美術展ベスト10

2016年12月23日 (金)

2016年 美術展ベスト10・・・旅する哲学者、美への旅

Botticelli_201603Leonardo_2016クロマニオン人、古代ギリシア、ルネサンス、バロック、人類は美への旅をしてきた。
美は愛であり、愛は美である愛のないところに美はない。
美は真であり、真は美である。これは、地上にて汝の知る一切であり、知るべきすべてである。*John Keats, Ode on a Grecian Urn
はちみつ色の夕暮れ、黄昏の丘、黄昏の森を歩き、迷宮図書館に行く。糸杉の丘、知の神殿が目覚める。
美しい魂は、輝く天の仕事をなす。美しい女神が舞い下りる。美しい守護精霊が、あなたを救う。
*大久保正雄『旅する哲学者 美への旅』より
*大久保正雄『永遠を旅する哲学者 美のイデアへの旅』
大久保正雄『美の探求、旅する哲学者、美への旅』
https://t.co/oMWzv4rP2c
https://t.co/yp1ebbRfXD
1、
「古代ギリシア、時空を超える旅」東京国立博物館
https://t.co/NPm0xWTgk2
2、
ボッティチェリ展「書物の聖母」東京都美術館・・蘇るルネサンス
https://t.co/VfEaEQieAb
http://platonacademy.cocolog-nifty.com/.../04/post-a0bb.html
3、
レオナルド・ダ・ヴィンチ『糸巻きの聖母』江戸東京博物館・・・レオナルド最後の旅
https://t.co/xyx4ZvwXQr
http://platonacademy.cocolog-nifty.com/.../04/post-d5c9.html
4、
カラバッジョ展、国立西洋美術館・・・光と闇の藝術
https://t.co/2TRjfXSHHK
5、
クラーナハ展、500年後の誘惑、国立西洋美術館・・・透明なヴェールの女、女の策略
https://t.co/F4wSTuUwpZ
6、禅-心とかたち、東京国立博物館・・・不立文字
https://t.co/VUdjgOIiMA
https://t.co/rwrFjYuOmI
7、ヴェネツィア・ルネサンスの巨匠たち、国立新美術館
https://t.co/TKpdoEcdvW
http://platonacademy.cocolog-nifty.com/.../08/post-419b.html
8、「黄金のアフガニスタン―守りぬかれたシルクロードの秘宝―」東京国立博物館
4月12日(火)~6月19日(日) 表慶館 http://www.gold-afghan.jp/
9、
ダリ展、国立新美術館、2016年9月14日(水)~12月12日(月)
ダリ『記憶の固執』・・・スペインの荒涼とした大地
https://t.co/87K0up93k4
https://t.co/t76xwoeH92
10、
ゴッホとゴーギャン展、東京都美術館、2016.10.8(土)~12.18(日)
ゴッホ『星月夜』・・・生命の糸杉と天への回帰
https://t.co/Lexf84w03j
https://t.co/kIi4BOu0as
ほほえみの御仏 二つの半跏思惟像、東京国立博物館、2016年6月21日 ~ 7月10日
国宝 半跏思惟像 飛鳥時代・7世紀 奈良・中宮寺門跡蔵、韓国国宝78号 半跏思惟像 三国時代・6世紀 韓国
「生誕150年 黒田清輝―日本近代絵画の巨匠」東京国立博物館、3月23日~5月15日
http://www.tnm.jp/modules/r_free_page/index.php?id=1759
櫟野寺の大観音とみほとけたち、東京国立博物館、2016年9月13日~12月11日
鈴木其一 江戸琳派の旗手、サントリー美術館、2016年9月10日(土)~10月30日(日)
http://www.suntory.co.jp/sma/exhibition/2016_4/
速水御舟の全貌 ―日本画の破壊と創造、山種美術館、10月8日(土)~12月4日(日)
英国の夢 ラファエル前派展、Bunkamuraザ・ミュージアム、2015.12.22-2016.3.6
プラド美術館展―スペイン宮廷、美への情熱 三菱一号館美術館、2015.10.10-2016.1.31
すみだ北斎美術館・開館記念展「北斎の帰還-幻の絵巻と名品コレクション-」11月22 日(火)~ 2017年1月15日(日)
「ムーラン・ド・ラ・ギャレットの舞踏会」「オルセー美術館・オランジュリー美術館所蔵 「ルノワール展」国立新美術館2016年4月27日(水)– 8月22日(月)
ヴェルサイユ宮殿、マリー・アントワネット展、森アーツセンター、2016年10月25日〜2017年2月26日
特別展「世界遺産 ラスコー展 〜クロマニョン人が残した洞窟壁画〜」国立科学博物館、2016年11月1日(火)〜2017年2月19日(日)
生誕百年記念「小林斗盦 篆刻の軌跡 ―印の世界と中国書画コレクション― 」東洋館
2016年11月1日(火)~12月23日(金)
デトロイト美術館展、上野の森美術館、2016年10月7日~2017年1月21日
開館75周年、円山応挙「写生」を超えて、根津美術館、2016年11月3日〜12月18日
*長谷川潔(1891-1980. 12月13日)。京都国立近代美術館「生誕100年記念 長谷川潔展」( 1991 ) マニエール・ノワールの巨匠、繊細で品格高い絵画世界。
2016年12月23日

