年」横浜美術館、7月14日-9月24日
「没後50年 藤田嗣治展」東京都美術館、7月31日-10月8日*京都国立近代美術館。
9月
「京都・醍醐寺 真言密教の宇宙」サントリー美術館 9月19日-11月11日
「特別展 京のかたな」京都国立博物館、9月29日-11月25日
10月
「フェルメール展」上野の森美術館、10月5日-2019年2月3日 *大阪市立美術館。
「ルーベンス展」国立西洋美術館、10月16日-2019年1月20日
「ムンク展」東京都美術館、10月27日-2019年1月20日
「没後40年 熊谷守一」東京国立近代美術館 開催中-3月21日
「生誕150年記念 横山大観 東京画壇の精鋭」山種美術館、1月3日-2月25日
――
大久保 正雄『ことばによる戦いの歴史としての哲学史 理性の微笑み』理想社
http://bit.ly/2BGiuwX
http://bit.ly/2zEiAV9
2017美術展ベスト10・・・旅する哲学者 美への旅
http://bit.ly/2zBC7ED
2018新春、春風駘蕩・・・旅する哲学者 美への旅
http://bit.ly/2ClhVxg
美術館めぐり・・・美術館の迷路
http://bit.ly/2qBJf51

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2018年1月 1日 (月)

2018新春、春風駘蕩・・・旅する哲学者 美への旅

Tiziano_venere_di_urbino_1535大久保 正雄『旅する哲学者 美への旅』第132回
1、時を超える不滅の魂
美しい魂は、永劫回帰の時を超える。時を超えて蘇る。北斎は、九十歳で死ぬまで絵を描きつづける。
2、理念を追求する精神は知性によって運命と戦う
理念を追求する精神は、知性によって運命と戦い、地上に美を成就する。メディチ家のプラトン・アカデミーは1499年に滅びる。しかし、逆境の時を超え、滅亡から400年後蘇る。
3、復讐する精神
理念を追求する精神は、運命と戦い、運命に復讐する。美しい魂は、逆境に屈せず、理念を追求する。偉大な精神は、復讐を果たす。
織田信長は、織田信行の二度目の謀反に復讐を果たし、人生の冒険に旅立つ。弘治三(1557)年、信長24歳。アレクサンドロスは、父王フィリッポス2世を側近貴族によって暗殺、復讐を果たして人生の旅に旅立つ。紀元前336年、アレクサンドロス20歳。偉大な精神は、復讐を果たして目的成就する。
深淵から蘇る魂
一流の人間だけが一流の才能を評価する。高島野十郎は、終生家族を持たず、師もなく、画壇とも関わらず、画壇や世に背を向け、売れもしない精密な写実画を黙々と描き続けた孤高の画家。没後30年、脚光を浴びる。『傷を負った自画像』(1916*)
4、夢の果てを追いつづける
天正十(1582)年、六月一日。織田信長は、本能寺で、茶会を開き、天下三肩衝を披露する予定だった。本能寺の変により天下三肩衝を手に入れる夢は幻と消える。*初花肩衝、新田肩衝、楢柴肩衝。
5、美しい魂は、本質を探求する。
美しい魂は、現象に欺かれず、本質を探求する。
人が本当に見ることができるのは心によってだけである。本質は、目で見えない。大久保正雄『旅する哲学者 美への旅』
6、思想の歴史は、二千年の戦いの歴史である。
思想の歴史は、物質主義と本質主義、経験主義と合理主義、義務倫理学と価値倫理学、全体主義と自由主義の二千年に亙る戦いの歴史である。*大久保正雄『ことばによる戦いの歴史としての哲学史』
7、永遠を旅する哲学者、イデアへの旅
存在の彼方に、善と美のイデアがある。存在の根拠は美と善である。人間存在の秘密は、たんに生きることにあるのでなく、何のために生きるかである。*大久保正雄『永遠を旅する哲学者 イデアへの旅』
8、美を探求する精神史
黄昏時、夕暮れの光の中で『美の精神史』を執筆する。美を求める旅は、精神の旅である。美の精神史の旅。時の彼方、回帰する時を超えて、イデアへの旅。理念を追求する精神を求めて旅に出る。理念を追求する精神は、現実と戦う。理念を追求する人は弾圧される。しかし、死を超えて、美しい魂は蘇り、戦いを始める。
メディチ家の悲劇。織田信長の悲劇。プラトンの悲劇。空海の旅。嵯峨天皇の隠遁。王羲之の蘭亭の曲水宴。魂の美を探求したレオナルド。知性の美を探求したミケランジェロ。理念を追求する人の戦い、天への祈り。
本能寺の幻の茶会、安土城の七層の天主、信長の果たさざる夢。メディチ家の果たさざる夢。ロレンツォの歌を思い出す。
9、メディチ家の果たさざる夢。ロレンツォの歌
青春とは何と美しいものか。だが見る間に過ぎ去ってしまう。美しい時を楽しみなさい。明日は定めなきものゆえ。
Quant’è bella giovinezza,che si fugge tuttavia!,chi vuol esser lieto, sia:
di doman non c’è certezza.
Canzona di Bacco, Trionfo di Bacco e Arianna, 1490
――

