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2007年12月31日 (月)

『硫黄島からの手紙』"Letters from Iwo Jima" クリント・イーストウッドの伝言

1年前、見た映画に、この映画があります。
緻密なドラマ、深い映像。『父親たちの星条旗』と響きあって、戦争の醜さ、矛盾を描く。日本軍の醜さ、日本社会・日本人の醜さが刻銘に冷静に描かれていて素晴らしい。日本はいまも階級社会であり、その縮図が軍隊にある。200隻のアメリカ艦隊が硫黄島の日本軍を総攻撃する場面が感動的!
 栗林中将、バロン西が美化されているが、美醜が対比されドラマとして上質。総攻撃以後、洞窟内部となり室内劇の様相。最後まで暗く重い。脚本も緻密で素晴らしい。
 戦艦大和の最期、人間魚雷の悲劇――散っていく男たちを描いて「讃歌」になる、この国の低劣な戦争映画とは大きく異なり、善悪の価値を超越した硫黄島2部作は、悲歌を歌う聲すら出ない。果たせぬ怨み、無念、遺恨を思い知る。

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コメント

『硫黄島からの手紙』は是非見てみたいです。ところで、「日本は今も階級社会」とのご指摘ですが、映画でも階級社会としての日本が強調されていたのでしょうか。興味があるところです。軍隊は階級社会でありますが。

投稿: spinozist | 2007年12月31日 (月) 16時55分

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