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2015年12月23日 (水)

2015美術展ベストテン・・・夢幻の国への旅

Magritte_201503250Neoimpressionism黄昏の森を歩いて美術館へ行く。夢幻の国への旅。クレオパトラの見果てぬ夢は、砂漠の果てに消えた。始皇帝の夢、地下帝国は皇帝宮殿と共に炎上した。破壊と殺戮。地位の階段を上りつめた悪霊は、地獄の業火で焼かれる。歴史は魂が試される場である。魂を売る官僚、カネで身を売る女、魂を売る研究者は、地獄に墜ちる。波打ち寄せる摩文仁野の断崖で自決したひめゆり学徒隊は、魂の国へ行く。魂に刻まれた言葉は、不滅の命をもつ。(大久保正雄『旅する哲学者』)
大久保正雄『旅する哲学者』より、美への旅
この世には、謎の絵画がある。ボッシュ『快楽の園』、ヴェラスケス『ラス・メニーナス』、『鳥獣戯画』、狩野永徳『洛中洛外図』、レオナルド『岩窟の聖母』。これは見える謎である。この世の苦悩と、夢の国への旅が封じ込められている。だが、眼に見えない謎がある。「美とは何か」「魂とは何か」「生命とは何か」。本質への問いはすべて謎である。(大久保正雄『旅する哲学者』より)
どんなに高度な知識をもっていても、人の痛みを感じることができない人は存在する価値はない。目の前の不正と殺戮に目を瞑る人には、人間の尊厳はない。(大久保正雄『旅する哲学者』)
肉体の眼が衰えるとき、魂の眼が目覚める。美術館は出会いの場所であり、見果てぬ夢の果ての地である。
大久保正雄『旅する哲学者』より、美への旅
――――――――――
1、「クレオパトラとエジプトの王妃展」、東京国立博物館
2、「始皇帝と大兵馬俑」東京国立博物館、東京国立博物館
3、「鳥獣戯画 京都、高山寺の至宝」、東京国立博物館
4、「コルカタ・インド博物館所蔵 インドの仏 仏教美術の源流」、東京国立博物館表慶館
5、「生誕三百年 同い年の天才絵師 若冲と蕪村」、サントリー美術館
6、「マグリット展」、国立新美術館
7、「ルーヴル美術館展、日常を描く―風俗画にみるヨーロッパ絵画の真髄」、国立新美術館
8、「新印象派、光と色のドラマ」、東京都美術館
9、「肉筆浮世絵-美の競艶 ~浮世絵師が描いた江戸美人100選~」上野の森美術館
10、「琳派誕生400年記念 琳派 京(みやこ)を彩る」、京都国立博物館
「白鳳展―花ひらく仏教美術」、奈良国立博物館
「アート オブ ブルガリ 130年にわたるイタリアの美の至宝」、東京国立博物館
「速水御舟とその周辺 大正期日本画の俊英たち」、世田谷美術館
「グエルチーノ展、よみがえるバロックの画家」、国立西洋美術館
「モネ展、印象、日の出』から『睡蓮』まで」、東京都美術館
「英国の夢 ラファエル前派展」、Bunkamura ザ・ミュージアム
「プラド美術館展」、三菱一号館美術館
「風景画の誕生、ウィーン美術史美術館所蔵」、Bunkamuraザ・ミュージアム
「画鬼暁斎 幕末明治のスター絵師と弟子コンドル」、三菱一号館美術館
「燕子花と紅白梅 ―光琳デザインの秘密―」、根津美術館
「没後40年 高島野十郎展」、福岡県立美術館
「レオナルド・ダ・ヴィンチと「アンギアーリの戦い」展、タヴォラ・ドーリアノの謎」、東京富士美術館
『夜色楼台図』、与謝蕪村 18世紀
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2014年12月28日 (日)

