美術展スケジュール2014年、上野・両国・横浜編
葛飾北斎(1760-1849)は浮世絵師として世に現われてから90歳で没するまでの約70年間、常に新たな様式に挑んだ不撓不屈の画人。『ボストン美術館肉筆浮世絵展 江戸の誘惑』葛飾北斎「鳳凰図屏風」(天保6年1835)の翼を広げた鳳凰、金色の背景に赤・緑・青を主調とする色彩を思い出す。「諸国瀧廻り」、「百物語」、「冨嶽三十六景」、「諸国名橋奇覧」。「神奈川沖浪裏」は、不朽の美を感じる。
上野の森、「ボストン美術館浮世絵名品展 北斎」「法隆寺-祈りとかたち」「バルテュス展」、楽しみである。
■東京国立博物館
「クリーブランド美術館展─名画でたどる日本の美」 ★
2014年1月15日 (水)~2月23日(日)
日本伝統工芸展 60回記念「人間国宝展―生み出された美、伝えゆく わざ―」
2014年1月15日(水)~2月23日(日)
開山・栄西禅師 800年遠忌 特別展「栄西と建仁寺」 ★
2014年3月25日 (火) ~ 2014年5月18日(日)
特別展「キトラ古墳壁画」2014年4月22日(火) ~ 2014年5月18日(日)
特別展「台北 國立故宮博物院-神品至宝-」 ★
2014年6月24日(火) ~ 2014年9月15日(月・祝)
「日本国宝展」 ★★★
2014年10月15日(水)~ 2014年12月7日(日)
■東京都美術館
日本美術院再興100年 特別展『世紀の日本画』 ★★
重要文化財「龍虎図屏風」橋本雅邦 明治28年(1895)静嘉堂文庫美術館蔵:後期展示 ★
重要文化財「悲母観音」狩野芳崖 明治21年(1888)東京藝術大学蔵:後期展示 ★
第1期:2014年1月25日(土)~2月25日(火)
第2期:2014年3月1日(土)~4月1日(火)
バルテュス展 Balthus: A Retrospective ★★★
2014年4月19日(土)~6月22日(日)
京都市美術館2014年7月5日〜9月7日
メトロポリタン美術館古代エジプト展 女王と女神 ★
2014.07.19(土)~09.23(火・祝)東京都美術館
2014.10.13(月・祝)~2015.01.12(月・祝)神戸市立博物館
ウフィッツィ美術館展 ★
2014年10月11日~12月14日
■国立西洋美術館
国立西洋美術館×ポーラ美術館 モネ、風景をみる眼―19世紀フランス風景画の革新
2013年12月7日(土)~2014年3月9日(日)
生誕150周年記念 国立西洋美術館所蔵 エドヴァルド・ムンク版画展
2013年12月7日(土)~2014年3月9日(日)
ジャック・カロ―リアリズムと奇想の劇場
2014年4月8日(火)~6月15日(日)
橋本コレクション 指輪 神々の時代から現代まで ― 時を超える輝き
2014年7月8日(火)~9月15日(月・祝)
■東京藝大美術館
東日本大震災復興祈念・新潟県中越地震復興10年
法隆寺-祈りとかたち ★★★
2014年4月26日(土)- 6月22日(日)
■上野の森美術館
ボストン美術館浮世絵名品展 北斎 ★★★
9月13日~11月9日 http://ukiyoe.exhn.jp/
名古屋ボストン美術館 2013年12月21日(土)~2014年3月23日(日)
■東京国立近代美術館
ジョセフ・クーデルカ展
2013年11月6日(水)~2014年1月13日(月)
菱田春草展
2014年9月23日(火)~11月3日(月)
■江戸東京博物館
江戸東京博物館 開館20周年記念特別展
大浮世絵展 ★★★
平成26年1月2日~3月2日
東海道五拾三次 -江戸の旅事情 お伊勢参りと物見遊山-
平成26年1月2日(木)~2月2日(日)5階第2企画室
大江戸と洛中~アジアのなかの都市景観~ ★
平成26年3月18日~5月11日
■横浜美術館
下村観山展 ★
2013/12/06~2014年2月11日
開館25周年記念 魅惑のニッポン木版画 ★
2014年3月1日(土)~5月25日(日)
ヨコハマトリエンナーレ2014
2014年8月1日(金)~11月3日(月)
■世田谷美術館
ボストン美術館 華麗なるジャポニスム展
2014. 6.28‐9.15
■府中市美術館
江戸絵画の19世紀 ★
3月21日(金曜日・祝日)から5月6日(火曜日)まで
■千葉市美術館
江戸の面影 浮世絵は何を描いてきたのか ★
2014年1月25日(土)~3月2日(日)
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■ボストン美術館浮世絵名品展 北斎
驚異の色彩 ―抜群に美しい北斎、ボストンから来日!
