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2010年11月

2010年11月28日 (日)

「国宝 源氏物語絵巻」五島美術館

Genjimonogatariemakiyadorigi 枯葉舞う秋の夕暮れ、美術館に行く。会期末、閉館間際、人影まばらである。
逢魔が時の上野毛の森。紅葉がゆっくりと舞い落ちる。
五島美術館に行くのは、藤原定家『明月記』全巻展示以来である。
『伴大納言絵詞』、『信貴山縁起絵巻』、『鳥獣人物戯画』とともに日本四大絵巻と称される。
琵琶を弾く貴人と女房、衣装の模様、草木の靡く姿に、12世紀、平安末期の面影がある。
尾張徳川家本、阿波蜂須賀家本。現存する国宝「源氏物語絵巻」20段分(19画面)を一挙公開。行列のできる美術展。
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■[概要]『源氏物語』は、平安時代・11世紀に紫式部が著した長編小説です。主人公光源氏の生涯を軸に平安時代の貴族の世界を描いたもので、 成立当初から評判を呼び、現代に至るまで偉大な古典として日本の文化に多大な影響を与えています。 国宝「源氏物語絵巻」は、この『源氏物語』を絵画化したもので、物語が成立してから約150年後の12世紀に制作されました。 成立当初は巻子本で十巻程度であったと思われますが、現在は54帖全体の約4分の1、巻数にすると約四巻分が現存しています。
江戸時代初期には三巻強が尾張徳川家に、一巻弱が阿波蜂須賀家に伝来したことが知られ、現在は額装の状態で、 徳川家本は愛知・徳川美術館が所蔵、蜂須賀家本は五島美術館が所蔵しています。 本展では、現存する国宝「源氏物語絵巻」20段分(19画面)を集め、東京では10年振りに一挙公開します。 同時に、科学的分析の結果を踏まえて成立当初の姿を想定復元した「平成復元模写」も展観予定です。
■[展示予定品](都合により予告なく一部展示替えをすることがあります)
国宝 源氏物語絵巻 蓬生 平安時代・12世紀 徳川美術館蔵
国宝 源氏物語絵巻 関屋 平安時代・12世紀 徳川美術館蔵
国宝 源氏物語絵巻 絵合(詞書) 平安時代・12世紀 徳川美術館蔵
国宝 源氏物語絵巻 柏木一 平安時代・12世紀 徳川美術館蔵
国宝 源氏物語絵巻 柏木二 平安時代・12世紀 徳川美術館蔵
国宝 源氏物語絵巻 柏木三 平安時代・12世紀 徳川美術館蔵
国宝 源氏物語絵巻 横笛 平安時代・12世紀 徳川美術館蔵
国宝 源氏物語絵巻 鈴虫一 平安時代・12世紀 五島美術館蔵
国宝 源氏物語絵巻 鈴虫二 平安時代・12世紀 五島美術館蔵
国宝 源氏物語絵巻 夕霧 平安時代・12世紀 五島美術館蔵
国宝 源氏物語絵巻 御法 平安時代・12世紀 五島美術館蔵
国宝 源氏物語絵巻 竹河一 平安時代・12世紀 徳川美術館蔵
国宝 源氏物語絵巻 竹河二 平安時代・12世紀 徳川美術館蔵
国宝 源氏物語絵巻 橋姫 平安時代・12世紀 徳川美術館蔵
国宝 源氏物語絵巻 早蕨 平安時代・12世紀 徳川美術館蔵
国宝 源氏物語絵巻 宿木一 平安時代・12世紀 徳川美術館蔵
国宝 源氏物語絵巻 宿木二 平安時代・12世紀 徳川美術館蔵
国宝 源氏物語絵巻 宿木三 平安時代・12世紀 徳川美術館蔵
国宝 源氏物語絵巻 東屋一 平安時代・12世紀 徳川美術館蔵
国宝 源氏物語絵巻 東屋二 平安時代・12世紀 徳川美術館蔵