2014年 美術展ベストテン・・・幻の美の国への旅

20141011_uffizi幻の美の国への旅
美術館の中で、魂の籠められた絵画に出逢い、秘められたドラマに辿りつくとき、記憶の迷路が蘇る。可視界を超えて、プラトンの叡智界のイデアを思い出す。生死を超えた、知の旅の記憶である。迷路に迷い込む。
時の流れから取り残された図書館。書庫の中で、数十年前に出版された書物を紐解くとき、失われた時間が蘇る。過ぎ去った若き日の美しい女。二人で行った書店、二人で購入した書物。書物のページから香る美しい時間。失われた愛。大久保正雄『旅する哲学者』より
正倉院「樹下美人図」をみると、古代の歌がたち現れる。「春の苑 紅にほふ桃の花 下照る道に出で立つ乙女」「わが園の李の花か 庭に降るはだれのいまだ残りたるかも」『万葉集』巻十九
大久保正雄『旅する哲学者』より
「住む人もない廃屋で、歳月の黴くさい臭いに満ちた 埃の積った真っ黒な衣装箪笥を開けた時、時おり人は、昔の壜を見つけ出す。思い出が詰められているその中から 魂が蘇ってきて生き生きと迸り出る。
今、紺碧に染められ、薔薇色に塗られ、金箔を貼り付けられて、思い出の翼を拡げて、飛翔し始める。」『香水の壜』
「ひとたび出逢つた魂が、もういちどもつと遥かな場所で出会ふためには、どれだけの苦悩や痛みが必要とされることか。魂の経めぐるみちは荊棘(けいきよく)にみたされてゐるだらう。」魅死魔幽鬼夫「苧菟と瑪耶」
1 「ラファエル前派展 英国ヴィクトリア朝絵画の夢」、森アーツセンターギャラリー
2 「ザ・ビューティフル 英国の唯美主義1860‐1900」展、三菱一号館美術館
3 「ウフィツィ美術館展 黄金のルネサンス ボッティチェリからブロンヅィーノまで」
Arte a Firenze da Botticelli a Bronzino: verso una 'maniera moderna' 東京都美術館
4 「菱田春草展」東京国立近代美術館
5 「日本国宝展」東京国立博物館
6 「法隆寺-祈りとかたち」東京藝術大学大学美術館
7 「メトロポリタン美術館 古代エジプト展 女王と女神」東京都美術館
8 「大浮世絵展」江戸東京博物館 開館20周年記念特別展 江戸東京博物館
9 「開山・栄西禅師 800年遠忌 特別展「栄西と建仁寺」東京国立博物館
10「ボストン美術館 浮世絵名品展 北斎」上野の森美術館
「高野山開創1200年記念 高野山の名宝」サントリー美術館
「輝ける金と銀 琳派から加山又造まで」山種美術館
「チューリヒ美術館展―印象派からシュルレアリスムまで」国立新美術館
「Kawaii 日本美術 ―若冲・栖鳳・松園から熊谷守一まで」山種美術館、伊藤若冲《樹花鳥獣図屏風》(静岡県立美術館蔵)
「日本・スイス国交樹立150周年記念 フェルディナント・ホドラー展」国立西洋美術館
「バルテュス展 Balthus: A Retrospective」東京都美術館
「モネ、風景をみる眼―19世紀フランス風景画の革新」国立西洋美術館×ポーラ美術館 
「日本美術院再興100年 特別展『世紀の日本画』」東京都美術館
重要文化財「龍虎図屏風」橋本雅邦 明治28年(1895)静嘉堂文庫美術館蔵
重要文化財「悲母観音」狩野芳崖 明治21年(1888)東京藝術大学蔵
「クリーブランド美術館展─名画でたどる日本の美」東京国立博物館
日本伝統工芸展 60回記念「人間国宝展―生み出された美、伝えゆく わざ―」東京国立博物館
特別展「キトラ古墳壁画」東京国立博物館
没後15年記念「東山魁夷と日本の四季」山種美術館
「国宝鳥獣戯画と高山寺」京都国立博物館
http://www.kyohaku.go.jp/jp/special/koremade/exhibition20141007.html
http://chojugiga-ten.jp/
「ホイッスラー展 究極の美を求めて」横浜美術館