大久保 正雄『理念を探求する魂の精神史』『美の精神史』
藝術家と運命の戦い
【レオナルド・ダ・ヴィンチ】生後まもなく孤独に生きていく。13歳でヴェロッキォ工房に弟子入り。苦節三十三年、46歳でミラノにて『最後の晩餐』を完成。47歳の時、フランス軍、ミラノ占領。48歳で放浪の旅に出る。64歳、フランス王の招きでアンボワーズ、クルー城に行く。三枚の絵画をイタリア使節に披露。67歳で死去。
【葛飾北斎】葛飾北斎、三十歳で貧困、苦節四十年。72歳で『富嶽三十六景』「神奈川沖浪裏」。七十五歳の時に、名を変え「画狂老人卍」を用いる。『富嶽百景』「海上の不二」、『鳳凰図屏風』(1834)を描く。九十歳で『富士越龍図』『李白観瀑図』1849年を描く。「齢九十歳 画狂老人卍筆」。 北斎最期の言葉は「天我をして五年後の命を保ためしハ真正の画工となるを得べし」。嘉永二(一八四九)年四月十八日没。
【真の富】富とは、お金で買えないものをどのくらい持っているかである。お金で家は買えるけれど家庭は買えない。お金で本は買えるけれど知識は買えない。お金で学校は買えるけれど学問は買えない。知性は買えない。
――
【織田信長の復讐】弟信行は信長が病気との報を受け、11月2日に清洲城へ信長を謀殺に行った。清洲城北櫓天主次の間で信長の命を受けた河尻秀隆ら、池田恒興らによって返り討ちされた。弘治三(1557)年、信長24歳。
――
【プラトン・アカデミー】コジモ・デ・メディチは、1439年ギリシア人哲学者からプラトン哲学の奥義を聴き、アカデミア・プラトニカ設立を思い立つ。
コジモ・デ・メディチは、1459年カレッジ別荘をマルシリオ・フィチーノに託す。アカデミア・プラトニカ始まる。
【プラトン・アカデミーの終焉】ロレンツォ1492年死去。ポリツィアーノ、ミランドラ、1494年、毒殺されて死す。フィチーノ1499年死去。
【レダ】レオナルド『レダ』17世紀1694年まで、フォンテーヌブロー宮殿所蔵品目録に存在した記録がある。
――
美は真であり、真は美である。これは、地上にて汝の知る一切であり、知るべきすべてである。
美しい夕暮れ。美しい魂に、幸運の女神が舞い降りる。美しい守護霊が救う。美しい魂は、輝く天の仕事をなす。
*大久保正雄『旅する哲学者 美への旅』より
大久保正雄『永遠を旅する哲学者 イデアへの旅』
大久保正雄『藝術と運命の戦い 藝術家と運命の女』
――
参考文献
大久保正雄『旅する哲学者 美への旅』
メディチ家年代記 メディチ家礼拝堂の幽明境
https://t.co/jfr10GQn6W
メディチ家の容貌、ルネサンスの美貌 理念を追求する一族
http://bit.ly/2kSINKR
戦国武将、織田信長 骨肉の抗争
http://bit.ly/2l7FlKH
旅する思想家、孔子、王羲之、空海と嵯峨天皇
http://bit.ly/2jcAF6D
大久保正雄「メディチ家とプラトンアカデミー」『ルネサンスの美と世界遺産』
https://t.co/yxlgRpwirV
「愛と美の迷宮、ルネサンス、メディチ家と織田信長」
https://t.co/J6q12oMYUX

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2017年12月27日 (水)