源氏物語絵巻 蓬生 復元模写 加藤純子筆 平成17年作 徳川美術館蔵
源氏物語絵巻 関屋 復元模写 加藤純子筆 平成17年作 徳川美術館蔵
源氏物語絵巻 柏木一 復元模写 宮崎いず美筆 平成17年作 徳川美術館蔵
源氏物語絵巻 柏木二 復元模写 加藤純子筆 平成16年作 徳川美術館蔵
源氏物語絵巻 柏木三 復元模写 林功筆 平成11年作 徳川美術館蔵
源氏物語絵巻 横笛 復元模写 富澤千砂子筆 平成16年作 徳川美術館蔵
源氏物語絵巻 鈴虫一 復元模写 加藤純子筆 平成17年作 五島美術館蔵
源氏物語絵巻 鈴虫二 復元模写 加藤純子筆 平成17年作 五島美術館蔵
源氏物語絵巻 夕霧 復元模写 加藤純子筆 平成17年作 五島美術館蔵
源氏物語絵巻 御法 復元模写 加藤純子筆 平成17年作 五島美術館蔵
源氏物語絵巻 竹河一 復元模写 馬場弥生筆 平成15年作 徳川美術館蔵
源氏物語絵巻 竹河二 復元模写 富澤千砂子筆 平成17年作 徳川美術館蔵
源氏物語絵巻 橋姫 復元模写 宮崎いず美筆 平成16年作 徳川美術館蔵
源氏物語絵巻 早蕨 復元模写 馬場弥生筆 平成16年作 徳川美術館蔵
源氏物語絵巻 宿木一 復元模写 加藤純子筆 平成17年作 徳川美術館蔵
源氏物語絵巻 宿木二 復元模写 加藤純子筆 平成16年作 徳川美術館蔵
源氏物語絵巻 宿木三 復元模写 林功・馬場弥生・
宮崎いず美筆 平成13年作 徳川美術館蔵
源氏物語絵巻 東屋一 復元模写 馬場弥生筆 平成17年作 徳川美術館蔵
源氏物語絵巻 東屋二 復元模写 宮崎いず美筆 平成15年作 徳川美術館蔵
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■五島美術館開館50周年記念特別展「国宝 源氏物語絵巻」五島美術館
2010年11月3日(祝)-11月28日(日)
http://www.gotoh-museum.or.jp/index.html

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2010年11月26日 (金)

円山応挙・・・洗練された美の様式

2010090洗練された感覚と大胆不敵な構図。西洋銅版画から学んだ遠近法と伝統的な日本絵画の融合が生みだす藝術空間。高い美意識と精神を感じる絵画。日本の最も洗練された美の一つである。松の枝の洗練された形には神々が宿る。
圓山應擧、享保18年5月1日(1733年6月12日)- 寛政7年7月17日(1795年8月31日))は、江戸時代中期の絵師。 近代の京都画壇にまで系統が続く「円山派」の祖、日本美の様式の源流の一つ。
門外不出の3つの寺院(金剛寺、大乗寺、草堂寺)から、応挙の傑作屏風、襖が展示されている。必見。
■展示作品
第1展示室は、遠近法の作品。
「三十三間堂通し矢図」
「宇治図」
「金閣寺図」
第4展示室は、応挙様式の美の成立過程を示す傑作。
重文「雲龍図屏風」、雲と龍の絶妙な美。
「老梅図襖」、老いた梅の枝の美しさ。
重文「雪梅図襖」、雪の中の美しい枝ぶりが洗練されている。
重文「波濤図」金剛寺
第7展示室は、圧巻である。応挙の二つの最高傑作。
重文「松に孔雀図襖」大乗寺、松の樹林に孔雀が遊んでいる。
国宝「雪松図屏風」、18世紀、日本美の頂点の一つである。
★「雲龍図屏風」「雪梅図襖」「三十三間堂通し矢図」「宇治図」は、10/9-11/7まで展示。
■円山応挙 -空間の創造
円山応挙の名作・大作が三井記念美術館に集います。応挙は、絵画という平面の中に、奥行きのある立体的な世界を描き出しました。本展では、「空間の画家」応挙が青年期に遠近法を習得するきっかけとなった眼鏡絵から、画風大成期の屏風や襖絵など大画面作品まで、応挙の創造した豊かな空間を視覚体験していただけます。なかでも注目は、重要文化財「松に孔雀図襖」(大乗寺蔵)と国宝「雪松図屏風」(三井記念美術館蔵)という、応挙の松を描いた水墨画の二大最高傑作が同時に見られることです。両作品とも水墨画ながら色彩を感じさせる描写が特徴で、展示室ではこれら松の競演が繰りひろげられます。
★開館5周年記念 特別展「円山応挙-空間の創造」
三井記念美術館、2010/10/09~2010/11/28
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2010年11月22日 (月)