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2013年12月30日 (月)

2013年 美術展ベストテン・・・幻の都市への旅

El_greco_2013japan_2美術館に行くと、旅した美しい都市を思い出す。スペイン、大地のなかに孤立した都市トレド。哀愁のフィレンツェ。輝くエーゲ海。黄昏の都ウィーン。マドリッド、ティッセンボルネミサ美術館でみた「エル・グレコ展」。再会した「白貂の毛皮をまとう貴婦人」。
地中海の旅の美しい日々の思い出が蘇る。階級社会を逃れて、英国人、フランス人、ドイツ人、詩人、思想家、藝術家たちが旅した地中海。ローマ人が旅した、ギリシア、アテネ。
花の都、京都は、遠くにありて思う都でもあった。幻の美しい都市。尾形光琳の描いた屏風の世界。藝術でつくられた幻影の空間。理想郷。藝術の世界の旅は、桃源郷への旅である。
1 「エル・グレコ展」東京都美術館
2 「ルーヴル美術館展 地中海四千年のものがたり」東京都美術館
3 「京都―洛中洛外図と障壁画の美」東京国立博物館
4 「貴婦人と一角獣」国立新美術館
5 「書聖 王羲之」東京国立博物館
6 「竹内栖鳳」東京国立近代美術館
7 「興福寺仏頭展」東京藝大美術館
8 「ミケランジェロ展」国立西洋美術館
9 「ターナー展」東京都美術館
10 「ウィリアム・モリス 美しい暮らし」府中市美術館
「天上の舞 飛天の美」サントリー美術館
「レオナルド展」東京都美術館
「ラファエロ展」国立西洋美術館
「上海博物館 中国絵画の至宝」東京国立博物館
「プーシキン美術館展」横浜美術館
「下村観山展」横浜美術館
「和様の書」東京国立博物館
「夏目漱石の美術世界展」東京藝大美術館
「狩野山楽・山雪」京都国立博物館
「描かれた都-開封・杭州・京都・江戸」大倉集古館
「アンドレアス・グルスキー展」国立新美術館
「大神社展」東京国立博物館
「飛騨の円空―千光寺とその周辺の足跡―」東京都国立博物館
「百花繚乱―花言葉・花図鑑―」山種美術館
「琳派から日本画へ」山種美術館
「再興院展100年記念 速水御舟 ―日本美術院の精鋭たち―」山種美術館
「印象派を超えて―点描の画家たち ゴッホ、スーラからモンドリアンまで」国立新美術館
「谷文晁展」サントリー美術館
★エル・グレコ「白貂の毛皮をまとう貴婦人」(1577-90グラスゴー美術館)
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2012年12月31日 (月)

2012年 美術展ベストテン

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藝術の美は、恋の吐息のようである。「恋とはため息の雲とともに立ちのぼる煙だ、清めれば恋するものの目に燃える火となり、乱されれば恋するものの涙が降りそそぐ大海となる。」シェイクスピア『ロミオとジュリエット』
尾形光琳、快慶、曾我蕭白、日本美術の至宝を見たのが印象に残る。レオナルド『ほつれ髪の女』の輝く表情は、精神の美しさを表している。数少ないレオナルドの作品をみる僥倖であった。「ポール・デルヴォー 夢をめぐる旅」は、夢と現実からこの世界は織りなされているということ感じる絵画の旅である。「バーン・ジョーンズ展―装飾と象徴―」は、エリザベス朝の新古典主義の象徴芸術を味わい、文学と美術の融合を見る展覧会であった。
―――――――――――――――
1、ボストン美術館 日本美術の至宝 東京国立博物館
2、蕭白ショック!!曾我蕭白と京の画家たち 千葉市美術館
3、レオナルド・ダ・ヴィンチ美の理想『ほつれ髪の女』Bunkamuraザ・ミュージアム
4、ポール・デルヴォー 夢をめぐる旅 府中市美術館
5、「バーン・ジョーンズ展―装飾と象徴―」三菱一号館美術館
6、「ベルリン博物館展」フェルメール「真珠の首飾りの女」 国立西洋美術館
7、「マウリッツ・ハイス美術館展」フェルメール「真珠の耳飾りの少女」東京都立美術館
8、ツタンカーメン展 上野の森美術館
9、「美術にぶるっ!」東京国立近代美術館
10、ゴヤ展 国立西洋美術館
「ユベール・ロベール展」国立西洋美術館
シャルダン展 静寂の巨匠 三菱一号館美術館
トレチャコフ美術館所蔵 レーピン展 Bunkamuraザ・ミュージア
白隠展 Bunkamuraザ・ミュージア
渓斎英泉展 千葉市美術館
「福田平八郎と日本画モダン」山種美術館
リヒテンシュタイン 華麗なる侯爵家の秘宝 国立新美術館
エルミタージュ美術館展 国立新美術館
大英博物館エジプト展 死者の書 森アーツセンター
「琵琶湖をめぐる、近江路の神と仏、名宝展」三井記念美術館
「フェルメールからのラブレター展」Bunkamuraザ・ミュージアム
はじまりは国芳―江戸スピリットのゆくえ 横浜美術館
「お伽草子 -この国は物語にあふれている-」サントリー美術館
「セザンヌ-パリとプロヴァンス」国立新美術館
「北京故宮博物院200選」東京国立博物館
「メトロポリタン美術館展 大地、海、空—4000年の美への旅」東京都美術館
―――――――――――――――
フェルメール作品は、今年2012年、6点、展示された。相変わらず、印象派、フェルメールが多い、日本の美術展である。
★レオナルド『ほつれ髪の女』1508