2017美術展ベスト10・・・旅する哲学者 美への旅

Unkei2017Leda_melzi_uffizi大久保 正雄『旅する哲学者 美への旅』第131回
白夜の季節、ヨーロッパへ旅した。白夜の黄昏の町で友と会い、失われた美女の絵画を探しに行く。東欧の果て、美術館の回廊の奥にルネサンス・ギャラリーがあり、500年前の美しい女が微笑む。優美高妙、吟月弄風、夜の町を歩くと、眠れるヴィーナスが彷徨い歩く。夕暮れの彼方、美しい思い出。
黄昏時、夕暮れの光の中で『理念を探求する精神史』を執筆する。美を求める旅は、精神の旅である。美の精神史の旅。時の彼方、回帰する時を超えて、イデアへの旅。理念を追求する精神を求めて旅に出る。理念を追求する精神は、現実と戦う。理念を追求する人は弾圧される。しかし、死を超えて、美しい魂は蘇り、戦いを始める。
メディチ家の悲劇。織田信長の悲劇。プラトンの悲劇。空海の旅。嵯峨天皇の隠遁。王羲之の蘭亭の曲水宴。魂の美を探求したレオナルド。知性の美を探求したミケランジェロ。理念を追求する人の戦い、天への祈り。
本能寺の幻の茶会、安土城の七層の天主、信長の果たさざる夢。メディチ家の果たさざる夢。ロレンツォの歌を思い出す。
ロレンツォ・デ・メディチ「謝肉祭のためのバッカスとアリアドネの勝利の歌」
青春とは何と美しいものか。だが見る間に過ぎ去ってしまう。美しい時を楽しみなさい。明日は定めなきものゆえ。
Quant’è bella giovinezza,
che si fugge tuttavia!
chi vuol esser lieto, sia:
di doman non c’è certezza.
Canzona di Bacco, Trionfo di Bacco e Arianna, 1490
*大久保正雄『旅する哲学者 美への旅』より
――
美は真であり、真は美である。これは、地上にて汝の知る一切であり、知るべきすべてである。
美しい夕暮れ。美しい魂に、幸運の女神が舞い降りる。美しい守護霊が救う。美しい魂は、輝く天の仕事をなす。
*大久保正雄『旅する哲学者 美への旅』より
大久保正雄『永遠を旅する哲学者 イデアへの旅』
大久保正雄『藝術と運命の戦い 藝術家と運命の女』
――
【織田信長と茶会 本能寺の変】天正十(1582)年、六月一日。織田信長は、本能寺で、茶会を開き、天下三肩衝を披露する予定だった。島井宗室が楢柴肩衝を信長に献上すべく訪れたのが本能寺の変の前日。『仙茶集』。本能寺の変により天下三肩衝を手に入れる夢は幻と消える。*初花肩衝、新田肩衝、楢柴肩衝。
*大久保正雄『旅する哲学者 美への旅』より
――
運慶の生涯 南都焼討、平家滅亡、頼朝の死から、承久の変まで
運慶は1150年ころ生まれた。1176年、デビュー作「大日如来像」を制作する。水晶に瞳を描いて裏からはめ込む技法「玉眼」、台座の裏に「大仏師康慶実弟子運慶」墨書銘があり日本美術史上、最初の作者の署名がある。1180年平重衡による南都焼き討ち、東大寺や興福寺が焼失した。1185年、平家滅亡。「見るべき程のことは見つ」平知盛『平家物語』。
1186年、北条時政の注文により「毘沙門天立像」(願成就院蔵)を制作。
1189年、浄楽寺「阿弥陀如来像」を鎌倉幕府の御家人、和田義盛の注文で制作する。
1203年、「東大寺南大門、金剛力士像 阿吽」を再建。慶派の仏師29人で、2ヶ月で完成させた。
1212年、興福寺北円堂で、運慶は弟子たちとともに9体の像を制作。残っているのは、本尊「弥勒如来坐像」、脇侍「無著菩薩立像」「世親菩薩立像」3体である。北円堂の造仏においては、運慶は大仏師として総監督を務めた。弥勒菩薩が56億7千万年後に成仏した姿。台座内枠に源慶、静慶、運賀、運助、運覚、湛慶、康弁、慶運、康勝ら慶派仏師の名が墨書されている。
【北円堂の謎】「四天王立像」(興福寺南円堂) 持国天、増長天、広目天、多聞天は、北円堂にあった可能性がある。大仏師、運慶の監督のもとに作られたか。1223年没。
*大久保正雄『旅する哲学者 美への旅』より
――
1、「運慶」東京国立博物館
http://bit.ly/2xK3Hlr
2、「茶の湯」東京国立博物館
茶の湯、東京国立博物館・・・曜変天目、漆黒の闇のなかに輝く瑠璃色の星
