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2013年3月

2013年3月27日 (水)

「琳派から日本画へ」山種美術館・・・形象美の交響

20130209琳派は、形象美の交響の探求である。「群れ飛ぶ鶴と波」「半月と薄と鶉」「鹿と紅葉と山」「波濤と岩と緑松」「月と桜と波」「紅葉と波」。これら不変のテーマは、ほとんど17世紀、俵屋宗達によって生み出された。琳派の美は、崩壊する世界の中の美の形、滅びゆく人生の一瞬の生命の輝きの探求である。
俵屋宗達『鶴下絵三十六歌仙和歌巻』『松島図屏風』本阿弥光悦『舟橋蒔絵硯箱』などの傑作が源泉にある。
琳派は、俵屋宗達・本阿弥光悦、尾形光琳・尾形乾山、酒井抱一・鈴木其一、17世紀から19世紀まで、三世代それぞれ百年時代を隔て継承、展開された。尾形光琳が宗達と光悦に憧れることから生まれた。速水御舟『名樹散椿』、加山又造『春秋波濤』等によって現代化されている。
琳派は、大胆なデザイン、構図とモチーフの構築を特色とする装飾藝術である。俵屋宗達(17世紀、生没年不明)、本阿弥光悦(1558年- 1637)、尾形光琳(1658-1716)が三大巨匠である。「大琳派展―継承と変奏」東京国立博物館2008年が記憶に鮮かに残る。大久保正雄
■展示作品
本阿弥光悦『摺下絵古今集和歌巻』17世紀、東京国立博物館
酒井抱一『秋草鶉図』(重要美術品、山種美術館蔵)前期展示
加山又造『千羽鶴』(東京国立近代美術館蔵)後期展示
西郷孤月『月、桜、柳』山種美術館蔵
伝俵屋宗達『槇楓図』17世紀 山種美術館蔵
俵屋宗達(款)『源氏物語図 関屋・澪標』(個人蔵)
俵屋宗達(絵)・本阿弥光悦(書)『鹿下絵新古今集和歌断簡』17世紀 山種美術館蔵
琳派を代表する宗達と光悦のコラボレーション作品で、もとの形は長い巻子。美しい金泥絵と流麗な書の競演である。長い巻子だった『鹿下絵新古今集和歌巻断簡』は、現在は分割され断簡として複数の所蔵先に分蔵されている。山種の所蔵する断簡は、巻子の冒頭に位置していた。(山崎妙子)
★巻子全体を再現した画像は、シアトル美術館のHPで閲覧することができる。
http://www.seattleartmuseum.org/exhibit/interactives/deerscroll/sam_deer.htm
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琳派から日本画へ ―和歌のこころ・絵のこころ―山種美術館
前期展示(2月9日~3月3日)後期展示(3月5日~3月31日)
http://www.yamatane-museum.jp/

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