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2012年10月

2012年10月29日 (月)

展覧会スケジュール2012年10月~2013年3月・・・美術館に行こう

20130101春までの美術展では、エル・グレコ展とラファエロ展が、楽しみである。1999年、マドリッドのティッセン・ボルネミサ美術館で「エル・グレコ展」をみた。トレド、マドリッド、モンセラート、ドレスデンで、エル・グレコの作品をみて以来、神秘的な世界の魅力に惹かれる。ラファエロは、フィレンツェ、パラティーナ美術館、他、ヨーロッパ各地でみたのを思い出す。調和的なルネサンス世界が魅力的である。
【上野】
■東京国立博物館
東京国立博物館 特別展「中国 王朝の至宝」★
10/10(水)~12/24(月・休)
http://www.tnm.jp/modules/r_free_page/index.php?id=1495
東京国立博物館 特別展「出雲―聖地の至宝―」★
10/10(水)~11/25(日)
http://www.tnm.jp/modules/r_free_page/index.php?id=1473
「東京国立博物館140周年 特別展「飛騨の円空―千光寺とその周辺の足跡―」★
2013年1月12日(土)~4月7日(日)
「日中国交正常化40周年 東京国立博物館140周年
特別展「書聖 王羲之」★★★
2013年1月22日(火)~3月3日(日)

■国立西洋美術館
「手の痕跡 国立西洋美術館所蔵作品を中心としたロダンとブールデルの彫刻と素描」★
2012年11月3日(土・祝)~2013年1月27日(日)
国立西洋美術館「ラファエロ | Raffaello」★★★
2013年3月2日(土)~6月2日(日)

■東京都美術館
【特別展】メトロポリタン美術館展 大地、海、空—4000年の美への旅 Earth, Sea and Sky: Nature in Western Art; Masterpieces from The Metropolitan Museum of Art★
2012年10月6日~ 2013年1月4日
http://met2012.jp/
「群龍割拠 猫とドラゴン展2012年10月21日~ 2012年10月28日★
「とある雑食美術愛好家T氏コレクションより2012年10月13日~ 2012年10月19日
エル・グレコ展 東京都美術館★★★
2013年1月19日(土)~ 4月7日(日)
http://www.el-greco.jp/
「エル・グレコ展」[大阪展] 国立国際美術館 2012.10.16~12.24

【六本木】
■国立新美術館
「国立新美術館開館5周年 リヒテンシュタイン 華麗なる侯爵家の秘宝 ★
http://www.asahi.com/event/liechtenstein2012-13/
2012年10月3日(水)―12月23日(日・祝) 会場:企画展示室1E
「カリフォルニア・デザイン 1930-1965 -モダン・リヴィングの起源-
2013年3月20日(水•祝)―6月3日(月) 会場:企画展示室1E
「アーティスト・ファイル2013―現代の作家たち
2013年1月23日(水)―4月1日(月) 会場:企画展示室2E

■サントリー美術館
「御伽草子2012年9月19日(水)~11月4日(日)
「森と湖の国 フィンランド・デザイン
2012年11月21日(水)~2013年1月20日(日)

【渋谷・恵比寿・目黒】
■山種美術館
竹内栖鳳 京都画壇の画家たち2012年9月29日(土)~11月25日(日)★
http://bit.ly/kw0tP4 
高山辰雄 奥田元宋2012年12月1日(土)~2013年1月27日(日)
※12/29~1/2 年末年始休館

■Bunkamuraザ・ミュージアム
マンチェスター大学ウィットワース美術館所蔵 巨匠たちの英国水彩画展
ターナーからミレイまで 儚く美しき英国水彩画の世界
2012/10/20(土)-12/9(日)
白隠展 HAKUIN 禅画に込めたメッセージ
2012/12/22(土)-2013/2/24(日)

【日本橋・銀座・竹橋】
■三井記念美術館
琵琶湖をめぐる 神と仏 名宝展★★
2012年9月8日~ 11月25日
茶道具と円山派の絵画★
2012年12月30日(火)~ 2013年1月26日