葛飾北斎(1760-1849)は江戸後期に浮世絵師として画界に登場してから90歳で没するまでの約70年間、常にあらたな画様式に挑んだ不撓不屈の画人です。世界中で広く愛されている浮世絵版画の中でも、北斎の作品は特に人気があり、日本のみならず欧米にも熱心なコレクターや研究者が多く、世界各国の美術館に作品が収蔵されています。北斎は、米国のライフ誌が選んだ「この千年で最も重要な出来事・人物」に、唯一名前の挙がった日本人でもあります。
本展は、日本が世界に誇る北斎の魅力に、世界屈指の日本美術コレクションで知られる米国・ボストン美術館の作品から迫ります。北斎研究の第一人者・永田生慈氏の監修のもと、同館の珠玉の所蔵品の中でもおどろくほど色鮮やかな作品、他では見ることができない非常に珍しい作品など、特に優れた作品約140点を厳選してご紹介します。想像をはるかに超えた「北斎」に、どうぞご期待ください。
「諸国瀧廻り」全8図、「百物語」全5図のほか、「冨嶽三十六景」、「諸国名橋奇覧」。西欧の透視画法を採り入れた浮絵「新板浮絵 忠臣蔵」全11図や洋風版画「阿蘭陀画鏡 江戸八景」全8図。
日本の画家として世界一有名といってもいいほど、誰もが一度は名前を聞いたことがある葛飾北斎は、宝暦10年(1760)年9月23日、江戸本所(現 東京都墨田区)に生まれました。当時の江戸は、町人文化が円熟し、鳥居清長、喜多川歌麿、東洲斎写楽などの絵師による錦絵が黄金時代を迎えていました。町民として生まれ育った北斎は、幕府や大名の御用絵師とは一線を画し、90年にわたる長い生涯を一介の画工として生きました。終生質素な暮らしを貫き、酒も飲まず、煙草も吸わず、高級なお茶も飲まず粗食に徹し、身なりにもかまわず破れた服で暮らしていたといわれており、生涯で93回も転居を重ねた引越し魔であったとも伝えられています。また、「勝川春朗」としてデビューしてから有名な「北斎」、「為一」等を経て「画狂 老人卍」として没するまで、30以上の画号を使用したことでも知られ、死ぬまで自らの絵の革新のみをひたすらに追い求めた人生でした。
http://ukiyoe.exhn.jp/
■
大浮世絵展
日本が世界に誇る浮世絵は、江戸時代の初期に始まり、歌麿、写楽、北斎、広重などのスター絵師の活躍や、強烈なインパクトを放つ国芳らの登場を経て、小林清親や橋口五葉などの近代の画家に引き継がれました。
本展は、浮世絵研究の成果を世界に発信している「国際浮世絵学会」の創立50周年を記念して、浮世絵の名品を日本国内および世界各地から一堂に集めるものです。好事家ならずとも目にしたことのある代表的な作品約430点により、浮世絵の全史を通覧します。まさに浮世絵の“教科書”、“国際選抜”となる展覧会です。(東京会場には約350点が展示されます。展示替あり。)
会場では、“浮世”を初めて絵画の題材として取り込んだ江戸時代初期の風俗図屏風を筆頭に、菱川師宣の初期浮世絵から、歌麿・写楽が登場した「黄金期」、北斎・広重・国芳が活躍した「展開期」、そして文明開化に沸く明治時代の新聞錦絵、橋口五葉が描いたモダンな女性まで、時代を追ってご紹介します。版画だけでなく、肉筆画も多数展示するとともに、大首絵、役者絵、相撲絵、上方絵などの浮世絵が持つ多彩なジャンルも網羅します。浮世絵の全貌を紹介し、その魅力を再認識していただく展覧会です。
http://www.edo-tokyo-museum.or.jp/newtest/exhibition/special/2013/01/index.html
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