「コロー 光と追憶の変奏曲」・・・夕暮れの光に包まれるイタリアの風景
大久保 正雄『旅する哲学者 美への旅』より
夕暮れの光に包まれたイタリアの風景が美しい。ジャン・バティスト・カミーユ・コロー(1796-1875)は、三度、イタリアに旅した。地中海の光に満ちたイタリアの風景に魅了された。旅する画家コローは、旅の風景の中に、なつかしい光景を描いた。夕暮れの光に包まれた美しいイタリアの風景は、ノスタルジアを感じる。この時期のコローは、クロード・ロランの絵に似ている。クロード・ロランは、イタリアの夕暮れの風景をえがき、イタリアで生涯を終えた。
プッサン、クロード・ロラン、コロー。イタリアの美に魅せられた画家である。
糸杉に囲まれた丘、午後の光を浴びるバルコニー、夕暮れの光に包まれるイタリア。魂を魅了する美の国。
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コロー「ティヴォリ、ヴィラ・デステの庭園」1843年ルーヴル美術館。
★「コロー 光と追憶の変奏曲」国立西洋美術館
http://www.corot2008.jp/
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