レオナルド・ダ・ヴィンチ展 天才の肖像・・・レオナルドの蔵書目録
大久保 正雄『旅する哲学者 美への旅』より
風薫る五月、美術館に行く。
孤独な人生を生きたレオナルドは、アンボワーズで死ぬまで、戦い続けた。
「孤独で、自分と闘っている人間は、鏡に向かって対話するんだよ。孤独を純粋に貫けば貫くほど、逆にそれは魅力になってくる。」岡本太郎
レオナルドの戦いの軌跡が、手稿である。
レオナルドのアトランティコ手稿(Codex
Atlanticus)とレオナルデスキ(レオナルド派)の展覧会である。世界各地に収蔵されているレオナルドの手稿は5000ページといわれる。
「レオナルド蔵書目録」があり、彼の内面を垣間見る思いである。
「蔵書目録」は、アトランティコ手稿、マドリッド手稿、トリヴルツィオ手稿がある。レオナルド蔵書の一部が展示されている。
マルシリオ・フィチーノ『プラトン神学-魂の不死について』(1482年)カレッジ別荘所蔵、がある。
フィチーノ『愛について「饗宴」注釈』1475は、レオナルドの蔵書目録に存在しないようである。
フィチーノは『饗宴』注釈書の中で、アモル・プラトニクス(amor
platonicus)という言葉を使った。レオナルドは、プラトン哲学を学んだか否か。謎である。
ベルナルディーノ・ルイーニ(Bernardino
Luini 1480-1532)「聖家族と洗礼者ヨハネ」は、レオナルド「聖アンナと聖母子」のスフマートの技法、アルカイック・スマイルを備えていて、極美である。
■展示作品
レオナルド・ダ・ヴィンチ《音楽家の肖像》1485年頃 油彩 / 板
ベルナルディーノ・ルイーニ(本名ベルナルディーノ・スカーピ)《幼子イエスと子羊》1520年代後半 テンペラ、油彩 / 板
ベルナルディーノ・ルイーニ《聖家族と洗礼者ヨハネ》1520年代後半 油彩 / 板
ロンバルディア地方のレオナルド派の画家《洗礼者聖ヨハネ》1520年頃 油彩、テンペラ板
ヴェスピーノ(本名アンドレア・ビアンキ)《岩窟の聖母》1611年頃 油彩、板
頭部の素描、作品リスト、アタランテ・ミリオロッティの肖像に関する言及》アトランティコ手稿』第888紙葉表1482-83年頃
書籍
マルシリオ・フィチーノ「プラトン神学-魂の不死について」1482年
『フィオーレ・ディ・ヴィルトゥ』(徳の花)イタリア語1496年7月27日.
ミラノ刊
ルカ・パチョーリ『神聖比例論』1498
壁画保存修復士 &
作家の"前川佳文"氏の「レオナルド・ダ・ヴィンチとベルナルディーノ・ルイーニ」に説明がある。http://
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ミラノ アンブロジアーナ図書館・絵画館所蔵 レオナルド・ダ・ヴィンチ展 天才の肖像
イタリア・ルネサンスの巨匠レオナルド・ダ・ヴィンチ(1452‐1519)。
本展は、アンブロジアーナ図書館・絵画館が所蔵するミラノ時代のレオナルドの傑作《音楽家の肖像》(日本初公開)と、レオナルドのメモや素描を編纂した『アトランティコ手稿』に収められた22葉を一堂に集め、レオナルド作品の魅力とその思考の過程を探るとともに、ベルナルディーノ・ルイーニやジャンピエトリーノら、レオナルドの追従者たち(レオナルデスキ)の油彩、および同図書館・絵画館が所蔵する素描コレクションから精選した珠玉の素描群を通して、レオナルド作品の反響と、イタリアのルネサンス以降の素描の歴史における素描家レオナルドの重要性を明らかにします。
ミラノの大司教であったフェデリーコ・ボッロメオ枢機卿によって17世紀初頭に設立されたアンブロジアーナ図書館・絵画館のコレクションが日本で紹介されるのは今回が初めてのことです。この貴重な機会に、歴史あるコレクションと天才芸術家の卓越した遺産をご堪能ください。
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■ミラノ アンブロジアーナ図書館・絵画館所蔵 レオナルド・ダ・ヴィンチ展 天才の肖像
2013年4月23日~6月30日 東京都美術館
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