ゴッホ・・・滅びゆく儚い花

2010100101 錦繍の秋の夕暮れ、美術館に行く。
ゴッホは、27才で絵を描き始め、37才で亡くなる。僅か10年の短命な画家。夭折した画家、孤独死した画家の系譜の一人である。ラファエッロも37才で死んだ。
1880年に画家となる決心をしてブリュッセルでデッサンの勉強を始める。パリ時代(1886-1888)に印象派、モネの影響を受けて独自の藝術に目覚め、アルル時代(1888-1890)に開花した。アルル時代とオーベールの最後の70日、この凝縮した2年間に結実して果てた。アルル時代1年3か月が頂点である。アルルの色彩の鮮明、うねる糸杉の生命、枯れた向日葵、黄色の小麦畑、この時代に彼の藝術は凝縮されている。短くも激しく燃えた画家。最晩年の「アイリス」1890、枯れつつある花に画家自身の生命の燃焼と儚い美しさがある。
少年時代、14歳の時、ゴッホ「星月夜」「アルルの跳ね橋」「夜のカフェテラス」「麦畑」、糸杉とアルルの風景が好きだった。最晩年の作品では「烏の群れ飛ぶ麦畑」が好みだった。

ゴッホがアルルに行った理由は何か。
テオ宛の手紙でこう書いている。
「南仏に滞在したいわけは、次の通りである。日本の絵が大好きで、その影響を受けたのは印象派画家すべてに共通なのに、誰も日本へ行こうとはしない-つまり、日本に似ている南仏に」(J・V・ゴッホ-ボンゲル編、硲伊之助訳『ゴッホの手紙』より
■展示作品
ゴッホ「種を播く人」1881 ミレー「種播く人」のモチーフの影響がある。
「ひばりの飛び立つ麦畑」1887
「灰色のフェルト帽の自画像」1887
「糸杉に囲まれた果樹園」1888
「緑の葡萄畑」1888
「サン・レミの修道院の庭」1889
「アイリス」1890、黄色と紫、補色を対比する手法をドラクロワから学んだ。
カミーユ・ピサロ「虹」1877
クロード・モネ「ヴェトゥイユ」
アルフレッド・シスレー「モレのポプラ並木」
ジョルジュ・スーラ「オンフルールの港の入口」
*ラファエロ・サンティ(Raffaello Santi:1483年4月6日 - 1520年4月6日)
*フィンセント・ファン・ゴッホ(Vincent van Gogh:1853年3月30日 - 1890年7月29日)
■没後120年 ゴッホ展 こうして私はゴッホになった
オランダのファン・ゴッホ美術館とクレラー=ミュラー美術館という2 大コレクションの全面協力のもと、約120点の作品によってファン・ゴッホ芸術の誕生の謎に迫ります。
国立新美術館 2010年10月1日(金)~12月20日(月)まで
九州国立博物館 2011年1月1日(土・祝)[元日]~2月13日(日)
名古屋市美術館 2011年2月22日(火)~4月10日(日)
http://www.gogh-ten.jp/index.html
20101001001

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2010年11月15日 (月)

森の中のコンサート・・・田園都市音楽祭コンサート2010

G_moreau_uicornes_01 錦繍の秋、黄金色に葉が輝く森の中の午後のコンサート。「タイスの瞑想曲」「シェヘラザード」を聴きながらまどろむと、ヴァイオリンとハープの響きが美しく、異郷への夢に誘われる。さつきかほりのトランペットは絢爛である。
地域コミュニティのコンサート。実行委員をしています。
★曲目
メンデルスゾーン「ヴァイオリン協奏曲」第三楽章
マスネ「タイスの瞑想曲」
サンサーンス「白鳥」「動物の謝肉祭」より
ラヴェル「亡き王女のためのパヴァーヌ」
4種類のトランペットのアラカルト、ヴェルディ、チャイコフスキー、クラーク
葉加瀬太郎「情熱大陸」
佐藤直紀「龍馬伝」
久石譲「坂の上の雲 スタンドアローン」
リムスキー・コルサコフ「シェヘラザード」ハイライト
■ハーピスト中山京さんは、吉野篤子(吉野直子の母)の弟子。グリエール『ハープ協奏曲』をコンテストのために練習したと言っていた。
私が吉野直子のグリエール『ハープ協奏曲』を聴いたのは16年以上前である。
■田園都市音楽祭・第4回梶が谷まちづくりコンサート、2010/11/07
宮前ウインドオーケストラ
ヴァイオリン・久保静、ハープ・中山京、トランペット・さつきかほり、ファゴット・榎戸絢子、指揮・箕輪響、川崎市民プラザふるさと劇場にて
★Gustave Moreau:Unicorn, Les licornes

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