https://t.co/1SHDWqNRC0
3、「レオナルド×ミケランジェロ展」三菱一号館美術館
https://t.co/K67IitKt5r
4、「ティツィアーノとヴェネツィア派展」東京都美術館
https://t.co/jijpFTn66k
5、「ボイマンス美術館所蔵 ブリューゲル「バベルの塔」展」
https://t.co/fIWq6mj12v
6、「ボストン美術館の至宝展-東西の名品、珠玉のコレクション、東京都美術館
http://bit.ly/2fuf0ob
7、「怖い絵展」上野の森美術館
http://bit.ly/2z8eCTV
8、「新海誠展「ほしのこえ」から「君の名は。」まで」国立新美術館
http://bit.ly/2BlGm9L
9、「北斎とジャポニスム、国立西洋美術館
http://bit.ly/2lJOXz9
10、「ゴッホ展 巡りゆく日本の夢」東京都美術館
http://bit.ly/2zluV3g
「ベルギー奇想の系譜」Bunkamuraザ・ミュージアム
http://bit.ly/2u6J1nr
「雪村 奇想の誕生」東京藝術大学大学美術館
https://t.co/8RJpa0AwNi
「シャセリオー展」国立西洋美術館
https://t.co/eUkZk1RfaW
「アルチンボルド展」国立西洋美術館
http://bit.ly/2vterEw
「タイ~仏の国の輝き~」東京国立博物館
http://mediterranean.cocolog-nifty.com/blog/2017/07/post-fbe5.html
「桃山の孤高の巨匠、海北友松」京都国立博物館
http://bit.ly/2qLIRvS
「ジャコメッティ展」国立新美術館
http://mediterranean.cocolog-nifty.com/blog/2017/06/post-9849.html
「河鍋暁斎展 これぞ曉斎」Bunkamuraザ・ミュージアム
「春日大社展」東京国立博物館
「フランス人間国宝展」東京国立博物館
「ミュシャ展」国立新美術館
「狩野元信 天下を治めた絵師」サントリー美術館
「茶碗の中の宇宙 樂家一子相伝の芸術」東京国立近代美術館
――
参考文献
大久保正雄『旅する哲学者 美への旅』
メディチ家年代記 メディチ家礼拝堂の幽明境
https://t.co/jfr10GQn6W
メディチ家の容貌、ルネサンスの美貌 理念を追求する一族
http://bit.ly/2kSINKR
戦国武将、織田信長 骨肉の抗争
http://bit.ly/2l7FlKH
ハプスブルク帝国、ヴェラスケス、黄昏の光芒
http://bit.ly/2zGK4N2
ハプスブルク帝国年代記 王女マルガリータ、帝国の美と花
https://t.co/T2it2d8Zb1
旅する思想家、孔子、王羲之、空海と嵯峨天皇
http://bit.ly/2jcAF6D
大久保正雄「メディチ家とプラトンアカデミー」『ルネサンスの美と世界遺産』
世界遺産アカデミー
https://t.co/yxlgRpwirV
http://platonacademy.cocolog-nifty.com/blog/2016/12/post-6a7d.html
「愛と美の迷宮、ルネサンス、メディチ家と織田信長」
https://t.co/J6q12oMYUX
http://platonacademy.cocolog-nifty.com/blog/2016/12/post-77c0.html
藝術と運命との戦い、藝術家と運命の女 印象派
http://bit.ly/2vfh8dP
http://bit.ly/2zgVKGe
――
【プラトン・アカデミー】コジモ・デ・メディチは、1439年ギリシア人哲学者からプラトン哲学の奥義を聴き、アカデミア・プラトニカ設立を思い立つ。
コジモ・デ・メディチは、1459年カレッジ別荘をマルシリオ・フィチーノに託す。アカデミア・プラトニカ始まる。
【プラトン・アカデミーの終焉】ロレンツォ1492年死去。ポリツィアーノ、ミランドラ、1494年、毒殺されて死す。フィチーノ1499年死去。
【レダ】レオナルド『レダ』17世紀1694年まで、フォンテーヌブロー宮殿所蔵品目録に存在した記録がある。

