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2007年11月23日 (金)

「吉野直子コンサート」フィリアホール・・・クリスマス・コンサート

Yoshinonaoko大久保 正雄『旅する哲学者 美への旅』より
吉野直子のクリスマス・コンサートを、フィリアホール(青葉台)で毎年聴くのを楽しみとしている。
吉野直子(harpist)を初めて聴いたのは、吉野直子と新日本フィルハーモニー交響楽団による、グリエール『ハープ協奏曲』、新日鉄コンサート(ニッポン放送、収録のためのコンサート)。流麗で強靭な演奏に深くひき込まれる。藤原真理(チェロ)の演奏と同時に行われ1992年3月頃のことである。
次に、吉野直子(hp)とベルリンフィル・ヴィルトゥオーゾで、ヘンデル『ハープ協奏曲』をサントリーホールにて1993年に聴いた。これはCD化されている。1994年、夏の終わりに、吉野直子(hp)とランパル(フルート)モーストリー・モーツアルト管弦楽団で、モーツアルト『フルートとハープのための協奏曲ハ長調』を聴いた。ヘンデル『ハープ協奏曲』は天上の調べのように、夏の爽やかな高原の空気を感じる。論文を書く夏の朝に聴くのに相応しい曲である。
1996年5月27日、吉野直子+ギドン・クレーメル(ヴァイオリン)デュオ・コンサート、紀尾井ホールにて、聴いた。天才クレーメルの鬼気迫るバッハ「シャコンヌ」の切り裂くような音と吉野直子のハープの芳醇な調べと響きが、対照の妙をなして繊細な音楽会だった。これは一部CD化。以後、吉野直子のハープを聴きつづけている。
人間は根源的に孤独であり、孤立感を感じる。人間は孤独であるゆえに、ことばによって人とのつながりを感じたいと思う。人は寂寥感ゆえに藝術によって個の壁を越えたいと思う存在である。音楽を聴くことによってつかの間ひと時、癒しがたい現実の亀裂、個の苦悩を忘れることができる。2007/11/23Yoshino07

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吉野直子」カテゴリの記事

コメント

こんにちは!
ブログ読ませていただきました!!大久保先生からのメールをいつも楽しみにしていたので これからはここに来てたくさん読みます^U^*

悪夢の理髪店、とても気になりました。公開したら見に行きたいです!
また来ます!

投稿: ひろ | 2007年11月26日 (月) 07時32分

ひろ様
コメントありがとうございます。
『スウィーニー・トッド フリート街の悪魔の理髪師』
あなたの気に入ると思います。
貴女はレオナルド・ダ・ヴィンチが好きでしたね。
教室の他の人にもこのBlog教えてあげて下さい。
Arrivederci!

投稿: michelangelo | 2007年11月26日 (月) 10時18分

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