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2008年9月 7日 (日)

青島広志の『青い鳥』、東京オペラシティ・コンサートホールにて

051101_207 夏の夕暮れ時、K氏と、濃厚な赤ワインを飲みながら鮨を食した後、コンサートホールに行く。ボルドーの赤2003年、穴子とまぐろが美味しい。
青島広志が「ヨーロッパ音楽と旅」をテーマに、音楽とお話を交えてレクチュアするコンサート・シリーズである。コンサートホールで、三上氏に会い歓談する。
■世界一受けたい授業・・・宴会のようなコンサート
「世界一受けたい授業」の原形である。
このコンサートは、阪神電鉄、顧客招待のコンサートである。
8年前から毎年2回、聴いている。青島広志が「世界一受けたい授業」で有名になる前から行っている。
青島広志の巧みな話術によって、ベートーヴェンの生涯、モーツアルトの生涯、歌劇などを、音楽とレクチュアでたどるコンサートである。ソプラノ歌手たちが、モーツアルトやコンスタンツェを滑稽に演じて、ほとんど青島一座である。
次第に余興的要素が強くなり、講義のような要素は影をひそめ、もはや宴会の域である。
しかし、巧みな話術、コンサートの構成、曲目の選択、エピソードの組立てなど、学ぶべき要素が多々ある。人の心を惹きつける技術がある。
今回は、エンゲルベルト・フンパーディンク作曲、歌劇『ヘンゼルとグレーテル』である。
■「憧れのハワイ航路」
しかし、筋とは関係なく、ソプラノ歌手たちと一緒に、御客さんが「憧れのハワイ航路」を四回歌う。指揮はもちろん青島広志である。
♪晴れた空 そよぐ風
港 出船の ドラの音愉し
別れテープを 笑顔で切れば
希望はてない 遥かな潮路
ああ 憧れのハワイ航路♪
途中、弦楽奏者たちが、オッフェンバック「ホフマンの舟歌」などを奏でて、妙技を披露する。青島コンサートは、いつも笑いの渦である。
■ブルーアイランド版「青い鳥」、オペラシティコンサートホールにて
エンゲルベルト・フンパーディンク:歌劇『ヘンゼルとグレーテル』
ピアノ・編曲・台詞・指揮:青島広志 ソプラノ:江口二美 ソプラノ:赤星啓子 テノール:小野勉
コンサートマスター:高畠浩 ヴァイオリン:浅井万水美 ビオラ:植村理一 チェロ:伊藤耕司
http://www.ne.jp/asahi/tsugumi-eguchi/opera/korekara.html
★あなたが「世界一受けたい授業」は何ですか?

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