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2017年12月 7日 (木)

大久保 正雄 著『ことばによる戦いの歴史としての哲学史 理性の微笑み』 理想社

Botticelli_primavera_grazia_2201706160思想の歴史は、戦いの歴史である。思想の歴史は、物質主義と本質主義、経験主義と合理主義、義務倫理学と価値倫理学、全体主義と自由主義の二千年の戦いの歴史である。*大久保 正雄『ことばによる戦いの歴史としての哲学史』
――
大久保 正雄 著『ことばによる戦いの歴史としての哲学史 理性の微笑み』 理想社1993
第1章 ことばによる戦いの歴史としての哲学史
(人類の歴史は戦いの歴史である;
哲学の四つの問い;
学問は死闘である;
認識論の歴史;
倫理学の歴史;愛と死)
第2章 理性の微笑み知の楷梯
(理性の探究 魂の自己探究の歴史―イオニア学派からソクラテスまで;
善と知と上昇をめぐる比喩;
経験主義と合理主義の戦い;
カントとドイツ観念論;
知の楷梯をいかにして昇るか
理性の探究の果てに;
知の楷梯)
第3章 魂の内なる戦い 愛と死の果てに
(魂の内なる戦い;
功利主義と義務論との戦い;
フランス革命宴の後;愛と死の果てに)
第4章 知と愛 知恵を愛し求めること
(ソクラテスの死;
問題と方法;
ソクラテスの知恵の吟味;
論駁の技術 ソクラテスの問答の展開パターン;知恵を愛し求める;
知と無知の狭間に;
知の迷宮;
美と善)
第5章 ひとの美しさの根拠 
魂の美学
飛花落葉 死の微笑み)
――
大久保 正雄 著書
大久保 正雄『ことばによる戦いの歴史としての哲學史 理性の微笑み』理想社1993、4月
http://amzn.to/2zPb5io
ISBN-10: 4906421024
ISBN-13: 978-4906421022
――
大久保正雄 著作目録1 哲学編 
http://bit.ly/2AgBWnr

大久保正雄 著作目録2 美学・美術史
http://bit.ly/2vz6Gcd

――
美は真であり、真は美である。これは、地上にて汝の知る一切であり、知るべきすべてである。
人が本当に見ることができるのは心によってだけである。本質は、目で見えない。
美しい夕暮れ。美しい魂に、幸運の女神が舞い降りる。美しい守護霊が救う。美しい魂は、輝く天の仕事をなす。
*大久保正雄『旅する哲学者 美への旅』より
大久保正雄『永遠を旅する哲学者 イデアへの旅』

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2017年11月28日 (火)

