田中康夫講演会「政権交代が目的ではない」
日本の借金時計は、1183兆円。小泉竹中の構造改革は、羊頭狗肉、嘘つきと「広辞苑」に書くべきだ。「構造改革」と、まるで自らが改革者のごとくいうが、小泉、自民党政権の下、日本の国債と借金の額は、5年間で約274兆円以上増えている。小泉改革は、改革詐欺。官僚は、金を使うだけ、成果が問題である。
■高齢化
65才以上の人口比率7%以上が高齢化社会、21%以上が超高齢化社会。日本は1970年に7%以上、2008年に22%以上に達した。2005年に20%、2050年に40%。社会保障費は増大する。天下り官僚に年間12兆円使いながら、官僚は国民につけを回し増税する。日本の制度の根本的変革が必要である。
■官僚統治から、民治へ
税金が不公正に使われている。無駄に官僚によって使われている。
社会的公正と経済的自由を同時に達成して、混迷する日本に「Fair Open Logical」を実現する。「問題先送り型から、問題解決型へ」「量の拡大から、質の充実へ」「発想を変え、選択を変え、仕組みを変えよう」「官僚統治から、民治へ」「供給側から、消費側へ」変革しなければならない。例えば、起債可能3兄弟、追加予算3兄弟、によって無駄に税金が国家によって使われている。4類型を議論すべき時代である。A修繕、B改造、C代替、D放置。公共事業を作るというだけの選択は駄目だ。
■「政権交代が目的ではない。か弱き人のために、統治することが目的である」
「国家機構の<人事・財政・法律>を変えなければならない。」「空気で動いてしまう国策」「官公庁は演繹的思考、民間企業は帰納的思考」、田中康夫的キーワード満載、炸裂である。
エドワード・サイードの言葉「大切なのはありのままに物事を見つめることではなく、それがいかにしてそうなったかを見抜く力だ」をくりかえす。
■決断
リーダーの責任は重大だ。「リーダーは決断する者である」と夏王朝の禹は考えた。「堤防を断つことを決する」こと、すなわち決断がその語源である。「犠牲を伴っても、大勢を救う」ことである。リーダーはリスクの責任を取らねばならない。My Pleasureの精神「あなたの喜びが私の喜びである」をもたねばならない。
<人事・財政・法律>を役人が握っている。役人は使うだけ使って責任を取らない。足りなくなれば、税金を値上げする。<人事・財政・法律>を変えてはじめて政権交代、政治改革である。取り巻きのためでない決断、か弱き国民のための決断が政治である。田中康夫氏は、緻密、体系的、計画的な政治見解を提示していた。
★田中康夫オフィシャルサイトhttp://www.yasu-kichi.com/
鳩山由紀夫民主党幹事長はこのあとスピーチに立ち「友には晴れの友と雨の友がいる。苦境に立ったときの雨の友が本当の友である。好調の時には人が回りに集まってくるが、晴れの時にだけ集まってくる人は真の友ではない。雨の友を大切にすべきである」と語った。
■田中康夫講演会「信じられる日本へ」
2009年4月2日(木曜日)18:00
講師:田中康夫参議院議員(新党日本代表)、司会:青木愛(参議院議員)
ホテルKSP 3階「KSPホール」
主催:樋高剛事務所http://www.the-hidaka.net/
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