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2011年2月 4日 (金)

仏教伝来の道・・・ギリシアの美とインドの叡智の融合

Buddha_on_first_sermon_2011 春の兆しを感じる。桜の蕾の芽ぐむ午後、森を歩いて博物館に行く。ギリシア彫刻とインド仏教が出会い融合して仏教美術が生まれた。仏教美術はギリシアの美とインドの叡智の融合である。ガンダーラから1千年の仏教美術の旅が始まる。
シュンガ朝(前1世紀)、ガンダーラ様式・クシャーナ朝(1世紀~3世紀)、マトゥラー様式・グプタ朝(3世紀~4世紀)、サルナート様式・グプタ朝(320~550)、バーミヤン石窟(7~8世紀)、敦煌・莫高窟(8世紀)、雲崗石窟・北魏時代(5~6世紀)、宝慶寺・唐時代(8世紀)、カンボジア・アンコール王朝(12~13世紀)。日本への仏教伝来は『上宮聖徳法王帝説』や『元興寺伽藍縁起』によると538年である。迦毘羅城で釈迦が生誕(紀元前466~368年)してから1千年、遥かなる旅である。仏陀の思想、四諦「苦諦、集諦、滅諦、道諦」(『相応部経典』)、四法印「諸行無常、諸法無我、一切皆苦、涅槃寂静」(『法句経』)の思想が、東洋の果ての地に辿りつき開花した。
主要展示作品
■第1章 インド・パキスタン―マトゥラー・ガンダーラ
2-1ラクシュミー女神像奉献板 インド・チャンドラケートゥガル シュンガ朝・前1~1世紀 山梨・平山郁夫シルクロード美術館蔵
3 仏塔 インド・アマラーヴァティー サータヴァーハナ朝・2~3世紀 山梨・平山郁夫シルクロード美術館蔵
5菩薩像頭部 インド・マトゥラー クシャン朝・2~3世紀 山梨・平山郁夫シルクロード美術館蔵
8 仏伝図「初転法輪」 パキスタン・ガンダーラ クシャン朝・2~3世紀 山梨・平山郁夫シルクロード美術館蔵
12 菩薩半跏思惟坐像 パキスタン・ガンダーラ クシャン朝・2~3世紀 山梨・平山郁夫シルクロード美術館蔵
15弥勒菩薩遊戯坐像 パキスタン・ガンダーラ・スワート 8~10世紀 山梨・平山郁夫シルクロード美術館蔵
■第2章 アフガニスタン―バーミヤン
18仏伝図「降魔成道」アフガニスタン・カピサ地方 2~3世紀 流出文化財保護日本委員会保管
19焔肩仏坐像 アフガニスタン・カピサ地方 2~3世紀 流出文化財保護日本委員会保管
21焔肩仏立像 アフガニスタン・カピサ地方 3~4世紀 流出文化財保護日本委員会保管
22仏伝図「誕生」アフガニスタン・カピサ地方 3~4世紀 流出文化財保護日本委員会保管
23 壁画 仏陀坐像
23-1壁画 仏陀坐像 アフガニスタン・バーミヤン石窟K3窟北側壁龕西壁ヴォールト部分 7~8世紀 流出文化財保護
■第3章 中国―西域
28壁画 有翼天使像 中国・新疆ウイグル自治区ミーラン 3~4世紀 東京国立博物館蔵
■第4章 中国―敦煌
38菩薩立像幡 中国・甘粛省敦煌莫高窟 唐時代・8世紀 東京国立博物館蔵
41重文 大方広仏華厳経 巻第八  中国・甘粛省敦煌 唐時代・8世紀 京都国立博物館蔵
■第5章 中国―西安・洛陽・大同
43仏頭 中国・山西省雲崗石窟 北魏時代・5世紀 東京国立博物館蔵
47-4 重文 十一面観音龕 中国・西安市宝慶寺 唐時代・長安3年(703)銘 東京国立博物館蔵
48四面仏 中国・西安市 唐~五代時代・9~10世紀 東京国立博物館蔵
■第6章 カンボジア―アンコールワット
51観音菩薩立像 カンボジア・シェムリアップ州 アンコール プラサートアクヨム プレアンコール期・7世紀 プノンペン国立博物館蔵
53ナーガ上の仏陀坐像 カンボジア・シェムリアップ州 アンコールトム東南部のテラスNo.61 アンコール期・12世紀 東京国立博物館蔵
55仏陀坐像 カンボジア・シェムリアップ州 アンコールトム プラサートバイヨン アンコール期・12~13世紀 プノンペン国立博物館蔵
56観音菩薩立像 カンボジア・シェムリアップ州 アンコールトム死者の門 アンコール期・12~13世紀 東京国立博物館蔵
―――――――
■「仏教伝来の道 平山郁夫と文化財保護」東京国立博物館1月18日(火)~3月6日(日)
 2009年12月、日本画家の平山郁夫氏が永遠の眠りにつかれました。平山氏は、創作活動と表裏一体をなすものとして、世界各地で危機に瀕している、かけがえのない文化遺産の保護に尽力しました。そして、文化遺産を保護していくためには信仰心と重なる平和への強い祈りが重要であると考え、インドから中国を経て日本に伝わった仏教の伝来過程にも注目し、関連遺跡をくまなく旅しています。
 この展覧会では、平山郁夫氏の文化財保護に関わる偉大な活動を顕彰し、その業績をとおして文化財保護の重要性や課題などを改めて広く知っていただこうとするものです。インド・パキスタンをはじめ、アフガニスタン、中国、カンボジアなど、平山氏がことに関心を寄せた仏教伝来の道に沿った仏像や壁画の数々とともに、文化財保護活動の集大成として制作し、薬師寺玄奘三蔵院に奉納された畢生の大作・大唐西域壁画を全点展示いたします。
第1部 文化財の保護と継承―仏教伝来の道
 序章 平山郁夫 取材の軌跡
 第1章 インド・パキスタン―マトゥラー・ガンダーラ
 第2章 アフガニスタン―バーミヤン
 第3章 中国―西域
 第4章 中国―敦煌
 第5章 中国―西安・洛陽・大同
 第6章 カンボジア―アンコールワット
第2部 文化財保護活動の結実―「大唐西域壁画」
 大唐西域壁画
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★参考「初転法輪の仏陀」サルナート博物館Gupta period (5th century)

★ガンダーラ「菩薩立像」Gandhara Bodisattva.1st-2nd century

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コメント

突然の書き込み失礼します。
京都の広告代理店の(株)サンクライムと申します。このたび当方で出版する書籍の中で使用する「初転法輪像」の画像を探しています。貴方様が2011年2月4日のブログで掲載された写真はご自身で撮影されたものでしょうか。もしよろしければ使わせていただくことはできないでしょうか。出版物は発行部数も少なく、書店に並ぶようなものではありません。また、当面は一部の人に無料で配られるものです。誠に失礼ではございますが、記載アドレスにお返事をいただけると助かります。ご迷惑でしたらコメントも削除させていただきます。なにとぞよろしくお願いいたします。

投稿: サンクライム | 2011年5月27日 (金) 14時06分

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