大久保 正雄、著作目録2 美学・美術史

Venus_and_mars_1483201706160大久保 正雄、著作目録2 美学・美術史
論文
1 大久保正雄「美の奥義 プラトン哲学におけるエロス(愛)とタナトス(死)」詩誌『酒乱』第6号 2013
2 大久保正雄「プラトン哲学と空海の密教 ―書かれざる教説(agrapha dogmata)と詩のことば―」詩誌『酒乱』第5号2011
3 大久保正雄「ギリシア悲劇とプラトン哲学の迷宮 ―ことばの迷宮―」詩誌『酒乱』第4号2010
4 大久保正雄「プラトンと詩と哲学 ―詩的直観と哲学的直観―」詩誌『酒乱』第3号2009
5 大久保正雄「魂の美學 プラトンの対話編に於ける美の探究」
  「上智大学哲学論集」第22号、1993、6月
6  大久保正雄「闇の中にただよう香り 新古今和歌集の美学 第二章」
   大久保正雄『魂の目』無盡藏刊、所収 1997、10月
7 大久保正雄「斷崖の美学 美をめぐる戦い 新古今和歌集の美学」
   「法科論集」第4号、1990
8 大久保正雄「理念のかたち かたちとかたちを超えるもの」
  『理想』659号、理想社、1994、12月
9 大久保正雄「知と愛 (Plato“Apologia Socratis”28d10-30c1)」
    「法科論集」第4号、1990
――
著書
  大久保 正雄『ことばによる戦いの歴史としての哲學史 理性の微笑み』理想社1993、4月
http://amzn.to/2zPb5io
ISBN-10: 4906421024
ISBN-13: 978-4906421022
――
★美術史
1 大久保正雄「不死鳥の画家、北斎 北斎は天翔ける。美の天に向かって」
   『トーキングヘッズ叢書』2015
2 大久保正雄「愛と美の迷宮 イギリスロマン派からラファエロ前派」
   『トーキングヘッズ叢書』2014
3 大久保正雄「幻の花の都、京都 美の洗練、破壊と創造」
   『トーキングヘッズ叢書』57号(アトリエサード) 2014年1月
http://www.amazon.co.jp/dp/4883751651/ref=cm_sw_r_tw_dp_dpI5sb07RBE4S
4 大久保正雄「ミケランジェロ、苦悩する藝術家、さまよえる孤独な魂」
   『トーキングヘッズ叢書』56号(アトリエサード) 2013年12月
http://www.amazon.co.jp/dp/4883751597/ref=cm_sw_r_tw_dp_9K7otb137TQ4Y
5 大久保正雄「イタリア・ルネサンスの美と世界遺産」
   「世界遺産アカデミーWHAMR 第11号」世界遺産アカデミー(WHA)2011.4月
6  大久保正雄「メディチ家とプラトンアカデミー」
  「イタリア・ルネサンスの美と世界遺産」改訂版
   「世界遺産アカデミーWHAMR」世界遺産アカデミー(WHA)2016.11月
http://platonacademy.cocolog-nifty.com/blog/2016/12/post-6a7d.html
――
★【限定版】
美学、哲学
論文、随筆
大久保正雄「空海の冒険 密教美術の象徴学 空海の旅は、意味への旅、本質への旅。」『饗宴』2015
大久保正雄「ルネサンス、愛と美の迷宮 メディチ家の戦い、蘇るプラトン」『饗宴』2015
大久保正雄「ふしぎな図書館 生と死の狭間」『饗宴』2014
大久保正雄「星空の金剛界曼荼羅 星空のイデア界」『饗宴』2016
大久保正雄「レオナルド最後の旅、ルネサンスの謎」『饗宴』2016 
――
美は真であり、真は美である。これは、地上にて汝の知る一切であり、知るべきすべてである。
美しい夕暮れ。美しい魂に、幸運の女神が舞い降りる。美しい守護霊が救う。美しい魂は、輝く天の仕事をなす。
*大久保正雄『旅する哲学者 美への旅』より
大久保正雄『永遠を旅する哲学者 イデアへの旅』
――
大久保 正雄 著作目録1 哲学編 
http://bit.ly/2iWVqTw
――
★Botticelli,Venus and Mars.1483

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2017年11月25日 (土)

