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2007年12月25日 (火)

丘の上の病院、クリスマスコンサート

病院のロビーには、蘭の花があふれている。胡蝶蘭、カトレア、冬にはポインセチアの花の鉢も沢山おかれている。蘭の花は患者の家族たちが寄贈したものである。
 私は、この都市の丘の上に住んでいるが、さらに郊外の丘の上にこの病院がある。

 この病院は、毎月土曜日にクラシック・コンサートがある。藝大出身の演奏家、ヨーロッパの大学で学んだ演奏家が来て演奏している。ポーランドに留学したピアニストも何人かいて、ショパン「幻想即興曲」「英雄ポロネーズ」などよく演奏する。患者と家族が並んで聴いている。
 例年、12月にはソプラノ歌手が来て、ピアノ、ヴァイオリンの伴奏で、クリスマスソングや「オンブラ・マイフ」「歌の翼に」などを歌う。
 ソプラノ歌手が松田聖子「瑠璃色の地球」を歌ったことがあり、まるで別の歌のように美しく響いた。

♪朝陽が水平線から 光の矢を放ち
二人を包んでゆくの
瑠璃色の地球
泣き顔が微笑みに変わる
瞬間の涙を 世界中の人たちに
そっとわけてあげたい
争って傷つけあったり 人は弱いものね
だけど愛する力も きっとあるはず
ガラスの海の向こうには
広がりゆく銀河
地球という名の船の 誰もが旅人
ひとつしかない
私たちの星を守りたい♪(作詞 松本隆)
名曲だ。まるで、地球環境問題のテーマソングだ。

 終わりに、患者と家族が一緒に「浜辺の歌」「夏の思い出」など歌を、ピアノ、ヴァイオリンの伴奏で、歌ったりする。
 フランス語を話す老人がいて、
 Tres bien! Je suis tres content!
 と、感想をのべたりする。
 私の母は重篤な病気ではないのだが、食事管理が必要であり、この病院に入院している。

 病院にきた演奏家で、記憶に残っている人は、アントニオ古賀、ピアニスト吉川元子、ヴァイオリニスト梅津美葉、パンフルート藤山明、ハーピスト大村典子、等である。
 若い女性の演奏家が多く、病院の空気が華やかになり楽しい。

 この病院の人々は、毎月、生演奏をきくので、耳が洗練されてくる。
 モーツアルト、ショパン、バッハ、チャイコフスキー、などの音楽が、病気の苦しみをつかの間、癒してくれる。
 病気は患者にとっても家族にとっても苦しみだが、音楽によって、患者も家族も、看護婦、医師たちも、心の安らぎをしばし取り戻すのである。

 梅津美葉 http://pia-julien.com/profile/umedu.html
 大村典子 http://www.akiyama-music.co.jp/artist/ohmura.htm

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コメント

レオナルドさん、はじめまして。
コメントをありがとうございました。
お母様が入院されてらっしゃる病院でのコンサート、どんなにか心にしみることでしょうね。素敵な素晴らしいコンサートですね。
お母様もレオナルドさんとご一緒にお幸せなひと時を過ごされてお喜びになられたことでしょうね。
レオナルドさんも親孝行ですね、
なんて、生意気言ってすみません。
これからもよろしくお願いします。

投稿: lily | 2007年12月25日 (火) 15時26分

lilyさま
Merry Christmas!コメントありがとうございます。あなたのブログも見ました。これからもよろしくお願いします。

投稿: leonardo | 2007年12月26日 (水) 21時50分

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