■三菱一号館美術館
シャルダン展 ― 静寂の巨匠2012年9月8日(土)~2013年1月6日(日)
「奇跡のクラーク・コレクション ― ルノワールとフランス絵画の傑作」展2013年2月9日(土)~5月26日(日)
浮世絵 Floating World-珠玉の斎藤コレクション-2013年6月22日(土)~9月8日(日)
三菱一号館美術館名品選2013年10月5日(土)~2014年1月5日(日)

■東京国立近代美術館
東京国立近代美術館 60周年記念特別展
美術にぶるっ! ベストセレクション 日本近代美術の100年★
2012.10.16―2013.1.14

【他の地区】
■横浜美術館
はじまりは国芳―江戸スピリットのゆくえ★
2012 年11 月3日(土曜・祝日)~2013 年1月14 日(月曜・祝日)

■府中市美術館
ポール・デルヴォ― 夢をめぐる旅★★★
平成24年9月12日(水曜日)から11月11日(日曜)
http://www.city.fuchu.tokyo.jp/art/kikakuten/kikakuitiran/delvaux/index.html
虹の彼方 こことどこかをつなぐ、アーティストたちとの遊飛行
11月23日(金曜日・祝日)から2013年2月24日(日曜日)まで

■千葉市美術館
須田悦弘展2012年10月30日(火)~ 12月16日(日)
江戸から昭和のきものKimono Beauty ―シックでモダンなきものたち―
文人画再発見!~西谷コレクションを中心に~
2013年1月4日(金)~2月11日(月・祝)

■国宝「十一面観音」特別公開2012年10月25日~11月12日9:00~17:00★★★
奈良市 法華寺  0742-33-2261
http://event.jr-odekake.net/event/122765.html

【銀座】
■東逸子個展「ELEMENTUM,et TUMPUS-この星に生まれた思い出に-」★
11月6日(火)~11月17日(土)/日曜休廊(最終日・17時まで)
スパンアートギャラリー/東京都中央区銀座2-2-18西欧ビル1F/tel:03-5524-3060
http://www.span-art.co.jp/exibition/201211azumaitsuko/index.html
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■エル・グレコ展
没後400年を迎えるスペイン絵画の巨匠、エル・グレコの大回顧展を開催します。
エル・グレコ(本名ドメニコス・テオトコプーロス、1541~1614年)は16世紀から17世紀にかけてのスペイン美術の黄金時代に活躍し、ベラスケス、ゴヤとともにスペイン三大画家の一人に数えられます。クレタ島に生まれ、ヴェネツィア、ローマでの修行を経てスペイン・トレドにたどりつき、揺らめく炎のように引き伸ばされた人物像が印象的な宗教画や、モデルの人となりをも描き出す独自の肖像画で、当時の宗教関係者や知識人から圧倒的な支持を得ました。ピカソら20世紀の巨匠たちからも、その作品は高く評価されています。
本展にはプラド美術館、ボストン美術館など、世界十数カ国の名だたる美術館やトレドの教会群から油彩画50点以上が集結。高さ3メートルを超える祭壇画の最高傑作の一つ「無原罪のお宿り」も初来日し、まさに「奇跡の集結」といえる国内史上最大のエル・グレコ展となります。
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2013年1月19日(土)~ 4月7日(日)
東京都美術館 (東京都台東区上野公園8-36)
2012年10月16日(火)~2012年12月24日(月・休)
国立国際美術館 http://www.el-greco.jp/
〒530-0005 大阪市北区中之島4-2-55 TEL.06-6447-4680(代)

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2012年10月26日 (金)