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2012年1月 5日 (木)

2011年展覧会ベスト10

20110720052 東日本大震災(3.11)、大津波は、貞観地震(平安時代、貞観11年5月26日ユリウス暦869年7月9日)以来の規模、日本国家システムを覆す災害であった。「空海と密教美術展」、「大英博物館 古代ギリシャ展-究極の身体、完全なる美」は最高だった。「空海と密教美術展」は、日本美術史至高の作品群、記録に残る美術展である。「空海と高野山展」2005に匹敵する。大英博物館から旅してきた古代ギリシャ美術との夏のめぐり会いは奇しき因縁である。
―――――――――――――――
1、「空海と密教美術展」東京国立博物館
2、「大英博物館 古代ギリシャ展-究極の身体、完全なる美」国立西洋美術館
3、「ボストン美術館 浮世絵名品展 錦絵の黄金時代―清長、歌麿、写楽―」山種美術館、千葉市美術館
4、「写楽展」東京国立博物館
5、「酒井抱一と江戸琳派の全貌」千葉市美術館
6、「運慶―中世密教と鎌倉幕府」神奈川県立金沢文庫
7、「フェルメールからのラブレター展」Bunkamuraザ・ミュージアム
8、「シュルレアリスム展―パリ、ポンピドゥセンター所蔵作品による」新国立美術館
9、「ジョセフ・クーデルカ プラハ1968」東京都写真美術館
10、「シュテーデル美術館所蔵フェルメール《地理学者》とオランダ・フランドル絵画展」Bunkamuraザ・ミュージアム
「ゴヤ展」国立西洋美術館
「レンブラント 光の探求/闇の誘惑」国立西洋美術館
「五百羅漢―増上寺秘蔵の仏画 幕末の絵師 狩野一信」江戸東京博物館
「磯江毅=グスタボ・イソエ」練馬区立美術館
「法然と親鸞」東京国立博物館
「歌川国芳 幕末の奇才浮世絵師」森アーツセンター・ギャラリー
「松井冬子展 世界の子どもたちと友達になれる」 横浜美術館
「ぬぐ絵画―日本のヌード 1880-1945」東京国立近代美術館
「ワシントン・ナショナル・ギャラリー展」国立新美術館
「山種美術館創立45周年記念特別展 ザ・ベスト・オブ・山種コレクション」前期、山種美術館 
―――――――――――――――
【美について】

美術館を歩いて作品を見ることは、美について考えることへと通路を開く。大久保正雄
美について考えると、魂と肉体のつながりに考えが及ぶ。大久保正雄
十六歳で美しいのは自慢にはならない。でも六十歳で美しければ、それは魂の美しさだ。(M.ストープス)
僕は二十歳だった。それが人生で一番美しい年齢だなどとは誰にも言わせまい。(ポール・二ザン)
すぐれた人間の大きな特徴は、不幸で、苦しい境遇にじっと耐え忍ぶことだ。ベートーヴェン
若い者も美しい。しかし、老いたる者は若い者よりさらに美しい。W・ホイットマン
★大久保正雄『美の名言集』より

