生誕150年、ルネ・ラリック 華やぎのジュエリーから煌きのガラスへ、国立新美術館
大久保 正雄『旅する哲学者 美への旅』より
羽のあるニンフ、香水壜、常夜灯・二羽の孔雀。ラリックのガラス・コレクションが美しい。ギリシア神話、西洋美術のモチーフを用いた作品が圧倒的に美しい。400点、最大規模、膨大な作品が、優雅な空間に展示されている。
エミール・ガレより魅力的である。アール・ヌーヴォーからアール・デコへ、装飾藝術を極めたガラスの美。必見。
7月10日金曜日午前中、某所にて「論文作成」講義を行なう。午後、六本木の3つの美術展に行く。疲れていたので、国立新美術館「ラリック展」、ソファで昼寝する。サントリー美術館「天地人」にて狩野永徳『洛中洛外図屏風』(1565上杉博物館蔵)をみる。人影疎らな美術館で『洛中洛外図屏風』をじっくり見る。フジフィルムスクエアにて大山行男「日本の心 富士山展」みる。夕暮れ時、友人に招かれた、上野、東京文化会館小ホール、田村麻子ソプラノリサイタルに行く。シューベルトの歌曲、ドビッシー、ドリーブ、ヘンデル、バーンスタイン、グノーのオペラアリア3曲を聴く。
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展示構成
第1部 華やぎのジュエリー
1.目覚め
2.愛の女神アリス
3.花開くジュエリー:モティーフの展開
自然-花
自然-草木
自然-動物
象徴-女性と花
象徴-風
象徴-水
象徴-ダンス/音楽
象徴-神話/宗教/物語
デザイン画
4.グルベンキアンの愛したラリック
5.透明の世界へ
第2部 煌めきのガラス
1.ガラスへの扉
2.ふたつの時代、ふたつの顔
アール・ヌーヴォーのなごり
アール・デコへの展開
3.創作の舞台裏
4.シール・ペルデュ(蝋型鋳造)
5.1925年アール・デコ博覧会
6.皇族・王族とラリック
7.香りの小宇宙
コティの香水瓶
挑戦的デザイン
8.装いのガラス
アクセサリー
化粧道具
9.スピードの時代
10.室内のエレガンス
11・テーブルを彩るアート
――
ルネ・ラリック(René Lalique、1860-1945)
19世紀-20世紀のフランスのガラス工芸家、宝飾(ジュエリー)デザイナー。
アール・ヌーヴォー、アール・デコの両時代にわたって活躍した。
前半生はアール・ヌーヴォー様式の宝飾(ジュエリー)デザイナーとして活躍し、第一人者として名声を得た。宝飾デザイナー時代から、素材としてのガラスに注目していたが、ガラス工芸家に転進するのは50歳を過ぎてからである。花瓶のような工芸品から、豪華客船の装飾、ガラス製の噴水に至るまで様々な分野の作品があり、後半生は近代ガラス工芸の開拓者として、また素材としてのガラスの可能性を広げた。ガラス工芸史上、特筆される存在。
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★生誕150年 ルネ・ラリック 華やぎのジュエリーから煌きのガラスへ
2009年6月24日(水)-2009年9月7日(月)、国立新美術館
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