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2010年12月21日 (火)

カミーユ・ピサロ『虹』・・・移ろいゆく光の美

Camille_pissarro_the_rainbow_1877_0 展示室の片隅で、カミーユ・ピサロ『虹』に魅きつけられた。移ろいゆく光と影の美、はかなく一瞬に消えて行く虹。光の粒と影、滅び行く陽光の美しさ。印象派の画家たちが追求した主題である。ゴッホ展(国立新美術館2010)で、片隅にこの絵が展示されていて目に止まった。これはピサロが17年間住んだポントワーズの風景であろうか。競争社会の果て、田園の優雅を感じる。
『虹』をみて、ヨーロッパの美術館の数々の絵を思い出した。ジャン・フランソワ・ミレー『虹』。春の嵐、去りゆく暗雲、雨が上がって虹が空に架かり西から日が射し東は陰る。バルビゾンの春の夕暮れ、移ろいやすい瞬間。
ヴェネツィアのアカデミア美術館でみたジョルジョーネ『嵐』。『虹』の消えゆく光、その源流には、カラヴァッジオ『果物籠』の虚しさ(vanitas)があると思われる。
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カミーユ・ピサロ『虹』(Camille Pissarro, The Rainbow, 1877Kröller-Müller Museum, Otterlo,Netherlands)
ピーテル・パウル・ルーベンス『虹のある風景』(Peter Paul Rubens, Landscape with a Rainbow, 1630-1635,State Hermitage Museum, St. Petersburg)
ジョルジョーネ『嵐』(Giorgione, Tempesta, 1505-1507, 82×73cm Gallerie dell'Accademia, Venezia)
ジャン・フランソワ・ミレー『虹』(春)(Jean-Francois Millet, Le Printemps (Spring),1868-1873 Musée d'Orsay)
★画像は、カミーユ・ピサロ『虹』、ジャン・フランソワ・ミレー『虹』(春)
■没後120年 ゴッホ展 こうして私はゴッホになった
国立新美術館 2010年10月1日(金)~12月20日(月)
九州国立博物館 2011年1月1日(土・祝)[元日]~2月13日(日)
名古屋市美術館 2011年2月22日(火)~4月10日(日)
http://www.gogh-ten.jp/index.html
Millet_springatbarbizon_jeanfrancoi

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コメント

露が輝くようす、あと、光の加減がとても美しい作品ですね。

投稿: ゆり ねこ | 2010年12月26日 (日) 10時56分

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