闇のなかに林立する観世音菩薩・・・せみ時雨の夕暮、法隆寺宝物館にて
せみ時雨が激しい夕方、森の中を歩き、法隆寺宝物館に向かう。美術倶楽部のK氏と待ち合わせる。ここは、都会の秘密の礼拝堂である。
観世音菩薩、三十六體、が闇の中に林立している空間である。阿弥陀三尊像、菩薩半跏思惟像、如來像、摩耶夫人及び天人像もここに眠っている。1400年の時の彼方から、飛鳥時代の魂が語りかけてくる。
ここは精神力をたかめる霊的空間である。ここで真言(mantra)を唱えると、霊力を発揮する。
研究上のこと、仕事のこと、浮世のこと、悩みはつきない。仕事をしていると、様々な敵、邪悪な者に、出会う。 様々な場所で仕事をしていて、ときどき感じることは、この世には惡が存在するということ、である。
敵を倒すために、あるいは宿願を祈ると、怨敵調伏、宿願成就が実現する。「念ずれば花開く」である。
国宝室に、空海『風信帖』(教王護国寺)が展示されている。K氏と共に、ゆりの木の巨木の下を歩いて国宝室に向かう。
★東京国立博物館、法隆寺宝物館
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