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2008年2月 2日 (土)

歴史的な展覧会・・・思い出に蘇る「幻の美術展」

2005 歴史的な展覧会が時にある。だが滅多にない。近年の例では「北斎展」東京国立博物館2005。史上空前の規模の展覧会。展示替があるので、3回みに行った。
この時にも友人にメールを出してすすめたのだが、行く人は少ない。だが機会を逸すると二度と見られない幻の美術展。

★美の迷宮
歴史上の傑作、世にも美しい藝術作品が数百点満ち満ちている美術館に行くと、うっとりとして興奮してくる。感動のあまり自我の殻を超える。至高体験(supreme experience)である。美は、この世と異界の狭間にある。藝術の扉を通して、自然と超自然の間にある世界に人は足を踏み入れる。
個の殻を破り、普遍的な精神に到達する方法の一つが藝術である。個の競争心を競うことに終始するのは、藝術の死である。
たとえば、フィレンツェのピッティ宮殿にある、ピッティ美術館、ボッティチェリ、ラファエロの作品が満ち満ちている。まるで夢のなかの世界である。

★偉大な美術展
「日本美術院創立100周年記念近代日本美術の軌跡」1998は、史上空前の規模の展覧会である。傑作が汗牛充棟。ギャラリーを歩いているだけで感動した。狩野芳崖、下村観山、菱田春草、速水御舟ら巨匠の傑作が全作品、結集していた。
☆☆さんから招待券の束を1冊もらって、毎週金曜日の夕方、5回みに行った。☆☆さんは菱田春草を数点所蔵、出品している。図録をみても、恍惚としてあの時の感動を思い出す。
「日展100年展」2007には失望した。
次のような美術展に比べると、傑作が少ない。
生誕120年、没後500年、1200年、創立100周年のように、記念すべき年に開催される。
私がみた「歴史的な展覧会」。ここ10年を思いつくままにしるすと次のものがある。

■幻の美術展・・・「日本美術編」
「生誕120年藤田嗣治展」東京国立近代美術館2006
「仏像 一木にこめられた祈り展」東京国立博物館2006
「北斎展」東京国立博物館2005
 弘法大師入唐1200年記念「空海と高野山」東京国立博物館2004
 没後500年「雪舟展」東京国立博物館2002
「ボストン美術館所蔵肉筆浮世絵展「江戸の誘惑」」江戸東京博物館2006
「日本美術院創立100周年記念 近代日本美術の軌跡」東京国立博物館1998

*「北斎展」2005年 北斎は、その生涯の七十年間制作活動したが、6期にわたって作風が変遷した。変幻自在、あらゆるテーマを画き尽くした。「北斎展」2005年は、その6期すべての時期にわたって、世界中から集められた五百点の作品を展示した。地方巡回はない。全国から美術マニアが集まって、美しさに溜め息をついた。
北斎は原画、肉筆が素晴らしいが、数少ない。北斎の直筆が感じられる。北斎の肉筆の真筆が展示された、ボストン美術館所蔵肉筆浮世絵展「江戸の誘惑」江戸東京博物館2006年、は素晴らしかった。
幻の美術展。図録は電話帳の厚さである!図録を入手されたし。

☆幻の美術展、失われた時間の痕跡、消滅しないうちに、ご覧下さい。
「生誕120年藤田嗣治展」東京国立近代美術館2006
http://www.momat.go.jp/Honkan/Foujita/index.html
「北斎展」東京国立博物館
http://www.tnm.go.jp/jp/servlet/Con?pageId=A01&processId=02&event_id=2040
「空海と高野山」
http://www.tnm.jp/jp/servlet/Con?pageId=A01&processId=02&event_id=3
「仏像 一木にこめられた祈り展」
http://www.tnm.jp/jp/servlet/Con?pageId=A01&processId=02&event_id=3460
ボストン美術館所蔵肉筆浮世絵展「江戸の誘惑」江戸東京博物館2006年
http://www.asahi.com/boston/index.html
☆幻の美術展「西洋美術編」につづく。

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