寒河江智果『愛逢月』・・・愛は蘇る
大久保 正雄『旅する哲学者 美への旅』より
愛には様々な形がある。真実の愛、偽りの愛。肉体の愛、魂の愛。深い愛。
愛する二人は、満天の星の中で再会する。愛は再会する。愛は蘇る。七月七日、再会する牽牛と織女。古代の悲恋物語。禁じられた宮中の恋が暗示されている。
恋には、出会いと別れがあり、再会がある。
柿本人麿には「七夕の歌」が三八首ある。
大空ゆ 通ふ吾すら 汝がゆゑに 天の川道を なづみてぞ来し 『万葉集』巻一〇、柿本人麻呂歌集二〇〇一)
寒河江智果さんは、友人の画家です。美人画の名人です。
大久保正雄
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★寒河江智果『愛逢月』
★寒河江智果『美人を描く日々』
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