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2015年6月19日 (金)

マグリット展・・・夕暮れの瞬間、光の帝国

Magritte_20150325Magritte_201503250Louvre_20150221大久保 正雄『旅する哲学者 美への旅』より
黄昏の丘、黄昏の森を越えて、黄昏の街に行く。黄昏の美術館、夕暮れの諧調。星降る夜、愛を語る花の森。美しい天使は、魂が美しい人を助けるためにやってくる。天は見ている。
夕暮散歩して、六本木から出雲大社分祀の道を歩き、美術館に行く。不思議な出会い、不思議な美術館。
夕暮れの後、闇夜が迫る空。ブルーモーメント、蒼い瞬間、夕暮れの魅惑の光景。12分間夕暮れの魔術。夜に輝くガラスの城。マグリット「光の帝国」を思い出す。
大久保 正雄『旅する哲学者 美への旅』より
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シュルリアリスム(surréalisme)は、夢の中を覘いているような非現実を追求するが、神秘的融即(participation mystique) によって、個と個の壁をのり超える「理事無碍法界」の境地には、到達しない。融即律(principe de participation)は、客体と主体のア・プリオリな同一性である。マグリット「空の鳥」は、二つの現実の構成である。
大久保正雄『ふしぎな美術館 異界への扉』より
高島野十郎は、ルーヴル美術館展で、川崎浹と再会した。(昭和29年11月、*川崎浹『過激な隠遁 高島野十郎評伝』『高島野十郎画集―作品と遺稿』求龍堂)。不思議な出会いである。
ティツィアーノ「鏡の前の女」1515、鏡は美の儚さを意味する。北斎「鏡面美人図」は鏡像に酔う女。北斎「酔余美人図」Drunkun Beautyは、酒に酔う女。不思議な出会いが、不思議な美術館にある。
不思議な出会い マグリットとデ・キリコ、ジョルジェット
マグリットは、ジョルジョ・デ・キリコの作品「愛の歌」1914に感銘を受け、シュルレアリスムへと傾倒する。妻ジョルジェットとともにパリへ引っ越し、アンドレ・ブルトンを中心とするパリのシュルレアリストたちのグループに合流したマグリットは、言葉とイメージの関係を主題とする作品を多く生み出した。Surrealism(1926−1930)時代。
大久保 正雄『旅する哲学者 美への旅』
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★マグリット展、主な展示作品
マグリット「空の鳥」1966、「ゴルコンダ 」1953年、「光の帝国 II 」1950、「白紙委任状」1965、「不思議の国のアリス」1946、「困難な航海」1926、「恋人たち」1928。
★ルーヴル美術館展、日常を描く―風俗画にみるヨーロッパ絵画の真髄、主な作品
フェルメール「天文学者」1668、ティツィアーノ「鏡の前の女」1515、
クエンティン・マセイス 「両替商とその妻」1514年、リュバン・ボージャン「チェス盤のある静物」17世紀前半 、ル・ナン兄弟 「農民の食事」1642年、フランソワ・ブーシェ 「オダリスク」1745年、ニコラ・レニエ 「女占い師」1626年頃、ジャン=アントワーヌ・ヴァトー「二人の従姉妹」、レンブラント「聖家族」、または「指物師の家族」1640、オノレ・フラゴナール「嵐」、または「ぬかるみにはまった荷車」1759年頃、ピーテル・デ・ホーホ「酒を飲む女」1658年
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マグリット展、国立新美術館
国立新美術館、2015年3月25日(水)~6月29日(月)、
京都市美術館、2015年7月11日(土)~10月12日(月・祝)
ルーヴル美術館展、日常を描く―風俗画にみるヨーロッパ絵画の真髄、
国立新美術館、2015年2月21日(土)~6月1日(月)
京都市美術館、2015年6月16日(火)~9月27日(日)
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ルネ・マグリット(1898‐1967)は、ベルギーの国民的画家であり、20世紀美術を代表する芸術家。シュルレアリスムの巨匠として知られていますが、その枠にはとどまらず、独自の芸術世界を作り上げました。マグリットの作品は、言葉やイメージ、時間や重力といった、私たちの思考や行動を規定する要素が何の説明もなく取り払われており、一度見たら忘れられない魅力に満ちています。詩的で神秘的、静謐な中にも不穏でセンセーショナルな部分が潜む――イメージの魔術師が生み出す、不思議な“マグリット・ワールド”。
http://magritte2015.jp/highlight.html
パリのルーヴル美術館のコレクションから厳選された83点を通して、16 世紀から19 世紀半ばまでのヨーロッパ風俗画の展開をたどる「ルーヴル美術館展 日常を描く―風俗画にみるヨーロッパ絵画の真髄」を開催いたします。「風俗画」とは、人々の日常生活の情景を描いた絵画です。そこには、家事にいそしむ召使い、物乞いの少年、つましい食卓につく農民の家族、庭園に集う貴族の男女など、身分や職業を異にする様々な人々の日常がいきいきと描写されています。一方で、風俗画には必ずしもありのままの現実が描かれているわけではありません。日常の装いのなかに、複雑な道徳的・教訓的な意味が込められていることもあります。これらを読み解いていくことも、風俗画ならではの楽しみといえます。 本展には、17世紀オランダを代表する画家、フェルメールの傑作《天文学者》が初来日するほか、ティツィアーノ、レンブラント、ルーベンス、ムリーリョ、ル・ナン兄弟、ヴァトー、ブーシェ、シャルダン、ドラクロワ、ミレーなど、各国・各時代を代表する巨匠たちの名画が一堂に会します。 膨大なコレクションを誇るルーヴル美術館だからこそ実現できる、時代と地域を横断する、かつて例を見ない大規模な風俗画展。ヨーロッパ風俗画の多彩な魅力。
http://www.ntv.co.jp/louvre2015/

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