リヒテンシュタイン 華麗なる侯爵家の秘宝・・・虚飾の館

20121003虚飾の美は、真の美ではない。後期バロックの装飾過剰な美術は、退廃藝術である。バロックの過剰装飾、悪趣味な飾りは、限りなく醜い。バロックの美術について、イタリアのファッション・デザイナーが美しくないといっている。物欲と権力と虚栄に溺れた醜悪。ルーベンス(1577-1640)の脂肪のついた豊満な肉体の女は、バロックの堕落である。
貴族の美術蒐集も、薬物依存と同様、陶酔を生の至上とする物質への魂の奴隷状態である。金銭と地位と権力を集積すればするほど、精神は醜い。物質的に豊かで地位があればあるほど、精神は腐っている。腐臭を放っている。
では、魂の美しさとは何か。魂の醜さについては、プラトン『国家』第2巻、第9巻。魂の美しさについては、プラトン『国家』第4巻、第5巻に書かれている。(大久保正雄『プラトン哲学のエロスとタナトス』)
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■富と権力と虚飾について
「人間がこの世に存在するのは、金持ちになるためでなく、幸福になるためである。」スタンダール
「一生の終わりに残るのは、人が集めたものではなく、人に与えたものである。」ジュエラール・シャンドリー
「富に執着し、名誉、利欲に執着し、自分自身に執着する。この執着から苦しみが生まれる。」華厳経
「酒や薬物に頼って前後不覚の陶酔を生の至上のものとする悪癖を身につけてしまった人間に待ち構えているのは、ほかの何をもってしても軽減されない夥しい苦しみであり、ついで魂の没落であり、そして、この世からの早過ぎる敗退である。あらゆる誘惑の克服は不可能であっても、これはやめるべきだ。」丸山健二
■展示作品
アンソニー・ヴァン・ダイク《マリア・デ・タシスの肖像》1629/30年]
ペーテル・パウル・ルーベンス《クララ・セレーナ・ルーベンスの肖像》1616年頃
ペーテル・パウル・ルーベンス《占いの結果を問うデキウス・ムス》「デキウス・ムス」連作より 1616/17年
ペーテル・パウル・ルーベンス《マルスとレア・シルヴィア》1616/17年頃
レンブラント・ハルメンスゾーン・ファン・レイン《キューピッドとしゃぼん玉》1634年
フリードリッヒ・フォン・アメリング「夢に浸って」1835年
フランチェスコ・アイエツ「復讐の誓い」1851年
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「リヒテンシュタイン 華麗なる侯爵家の秘宝」
オーストリアとスイスの間にあるリヒテンシュタイン侯国。同国の国家元首であるリヒテンシュタイン侯爵家は、優れた美術品収集こそが一族の栄誉との家訓のもと、500年以上にわたってヨーロッパ美術の名品を収集してきました。その数は3万点に及び、英国王室に次ぐ世界最大級の個人コレクションといわれています。本展では同コレクションから139点の名品を選りすぐり、日本で初めて公開します。世界屈指のルーベンス・コレクションからは、愛娘を描いた《クララ・セレーナ・ルーベンスの肖像》など10点が一挙に来日。ラファエッロ、クラナッハ、レンブラント、ヴァン・ダイクをはじめとする巨匠たちの名画や、華麗な工芸品が一堂に並びます。

侯爵家が所蔵するルーベンス作品は、30点余りを数え、世界有数の質と量を誇ります。本展では、その中から選び抜かれた10点を一挙に公開します。5歳の頃の愛娘を描いた《クララ・セレーナ・ルーベンスの肖像》は、父ルーベンスの愛情を感じさせる傑作。ほかにも、ルーベンス渾身の歴史画「デキウス・ムス」連作から、約3×4メートルの大作が来日します。
ウィーン郊外ロッサウの侯爵家の「夏の離宮」は、華麗なバロック様式を特徴とし、その室内には今もなお、いにしえの宮廷さながらに、侯爵家の所蔵する絵画、彫刻、工芸品、家具調度が一堂に並べられています。本展では、その室内装飾と展示様式にもとづいた「バロック・サロン」を設け、華やかなバロック宮殿の雰囲気を再現します。また、日本の展覧会史上初の試みとして、天井画も展示。総合芸術としてのバロック空間を体感していただけます。
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★「リヒテンシュタイン 華麗なる侯爵家の秘宝」国立新美術館
2012年10月3日~12月23日 六本木・国立新美術館、
2013年1月5日~3月7日 高知県立美術館、
2013年3月19日~6月9日 京都市美術館.
http://www.asahi.com/event/liechtenstein2012-13/

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2012年10月13日 (土)

