イタリア糸杉とレオナルド『受胎告知』
レオナルドの『受胎告知』には、糸杉がえがかれている。大天使ガブリエルの背後にある尖った針葉樹である。これがイタリア糸杉(Italian cypress)である。
私は庭でイタリア糸杉を育てています。
ギリシアを旅したとき、世界遺産デルフィのアポロンの聖域で、木から実を採取して、飛行機で空輸したものです。
庭にあるイタリア糸杉、みんな見に来ると「いいですねぇ!」という。
庭にはゴールデン・カサブランカ、他、百合も栽培しているので、「受胎告知の花と木がありますね」と友人はいいます。
「ゴッホの糸杉ですか」と聞く人がいますが、それとはちがう木です。
ルネサンス絵画にえがかれている「犬」は従順の象徴で、「百合」は純粋さの象徴です。
これに対して「猫」は性欲を表すと解釈されています。
私の友人は猫を3匹飼っていて、愛玩しています。そして「主人が早く財産を残して死ねばいいのに」といっています。彼女にとって「猫」は禁断の欲望の象徴です。
では、古代ギリシアにおいて「糸杉」は何の象徴でしょうか。2007/12/05
| 固定リンク
「美術館」カテゴリの記事
- プーシキン美術館展 フランス絵画300年・・・詩人に霊感を与えるミューズ(2013.08.23)
- 「Nostalgie マグナムの写真家たちが見つめたパリ」・・・星のまたたく夜、銀座にて (2008.08.14)
- 印象派、ポスト印象派、オンパレード 2010(2010.01.12)
- 「木村伊兵衛とアンリ・カルティエ=ブレッソン」・・・人と時間と空間の出会い(2010.01.26)
- 海のエジプト展 海底からよみがえる、古代都市アレクサンドリアの至宝(2009.09.21)
コメント
受胎告知は私が高2の時に 文化祭のために模写しました。私がしたのではないのですが、模写した友達はすごく苦労していました。
ダヴィンチが描いた絵には、なにかを感じます。それがなんなのか、私にはまだ分かりませんが、他の有名な画家が描いたどんな絵よりも神秘的で、魅力があって、その中に恐怖にも似たものを感じます。
いつか本物の絵を見たいと思っています。
投稿: ひろ | 2007年12月 7日 (金) 07時24分
ひろさま
コメントありがとうございます。
レオナルドの絵は謎も多く、深い。
是非、イタリアに行き、本物を見て下さい。
投稿: michelangelo | 2007年12月 8日 (土) 03時52分