新海誠展「ほしのこえ」から「君の名は。」まで・・・夢と知りせば、覚めざらましを

Shinkai20171111大久保正雄『旅する哲学者 美への旅』第130回
秋晴の昼、美術館に行く。現実の世界ではありえない映像美。夢の中で出会う二人。千年ぶりとなる彗星の来訪を一か月後に控えた日本。奇妙な夢を見る二人。
新海誠監督の「ほしのこえ」2002「雲のむこう、約束の場所」2004「秒速5センチメートル」2007「星を追う子ども」2011「言の葉の庭」2013「君の名は。」2016。1000点の厖大な展示である。美しい映像、悲しい恋の物語。青春へのメッセージ。人間はつねに可能性の一歩手前で生きている。何か起きるかもしれないその前日が今。夢の中で出会う二人。「思いつつ寝ればや 人の見えつらむ 夢と知りせば 覚めざらましを 小野小町」『古今和歌集』<夢の中で愛しい人を見た、夢と知っていたならばもう少し夢を見ていたかった。>『古今和歌集』を参考に「君の名は。」の物語の着想を思いついた。空と背景を描くこだわりがある。印象的な空。空だけの場面もある。現実の世界の空は太陽が一つだが、太陽の位置、数を固定しない。一番美しい時間帯の空と、一番美しい時間帯の地上を組み合わせる。幻想的な映像を生みだす秘密は太陽の数にある。現実の世界ではありえないような様々な位置から太陽光を照らす。2つの太陽光が同一場面にある。
新海誠の物語はすべて「美しく壮大な世界ですれちがう男女の物語」「人と人が出会い、そしてすれちがい、揺れ動く心模様」を表現している。
「物語は、比喩、メタファーであり、時代と空間を、別の所に舞台を設定することができる」(カズオ・イシグロの言葉)を思い出す。
「皆、救いを求めて旅に出たのだ。誰に止めることができよう」「喪失を抱えて、なお生きろという声が聞こえた。お前にも聞こえた。それが人に与えられた呪いだ。でもきっとそれは祝福でもあるんだと思う。」**「星を追う子ども」
*大久保正雄『旅する哲学者 美への旅』より
――
美は真であり、真は美である。これは、地上にて汝の知る一切であり、知るべきすべてである。
美しい夕暮れ。美しい魂に、幸運の女神が舞い降りる。美しい守護霊が救う。美しい魂は、輝く天の仕事をなす。
*大久保正雄『旅する哲学者 美への旅』より
大久保正雄『永遠を旅する哲学者 イデアへの旅』
大久保正雄『藝術と運命の戦い 藝術家と運命の女』
――――
文学は、作りものであり、虚構で、事実ではない。だが、文学作品は、比喩、メタファーであり、人の心情を理解し共感することができる。『日の名残り』は、執事の姿を通じて職務に殉じて個をなくす人の比喩である。完璧な執事になりたがっている男、個人を犠牲にすると、アイディアを要約できる。時代と空間を、別の所に舞台設定を設定することができる。『私を離さないで』では、舞台設定を3回変更した。「人のいのちには限りがある」「いのちとは何か」を考えた。*『カズオ・イシグロ 文学白熱教室』
――
物事をあまりに詳密に扱おうとする結果、人物の姿形よりも遠近画法により注意を払う人は、側面描写の多い、無味乾燥な描き方に陥ってしまう。それでそうした人々は、パオロ・ウッチェロのように、孤独で、奇妙で、憂鬱で、貧乏な人になってしまうことがまことに多いのである。ヴァザーリ『芸術家列伝』
――
アニメーション監督・新海誠のデビュー15周年を記念し、『新海誠展「ほしのこえ」から「君の名は。」まで』を開催します。
新海誠の作品は“ 美しく壮大な世界ですれちがう男女の物語”を描くことで人間の本質に迫ります。人と人が出会い、そしてすれちがい、揺れ動く心模様を、完成度の高い物語に結晶させ、登場人物やその世界を鮮やかに描き出す作品群は、世代や国境を超えて多くの人々を引きつけています。
本展は貴重な制作資料である絵コンテや作画、設定資料や映像などの展示を通じて、そうした新海誠の15年の軌跡を振り返ります。そのほとんどの作業を1人で手掛けたデビュー作「ほしのこえ」から、集団制作に挑み初長編作品にして毎日映画コンクール・アニメーション映画賞を受賞した「雲のむこう、約束の場所」、単館上映ながら異例のロングランとなり、今なお熱狂的に語り継がれる「秒速5センチメートル」、本格ジュブナイルファンタジーに挑んだ「星を追う子ども」、デジタル時代の映像文学と言うべき「言の葉の庭」、そして記録的な大ヒットとなった最新作「君の名は。」までを完全網羅し、新海誠のアニメーション作品の魅力に迫ります。国立新美術館
http://www.nact.jp/exhibition_special/2017/shinkaimakoto/
――
国立新美術館開館10周年
新海誠展「ほしのこえ」から「君の名は。」まで
2017年11月11日(土)~12月18日(月)

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2017年11月 6日 (月)

「ゴッホ展 巡りゆく日本の夢」・・・藝術家と運命の戦い

2017goghandjapan大久保正雄『旅する哲学者 美への旅』第129回
嵐の過ぎ去った午後、枯れ葉が舞う森を歩いて美術館に行く。
ファン・ゴッホにとって、浮世絵は理想郷の異界、理想郷を求めてアルルに旅立った。
1880年代のパリは、ジャポニスム(日本趣味)の最盛期。ファン・ゴッホがパリに出てきた1886年『パリ・イリュストレ』誌の日本特集号が出版される。ゴッホはこの表紙の英泉の花魁図を模写して『花魁』に描き込む。ゴッホは400枚の浮世絵をもっていた。浮世絵の中の鮮やかな色彩世界を求めて、「フランスにおける日本」南仏へと旅立つ。
藝術家は、運命と戦う。運命とは何か。藝術家は、魂の深淵を覗く。智と愛と血の深淵。
ゴッホは、33歳から37歳に、傑作が描かれる。
ゴッホは、なぜアルル時代からオーヴェール・シュル・オワーズ時代が最盛期なのか。
ゴッホは、なぜ耳を切ったのか。なぜ自殺したのか。ゴッホは、何に苦悩したのか。
藝術家は、魂の深淵を覗く。藝術家は、心に地獄を抱えている。苦悩する魂を救うものは何か。
*大久保正雄『旅する哲学者 美への旅』より
――
ゴッホとアルル
ファン・ゴッホは1888年2月20日の早朝、アルルに着く。列車の車中での気持ちをゴーガンにこう伝える。「この冬、パリからアルルへと向かう旅の途上でおぼえた胸の高鳴りは、今もいきいきと僕の記憶に残っている。「日本にもう着くか、もう着くか」と心おどらせていた。子供みたいに。」