十一面観音の美・・・傷ついた純粋な魂に舞い降りる

201210010120121001傷つき血と涙を流しながら、この世を生きている。孤独な戦いの日々。いつ夜明けはくるのか。美と理想を追求する、純粋な魂に、観世音菩薩が舞い降りる。この世は血に塗れた、殺し合いの競争の修羅場。人間は日々殺し合いに明け暮れる。観世音菩薩は、苦しむ人々の声なき声を観じて救うために舞い降りる。
観世音菩薩(観自在菩薩Avalokiteśvara)は、生けるものの苦しみを観ている。観世音菩薩はあまねく衆生を救うために相手に応じて、仏身、梵王身、比丘尼身、天身、声聞身、など、三十三の姿に変身する(『法華経』「観世音菩薩普門品、第二十五」観音経)。
 観世音菩薩の海潮音が聞こえる。「妙音、観世音、梵音、海潮音は、かの世間の音に勝る。この故にすべからく常に念ずべし。」「妙音観世音 梵音海潮音 勝彼世間音 是故須常念」(『法華経』「観世音菩薩普門品」第二十五)
■十一面観音の美
十一面観音はその深い慈悲により衆生から一切の苦しみを抜き去る功徳を施す菩薩であるとされ、女神のような容姿にデザインされる。
2つの仏像が、美しい。十一面観音 法華寺(平安時代、国宝)。十一面観音 向源寺(渡岸寺)(平安時代、国宝)
近江、十一面観音。
近江には、十一面観音が多いことが知られている。高野山の寺院に泊まった時、滋賀の十一面観音をめぐる旅をしている人に出会った。白洲正子『十一面観音巡礼』は、聖林寺の十一面をはじめに、羽賀寺、薬師寺、智識寺、月輪寺と辿って、最後に渡岸寺に到る。
■「十一面観音立像」法華寺(平安時代)は、比類なき美しさ。
艶麗な容姿は、光明皇后を表すといわれ、光背は、蓮の未開の花と葉、他に例をみない形式である。
「天竺の仏師・問答師が光明皇后の姿を模してつくった」という伝承をもつが、実際の制作は平安時代初期、九世紀前半、弘仁貞観時代。空海と嵯峨天皇の文化である。伝承は『興福寺濫觴記』にみられる。法華寺は、聖武天皇の創建、総国分尼寺である。
仏の三十二相八十種好の一つである「正立手摩膝相」を表し、顔貌表現、胸部と大腿部の量感を強調したプロポーション、太いひだと細く鋭いひだを交互に刻む翻波式衣文は平安初期彫刻特有の様式。和辻哲郎『古寺巡礼』、亀井勝一郎『美貌の皇后』はこの像を豊満な女体に例えて絶賛している。
■十一面観音
十一面観音は、その深い慈悲により衆生から一切の苦しみを抜き去る功徳を施す菩薩である。観音菩薩の変化身の一つである。
十一面観音の容姿は、通例、頭頂に仏面、頭上の正面に菩薩面(3面)、左側に瞋怒面(3面)、右側に狗牙上出面(3面)、背面に大笑面(1面)をもつ。右手を垂下し、左手には蓮華を生けた花瓶を持っている。(玄奘訳『十一面神咒心経』に基づく)。
『十一面観自在菩薩心密言念誦儀軌経』によれば、
10種類の現世での利益(十種勝利)と4種類の来世での果報(四種功徳)をもたらすと言われる。病気にかからない、一切の怨敵から害を受けない、毒薬や虫の毒に当たらず、悪寒や発熱等の病にならない、一切の凶器によって害を受けない、不慮の事故で死なない。
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法華寺 国宝十一面観音立像特別開扉
法華寺の本尊、木造十一面観音立像(国宝)の特別開扉が行われます。光明皇后がモデルとされ、はっきりした目鼻立ち、長い右手や動きのあるポーズ、特徴的な光背など、仏教彫刻としても優れた評価を得ています。慈光殿では国宝の阿弥陀三尊像と童子像が同時公開されるほか、国史跡名勝庭園も特別公開中です。
2012年10月25日~11月12日 9:00~17:00
奈良市 法華寺  0742-33-2261
http://event.jr-odekake.net/event/122765.html
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〒 : 630-8001奈良市法華寺町882 TEL : 0742-33-2261
URL : http://www.hokkeji-nara.jp/
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★「十一面観音立像」法華寺(平安時代)

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