カラヴァッジョ「ホロフェルネスの首を切るユディト」・・・バルベリーニ宮殿
大久保 正雄『旅する哲学者 美への旅』より
枯葉舞い散る森を歩いて、美術館に行く。もう一度、カポディモンテ美術館展に行き、アルテミジア・ジェンティレスキ「ユディトとホロフェルネス」を見る。
10年前、ローマのバルベリーニ宮殿(Palazzo Barberini)で見たカラヴァッジョ「ホロフェルネスの首を切るユディト」1598を思い出す。
宴で酒を飲み眠っているホロフェルネスの首を剣で切るユディト。首から鮮血が噴き出す場面である。若くて美しい女が敵将を殺すところに美がある。若い美女と将軍と老いた召使い。光と闇、美と醜、老若の対比の中に、愛と憎しみがある。ユディトのモデルは十八才の娼婦フィリデ・メランドローニ、後に彼が殺害するラヌッチョ・トマッソーニの愛人である。カラヴァッジョ(Michelangelo Merisi da Caravaggio1571-1610)、27才の時の傑作。
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