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2010年1月17日 (日)

画家、榎俊幸の世界・・・象徴と幻想の美

Ibaraki榎俊幸の絵画には、山本冬彦コレクションで出会った。淡く妙なる色調、象徴と幻想の世界はこの世ならぬ美を湛えている。榎俊幸の絵画は、リアリズムを追求することによってイデアリズムを追求している。価値基準の崩壊した現代藝術において、稀なる美の世界である。
人物画、「茨と帛」「THE PEARL」1997年、「COCOON」2000年、「孔雀舞」2003年には、リアリズムを通して魂の美、幻想的な美の追求がある。
幻獣、聖獣をえがく作品群がある。「鳳凰図」2005年、「麒麟図」「昇龍図」2006年、「秋鳳図」2007。幻獣、瑞獣をえがく画家は、聖なる価値、聖なる幸福を探求している。二条城で展示された「龍門の瀧」2009年は、聖なる価値の探求の系譜にある。
現代は価値の基準が崩壊した時代である。現代藝術において、美を追求する絵画は少ない。榎俊幸は「外界に対する目を閉じ、内なる目を開く」ことを探求する。見える形を追求することによって見えざる美を探求する。「相対的な上下関係ではなく、絶対的な高みに昇りたいと願っている」と思われる。「鳳凰図」「秋鳳図」「茨と帛」がこの上なく美しい。
目に見えない観念、内面を、具体的な形あるものを通して表現することを象徴という。榎俊幸の世界は、象徴派の世界を想起する。現代の象徴派である。ギュスターブ・モロー「一角獣」1885-1888、ジャン・デルヴィル「死せるオルフェウス」1893「茨の冠」1892を思い出す。
榎俊幸ホームページ
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展覧会
■「不空」榎俊幸・中堀慎治 二人展
Gellery 香染美術 2010年1月21日(木)~2月20日(土)
AM11:00~PM7:00 日・祝日休廊
http://kan-hikari.blogspot.com/
■山本冬彦コレクション展
2010年1月14日(木)~2月21日(日)休館日:月曜日
佐藤美術館
http://homepage3.nifty.com/sato-museum/index.html
★榎俊幸「茨と帛」「THE PEARL」1997年

★画像は、榎俊幸さんの許可を得て掲載しています。
Perl

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