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2011年1月 7日 (金)

2010年展覧会ベスト10

2010030301  「長谷川等伯展」、「円山応挙展」は日本美術史至高の作品群の高峰の一つ、空前絶後、記録に残る美術展であった。
1、没後400年 特別展 長谷川等伯(東京国立博物館)
2、円山応挙 (三井記念美術館)
3、ベルギー王立図書館所蔵 ブリューゲル版画の世界 (Bunkamuraザ・ミュージアム)
4、美しき挑発 レンピッカ展 (Bunkamuraザ・ミュージアム)
5、歌川国芳 -奇と笑いの木版画(府中市美術館)
6、オルセー美術館展2010「ポスト印象派」(国立新美術館)
7、ドガ展 (横浜美術館)
8、ゴッホ展 (新国立美術館)
9、アルブレヒト・デューラー版画・素描展 ―宗教・肖像・自然― (国立西洋美術館)
10、マネとモダン・パリ (三菱一号館美術館)
2010年は日本美術と印象派の美術展が豊富で充実していた。
■「長谷川等伯展」、「円山応挙展」、前代未聞、空前絶後の規模であり、日本国内にあっても一堂に会することは至難の業である。門外不出の寺院の秘宝、公開が稀な作品が展示され、画期的な展覧会。数十年に一度の美術展である。
「長谷川等伯展」は、細密な仏画、狩野永徳の向うを張る絢爛豪華な障壁画、時代の荒波の中で若くして死んだ息子久蔵、松林図の寂寥感に満ちた水墨画の世界、波瀾の人生を生きた長谷川等伯の生涯を、多様な絵画藝術にたどる。「枯木猿猴図」前期展示「竹林猿猴図屏風」後期展示、は生命への慈しみが溢れている。
 長谷川等伯筆「枯木猿猴図」(大徳寺龍泉庵蔵) 重文、「竹林猿猴図屏風」桃山時代 六曲一双(相国寺蔵)は、牧谿「観音猿鶴図」(大徳寺蔵)に学んだと思われる美しい傑作である。
「円山応挙展」は、代表作『雪松図』を初め、寺院に秘蔵されている屏風が披瀝された。
「雪舟展」東京国立博物館2002、「空海と高野山」東京国立博物館2004、と同じく必見の美術展である。
「空海と高野山」東京国立博物館2004では、弘法大師空海に最もゆかりの深い宝物で、真言宗の秘宝とされてきた「高野山・三大秘宝」、国宝『諸尊仏龕』『三鈷杵』国宝『聾瞽指帰』、が初めて揃って披瀝され、151件の至宝が展示された。2011年は「空海と密教美術」東京国立博物館7/2~9/25がある。
★長谷川等伯 重文「枯木猿猴図」大徳寺龍泉庵蔵、
 http://mediterranean.cocolog-nifty.com/blog/2010/03/post-33b2.html

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2009年12月31日 (木)

2009年 展覧会ベスト10・・・薔薇の咲くテラスにて

20090919_1213 1位:「皇室の名宝展」1期、2期、東京国立博物館、

暗闇の中に死蔵されていて、展示されることがまれな日本美術の至宝。伊藤若冲「動植綵絵」30点、全点展示は圧巻。正倉院宝物は、螺鈿琵琶、他、不朽の輝き、日本の誇るべき美の宝庫。1000年の彼方から美が輝いている。

2位:「国宝 阿修羅展」東京国立博物館
 阿修羅像は、正倉院宝物とあわせて、天平文化の意味をかえりみる重要な文化遺産。天平文化は、日本の古典期後期でありバロックである。

