« 北斎『冨嶽三十六景』、不屈の精神をもって | トップページ | 「北斎-ヨーロッパを魅了した江戸の絵師-」江戸東京博物館 »

2008年1月 3日 (木)

北斎『冨嶽三十六景』神奈川沖浪裏 偉大なる波、不朽の美しさ

The_great_wave_off_kanagawa 印象派の絵を圧倒的に超える北斎の美しさ。大胆不敵な構図、美化された世界。計算しつくされたデザイン。不朽の美しさが、心を魅了します。
 十八歳で絵を学び始め、七十五歳を過ぎて、「画狂老人卍」と自ら呼び九十歳で死ぬまで、七〇年間、不屈の執念の炎を燃やし続けた北斎。日本が世界に誇る数少ない藝術家です。

 『冨嶽三十六景』を画いたのは、七十二歳。
 改名すること三十一回、転居すること九十二回。
 九十歳にして「天、我をして五年の命を保たしめば 真正の画工となるを得べし」これが北斎最後の言葉である。

 『神奈川沖浪裏』(Great Wave)。―――怒濤さかまく浪の間に、人間の乗る舟のいかに小さく、危なげであるか。大胆不敵な構図であるが、北斎は逆巻く大浪に対して、人間の力を強く打ち出している。*1

 パスカルは「人間は宇宙の中で震える一本の葦にすぎない。しかしそれは考える葦である」といった。人は考えること、言論を武器として、不正と戦わなくてはならない、と私は思う。たとえ、宇宙の中で震える、一本の草にすぎなくとも。
 
 北斎の人生を考えると、「過酷な現実があっても、生きていれば夢が実現する」という思いに打たれます。
 生きているかぎり没頭することがある人生、生きてある楽しみを探求する人生を!

 *1北斎『神奈川沖浪裏』、横浜本牧の海です。

|

« 北斎『冨嶽三十六景』、不屈の精神をもって | トップページ | 「北斎-ヨーロッパを魅了した江戸の絵師-」江戸東京博物館 »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 北斎『冨嶽三十六景』神奈川沖浪裏 偉大なる波、不朽の美しさ:

« 北斎『冨嶽三十六景』、不屈の精神をもって | トップページ | 「北斎-ヨーロッパを魅了した江戸の絵師-」江戸東京博物館 »