1853年、オランダ南部のフロート・ズンデルトに生まれる。
1869(16歳)、グーピル画廊のハーグ支店に就職する。1876(23歳)グーピル画廊を解雇される。
1878(25歳)、ブリュッセルの伝道師養成学校に仮入学するが正規入学は認められない。
1879(26歳)、ベルギーのボリナージュ炭鉱で伝道活動を行うが、常軌を逸した活動。資格を停止される。
1880(27歳)、画家になる決心を固める。
1886(33歳)1月、アントウェルペンの王立美術アカデミーに入る。
1886年、2月末、突然パリの弟テオのもとにやって来る。ゴッホ、33歳でパリに移住する。印象派の画家と浮世絵に出会う。
1886年5月、『パリ・イリュストレ』日本特集号が出版される。
1887(34歳)、 カフェ「ル・タンブラン」浮世絵展を開く。ビングの店で大量の浮世絵を研究。英泉の《花魁》、広重の《亀戸梅屋舗》《大はしあたけの夕立》を模写。
ゴッホ、35歳でアルルに移住する。10月、「黄色い家」でのゴーガンとの共同生活が始まる。
1888年12月、(35歳)「耳切り事件」。1年2か月アルルに住む。
ゴッホ、36歳でサン・レミの病院に移住する。
1890年(37歳)、ゴッホ、37歳5月、パリ近郊のオーヴェール=シュル=オワーズに移る。医師ポール=フェルディナン・ガシェが主治医になる。
7月27日、銃弾を受けて負傷。
7月29日、テオに看取られて永眠。
7月30日、オーヴェール=シュル=オワーズの墓地に埋葬される。
*『ゴッホ展 巡りゆく日本の夢』図録より
――
美は真であり、真は美である。これは、地上にて汝の知る一切であり、知るべきすべてである。
美しい夕暮れ。美しい魂に、幸運の女神が舞い降りる。美しい守護霊が救う。美しい魂は、輝く天の仕事をなす。
*大久保正雄『旅する哲学者 美への旅』より
大久保正雄『永遠を旅する哲学者 イデアへの旅』
大久保正雄『藝術と運命の戦い 藝術家と運命の女』
――
展示作品の一部
フィンセント・ファン・ゴッホ「花魁(溪斎英泉による)」1887年 油彩・綿布 ファン・ゴッホ美術館(フィンセント・ファン・ゴッホ財団)蔵
溪斎英泉「雲龍打掛の花魁」1820~1830年代 木版、紙(縦大判錦絵、縦2枚続)千葉市美術館蔵
安藤広重「亀戸梅屋敷」1857
フィンセント・ファン・ゴッホ「寝室」1888年 油彩・カンヴァス ファン・ゴッホ美術館
ゴッホ「雪景色」1888年 油彩・カンヴァス 個人蔵
フィンセント・ファン・ゴッホ「アイリスの咲くアルル風景」1888年 油彩・カンヴァス  ファン・ゴッホ美術館
「夾竹桃と本のある静物」1888年 油彩・カンヴァス メトロポリタン美術館蔵(ジョン・L.・ローブ夫妻寄贈)
「オリーヴ園」1889年 油彩・カンヴァス クレラー=ミュラー美術館蔵
「ポプラ林の中の二人」1890年 油彩・カンヴァス シンシナティ美術館蔵
式場隆三郎『ファン・ゴッホの生涯と精神病』1932
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参考文献
*大久保正雄『旅する哲学者 美への旅』
藝術と運命との戦い、藝術家と運命の女 印象派編
http://bit.ly/2vfh8dP
http://bit.ly/2zgVKGe
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★「ゴッホ展 巡りゆく日本の夢」、Van Gogh & Japan、東京都美術館
2017年10月24日(火)~2018年1月8日(月・祝)
http://www.tobikan.jp/exhibition/2017_goghandjapan.html
東京都美術館、2017年10月24日(火)~2018年1月8日(月・祝)
京都国立近代美術館、2018年1月20日(土)~3月4日(日)

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