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2009年9月21日 (月)

海のエジプト展 海底からよみがえる、古代都市アレクサンドリアの至宝

Egypt_200906278月の午後、横浜に行く。海底に沈んだ3つの古代都市、アレクサンドリア、ヘラクレイオン、カノープス、地中海の海底から発掘された文化遺産の展示である。セラペイオンがある癒やしの都カノープス。ヘラクレス神殿の神々とファラオの都ヘラクレイオン。クレオパトラが愛した都アレクサンドリア。紀元前700年から後800年まで、古代エジプトの末期王朝からプトレマイオス朝、ギリシア、ローマ時代へとつながる1500年間の歴史をたどる。ヘレニズム時代紀元前1世紀から5世紀、アレクサンドリアの展示が中心である。
■アレクサンドリアは、紀元前331年にアレクサンドロス大王によって建設された、プトレマイオス王朝の都。現在エジプト第2の都市である。地中海文化の香りとエジプトの猥雑が混在する都市は、旅人を魅了する。ムーセイオン(大図書館と博物館)、世界の七不思議で有名なパロス灯台が建っていた。ヘレニズム文化の藝術・経済の中心地として名を馳せた。女王クレオパトラの悲劇の舞台として知られる。海洋考古学の調査で、王家の宮殿があったアンティロドス島の位置が確認され、港の全体像が解明された。
■アレクサンドリアの神々
エジプト神話には、父母と子どもの三神体系がある。
プトレマイオス王朝時代、エジプトの神々とギリシアの神々が対応されて、神々の体系が構築された。ファラオは、アメン神、ホルス神と同一視されて権威づけられた。
1)アメン神:テーベの主神(ゼウス)、ムウト神(ヘラ)、コンス神:月の神(アレス)
2)オシリス神:冥界の王(ディオニュソス、バッカス)、イシス神(デーメーテール)、ホルス神:頭部がハヤブサ。幼児期はハルポクラテス(アポロン)。
■展示作品
カノープス
イシス女神像[ローマ支配時代]
セラピス神頭部[プトレマイオス朝、前2世紀]
ファラオ像頭部[第26王朝(サイス朝)、前7~前6世紀]
王妃の像[プトレマイオス朝、前3世紀ごろ]
ヘラクレイオン
ヘラクレイオンもヘラクレス神殿があった場所として文献上に名前の残る都市のひとつ。
ハピ神像[プトレマイオス朝、前4世紀ごろ]
ファラオ像[プトレマイオス朝、前4世紀ごろ]
王妃像[プトレマイオス朝、前4世紀ごろ]
プトレマイオス1世の金貨[プトレマイオス朝、プトレマイオス1世の治世(前305~前283年)]
アレクサンドリア
カエサリオンの頭部[プトレマイオス朝、前1世紀ごろ]
ネメス頭巾を身につける表現が許されたのは王のみ。頭巾の上の蛇の飾りは王を示している。髪型の自然な表情にはギリシアの影響が見られる。女王クレオパトラとカエサルとの間の息子、カエサリオンを表したものと考えられる。
プトレマイオス12世のスフィンクス[プトレマイオス朝、前1世紀ごろ]
プトレマイオス12世は女王クレオパトラの父。スフィンクスの人間の頭は知恵、ライオンの体はファラオの肉体の強さの象徴。ヘレニズム時代にも好んで建立された。
女王クレオパトラの銅貨[プトレマイオス朝、クレオパトラ7世の治世(前51~前30年)]
女王クレオパトラの横顔が刻まれたブロンズのコイン。高貴な身分の証である小さな冠をかぶっている。
★海のエジプト展 海底からよみがえる、古代都市アレクサンドリアの至宝
2009年6月27日(土)~9月23日(水・祝)
パシフィコ横浜 展示ホールD(神奈川県横浜市西区みなとみらい1-1-1)

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