絶世の美女、王妃オリュンピアス、ネフェルタリ、マリー・ド・ブルゴーニュ、シェイクスピア『嵐』、地中海奇譚、戦国奇譚・・・『美と復讐の精神史』第1巻
大久保 正雄『旅する哲学者 美への旅』190回
絶世の美女は、運命に翻弄され運命と戦い、波瀾の人生の果てに、何を観るのか。絶世の美女は、知性と美をもって、時間と空間と社会と富と戦い、前人未到の境地に辿りつく。
北方に佳人あり、絶世にして独立。一顧すれば人の城を傾け、再顧すれば人の國を傾く。
美しい者は美しいがゆえに、戦いと苦悩がある。智慧ある者は、美しい。智慧ある者、美しい魂をもつ者は、美しいゆえに、頂点に立つ者の苦悩がある。
――
偉大な王は、波乱の人生の果てに、何を手に入れるのか。価値ある生とは何か。人生の冒険に破れた詩人。人生の戦いに卓越した哲人、理念を追求する思想家。輝く天の仕事をなし遂げる人。絶対権力者が手に入れられない4つの秘宝がある。
*大久保 正雄『旅する哲学者 美への旅』より
大久保正雄『美と復讐の精神史』
――
美は真であり、真は美である。これは、地上にて汝の知る一切であり、知るべきすべてである。
美しい夕暮れ、美しい魂に美しい女神が舞い下りる。美しい魂は、輝く天の仕事をなす。美しい守護精霊が、あなたを救う。
*大久保正雄『旅する哲学者 美への旅』より
大久保正雄『永遠を旅する哲学者 美のイデアへの旅』
――
1
【王妃オリュンピアス】サモトラケ島のディオニュソスの密儀で、紀元前360年オリュンピアスは、マケドニアの王子フィリッポス2世と出会った。アレクサンドロスを生む。紀元前336年10月ヴェルギナにおける王子の妹クレオパトラの結婚式で、フィリッポス2世を暗殺。王妃オリュンピアスとその子アレクサンドロスが影で糸を引き、殺害を側近貴族パウサニアスに使嗾した。エウリピデス『メデイア』の詩を引用して示唆。プルタルコス『英雄伝』
――
2
【絶世の美女、ネフェルタリ】ラムセス2世の第一王妃、8人の妃の中で最も美貌、若くして死す。紀元前13世紀【ラムセス2世】生涯に8人の正妃、及び多くの側室を娶り、100人以上の子をもうける。67年間王位。第19王朝。在位、前1279-1213年。治世62年目、92歳で薨去。
――
3
【絶世の美女、美しき女相続人、マリー】マリー・ド・ブルゴーニュ(Marie de Bourgougne, 1457年-1482年)は、父シャルル豪胆王が戦死し「遍在する蜘蛛」フランス王ルイ11世から求婚される。これを断るためにハプスブルク家マクシミリアン1世に求婚する。25歳で死す。ブリュッセルに生まれた、美的趣味にあふれる美女。美しく知的な女性だが25歳で亡くなる。フィリップ美公(フェリペ1世)、マルグリットを生む。絶世の美女だが、事故死した。
――
4
【織田信長、美貌の一族】織田家は、戦国一の美貌で名高い。1、織田信長の姉、お市。お市の娘、浅井三姉妹、茶々、初、江。信長はお市と清州城で育った。2、【絶世の美女、織田信長の最愛の妻、生駒吉乃】生駒屋敷で出会う。永禄九年1566年5月31日38歳で死す。無償の愛を贈った妻が死に信長は号泣した。信忠、信雄、五徳を生む。信長と生駒吉乃の娘、徳姫、波乱を起こす。
【絶世の美女、徳姫、織田信長に十二箇条の手紙】松平信康の正室・徳姫が、父である織田信長に送った十二箇条の手紙によって、夫、信康及び姑、築山殿との不仲を訴え、信康の不行状、信康の実母である築山殿が武田家と内通、信康にも武田家への内通を勧誘していると糾弾。家康は松平信康に切腹を命じる。
――
5
【シェイクスピア『嵐』】プロスペローはミラノ大公であったが、学問に没頭したため、弟アントニオに侯爵位を奪われた。弟は敵対するナポリ王に従属し兄と娘を島流しにして侯爵位を奪った。12年間、孤島で暮らしたが、自分を陥れた弟とナポリ王を魔術によって復讐する。
【『テンペスト』ミランダ】妖精エアリアルの音楽に導かれてナポリ王子ファーディナンドは、ミランダと出会い恋に落ちる。ナポリ王アロンゾの弟セバスチャンは、アントニオと謀って王を殺害し王位を奪おうとするが、エアリアルが王を起す。結婚祝いの仮面劇を精霊たちに演じさせる。ファーディナンドとミランダは舞台裏でチェスをする。その場面をプロスペローは、アロンゾに見せる。プロスペローの娘の美女ミランダと王子、二人は婚約する。
――
絶世の美女、王妃オリュンピアス、ネフェルタリ、マリー・ド・ブルゴーニュ、シェイクスピア『嵐』、地中海奇譚、戦国奇譚・・・『美と復讐の精神史』第1巻
https://bit.ly/2zvn02e
――
★François Gérard, Amor et Psyche (1798)
★ヘレネ Helen of Troy, Diane Krüger ,Wolfgang Petersen ,Troy,2004
――
参考文献
アトレウス王家、血族の抗争、ギリシア悲劇『オレステス』
https://bit.ly/2kMMIFm
織田信長、第六天魔王、戦いと茶会・・・戦う知識人の精神史
https://bit.ly/2CQlxoY
織田信長、信長包囲網との戦い、八つの戦い、比叡山、天下一の名城、安土城・・・『戦う知識人の精神史』
https://bit.ly/2FkeiJX
王妃オリュンピアス アレクサンドロス帝国の謎
https://t.co/GqhV2l84wK
アモールとプシューケー エロースと絶世の美女プシューケー
https://t.co/I5hzrLUU2R
ツタンカーメン、黄金の秘宝と少年王の真実・・・少年王の愛と苦悩
https://bit.ly/2zLyazA
| 固定リンク
「精神史」カテゴリの記事
- 絶世の美女、憂愁の王妃、才色兼備の美女、強欲な魔女、ゾフィア・ドロテア、ガラ、クレオパトラ7世・・・美と復讐第3巻(2021.11.03)
- 絶世の美女、孫子と美女百八十人、孔子、ヴェニスの商人、シンデレラ、地中海奇譚・・・『美と復讐の精神史』第2巻(2019.10.07)
- 絶世の美女、王妃オリュンピアス、ネフェルタリ、マリー・ド・ブルゴーニュ、シェイクスピア『嵐』、地中海奇譚、戦国奇譚・・・『美と復讐の精神史』第1巻 (2019.08.29)
- 権力と戦う知識人の精神史 春秋戦国奇譚(2018.08.12)
コメント