3位:「ハプスブルク展」国立新美術館
 ルーカス・クラナッハ「洗礼者ヨハネの首をもつサロメ」、アンドレアス・メラー「11才のマリア・テレジア」は見る価値がある。

4位:「ルーヴル美術館展 17世紀ヨーロッパ絵画」国立西洋美術館
 クロード・ロラン、カルロ・ドルチ、バロックの絵画を考える価値ある展覧会。

5位:「古代ローマ帝国の遺産―栄光の都ローマと悲劇の街ポンペイ―」国立西洋美術館
 「豹を抱くディオニュソス」はうっとりるほど美しい。

6位:「聖地チベット」東京都美術館
 「カーラ・チャクラ父母仏立像」は、チベット密教美術の最高傑作。

7位:「美しきアジアの玉手箱、シアトル美術館所蔵名品展」サントリー美術館
 俵屋宗達・本阿弥光悦「鹿下絵和歌巻」の宗達による鹿の絵は、琳派藝術、至高の逸品。

8位:「トリノ・エジプト展」東京都美術館
 「トゥタンカメンとアメン神」は、不滅の美しさ。

9位:「奇想の王国 だまし絵展」Bunkamuraザ・ミュージアム
 だまし絵技術の万華鏡、貴重な展覧会。絵画とは何かを考えさせられる。

10位:「冷泉家展」1期、2期、東京都美術館
 新古今和歌集、俊成、定家の家の書の至宝。冷泉家は、詩歌、言語藝術の神殿である。

■その他、記憶に残る美術展
「ルネ・ラリック展」国立新美術館
「古代カルタゴとローマ展 きらめく地中海文明の至宝」大丸ミュージアム・東京
「ベルギー幻想美術館展」
「加山又造展」
「ゴーギャン展」
「岸田劉生展」
「尼門跡寺院の世界」
「日本の美術館名品展 MUSEUM ISLANDS」東京都美術館
「速水御舟展」

■現代美術・・・薔薇の咲くテラスにて
今年は、銀座のギャラリー枝香庵、薔薇の咲くテラスによく行った。出会った現代美術作家、発見した美術作品で、優れて印象に残る現代美術は、以下の作家である。
榎俊幸、広田稔、諏訪敦、三瀬夏之介、寒河江智花、浅井冴子、北川瑶子、岡本瑛理、土屋仁応、他。
★土屋仁応/Yoshimasa Tsuchiya「夢をたべる獏が夢みる夢 “Dreams a tapir eating dreams dreams of”」(メグミ・オギタ・ギャラリー)、初めて冬の雨の中、迷路のような螺旋階段を上って隠れ家のようなところに見に行った。

■藝術的技巧に止まらず、精神性を追求している藝術のみが美しい。「外極めて美にして、内極めて醜なるものあり。」(北村透谷『万物の声と詩人』)
これからも精神的美を探求する藝術を探していきたい。

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2009年1月22日 (木)

2008年美術展、年間ベスト10

                                                       John_everett_millais_2008_100960047Rinpa_2008001Venus_200803

1位「ジョン・エヴァレット・ミレイ展」(Bunkamuraザ・ミュージアム)
2位「対決-巨匠たちの日本美術」(東京国立博物館)
3位「薬師寺展」(東京国立博物館)
4位「大琳派展」(東京国立博物館)
5位「ウルビーノのヴィーナス」(国立西洋美術館)
6位「フェルメール展」(東京都美術館)
7位「コロー展」(国立西洋美術館)
8位「速水御舟展」(平塚市美術館)
9位「琳派から日本画へ」(山種美術館)
10位「レオナール・フジタ展」(上野の森美術館)
   「ヴィルヘルム・ハンマースホイ 静かなる詩情」(国立西洋美術館)

■「ジョン・エヴァレット・ミレイ展」は5回行った。友人に奨め、ソプラノ歌手の川口聖加さんにも奨めて一緒に観た。
「対決-巨匠たちの日本美術」は3回。「薬師寺展」2回。「大琳派展」2回。「ウルビーノのヴィーナス」2回。「フェルメール展」2回。「コロー展」3回。
みるたびに世界は深まって行く。2008年、美術館は約100回行った。2008年は、美術展が花盛りだった。
■2008年9月、リーマン・ブラザーズの破産に始まり、米国五大投資銀行の消滅、金融資本主義の破綻によって、世界は激動の時代を迎えた。2009年は、1929年以来80年ぶりの世界恐慌が始まった。民主党のオバマ大統領の誕生によって、新自由主義経済に終止符が打たれ、新たなる旅立ちとなることを願ってやまない。
■東京国立博物館は、2008年、大規模な展覧会が多く、これを超える展覧会ができるのか?多くの美術マニア、美術ブロガーは、疑問に思っている。
今年は予想された以上に優れた美術展が多い。美術マニアは、至福の時間を味わったという。比較展示する美術展が多く、考える要素が多いのは、よい傾向である。
■世界中から名画を集めて、東京で美術展をひらいている。莫大な資金が投下されている。今年は、予想以上に充実した年であった。アメリカの金融資本主義の崩壊とともに没落する日本経済。日本帝国、衰退の前の最後の輝きであろうか。

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