2023年、美術展ベスト10・・・旅する哲学者、美への旅
フランソワ・ジェラール『アモルとプシュケ』1798年
プシュケはある王国の三女であったが 、プシュケはあまりの美貌ゆえに求婚するものが現れず、神託により人身御供に捧げられた。ヴィーナスが美しさに嫉妬して遣わした息子アモルは見惚れる。自分の矢で傷つき、アモルによって天上の宮殿に略奪された。アモルを見ることを禁じられたプシュケは、アモルの姿をある夜、見てしまい、アモルを探し求めて世界中を彷徨う。ヴィーナスに4つの苦難を与えられたプシュケ。
【最後の難題は、冥界の女王ペルセポネから、美の函を地獄から持ち帰ること】プシュケはほとんど地上まで持ち帰るが、好奇心に勝てず、開けてしまう。しかしその函には、美のかわりに深い眠りが入っていて、プシュケは深い眠りにつく。プシュケは第4の苦難を解き、他方、アモルはプシュケを探している。眠っているプシュケを見つけ、その矢でついて目覚めさせる。プシュケは、アモルと天上界で結ばれる。
ルーヴル美術館、愛を描く・・・愛の絵画、愛と美の迷宮
*大久保正雄『旅する哲学者 美への旅』より
大久保正雄『永遠を旅する哲学者 イデアへの旅』
――
【理念を追求する精神】邪知暴虐な権力と戦い、この世の闇の彼方に理想と美を求める。輝く天の仕事を成し遂げる。空海、孟子、織田信長、李白、プラトン。即身成仏、仁義礼智信、武の七徳、桃花流水杳然去、美の海の彼方の美のイデア、存在の彼方の善のイデア。
【師を選ぶ、学ぶことは重要だが、最も重要なのは先生の質である】【先生を選ぶ】師が優れているか否かが最も重要な要素である【学びの違い】学校、大学では先生を選べない【先生が持っている地図の大きさ】【先生が持つ基礎認知力、先生が持っている体系】空海は、大学寮明経科に入学したが退学、山林修行の旅に出る『聾瞽指帰』
【美の根拠はどこにあるのか】思想が美しいということは、美の根拠である。
【美しい詩の根拠】①内容が深い、②映像が鮮烈、③連想イメージの豊饒、④余韻が深い、⑤思想が高い、高い知性、⑥物語が深い、⑦容姿が美しい。ウィリアム・ブレイク『毒のある木』、宮澤賢治『インドラの網』、藤原定家「夢の浮橋」、プラトン『饗宴』、空海『三教指帰』序文
藤原定家『定家十体』藤原定家著と伝えられる。1213年以前に成立か。和歌を幽玄様・有心様などの一〇体に分類し、例歌を示す。幽玄様 長高様 有心様 事可然様 麗様 見様 面白様 濃様 有一節様 拉鬼様。
『毎月抄』藤原定家、承久元年(1219)中心は、和歌を十体(じってい)に分けて説き、その中心として「有心体(うしんてい)」をたてた点であるが、それは十体の一つであるとともに十体のすべてにもわたるとする。「有心」として説くのは作歌にあたっての観想の深さで、それが表現上に表れていることである。理想的な完成態は「秀逸体」として十体とは別に説かれる。藤平春男。そのほか心詞・花実の論,秀逸体論,本歌取りの技巧,題詠の方法,歌病,詠歌態度などについて説く。
【無心の境地】思想の中に、藝術の中に、美を発見するとき、学問僧は無心の境地になる。思想の書を書き、洗練していくことに没頭するとき、無心の境地に至ることができる。密教の三密、身密、口密、意蜜、の修行に没頭するとき、無心の境地に至る。大谷翔平の技を支える業は、修行僧のようである。秘密の身・口・意の三業。すなわち、仏の身体と言語と心によってなされる不思議なはたらき。また、密教の行者が手に契印を結ぶ身密、口に真言を唱える口密、心に大日如来を観ずる意密。三密加持すれば速疾に顕わる『即身成仏義』(823-824頃)
【富は、苦労してかいた汗からではなく、深い思考から生まれる】人生に最も重要なのは俯瞰と設計。人生の方向性を考えること。設計図を持たない人、人生を飛躍させるためには、些細な事に時間を浪費してはいけない【壮大な計画を考えよ。人生の究極目的は魂を磨くことである】
どうする家康・・・織田信長、運命の美女、信長の葬儀、天を追求する一族
【利益重視の女はどんなにきれいでも嫁にしてはいけない。カマキリの雌は交尾後、雄を食べる。ハリガネムシとなって寄生する】アル中の向上心のない男と結婚する女はクズ。騙そうとする人は心地よい、体に悪いものは美味い、酒は万病の元。ガン、脳梗塞、痴呆症の原因は飲酒癖。
どうする家康、三井記念美術館・・・孤独な少年、竹千代、家康10の決断
長楽萬年 大願成就、健康長寿、良縁成就、学芸成就、事業成功、怨敵退散。大日如来、愛染明王の守護がありますように。幸運の女神が舞い降りる。真言陀羅尼を唱える。
2023年12月31日
*大久保正雄『旅する哲学者 美への旅』より
大久保正雄『永遠を旅する哲学者 イデアへの旅』
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1、
「やまと絵-受け継がれる王朝の美-」・・・源氏物語絵巻の闇、日月四季山水図屏風、神護寺三像、平家納経
http:// mediter ranean. cocolog -nifty. com/blo g/2023/ 11/post -1388ed .html
2、
ルーヴル美術館、愛を描く・・・1、愛の絵画、愛と美の迷宮
https:/ /bit.ly /3U0Hpo h
ルーヴル美術館展、愛を描く・・・2、キリスト教の愛、オランダ黄金時代、画中画の秘密
https:/ /bit.ly /3Gjenu 8
新古典主義、ダヴィッドと弟子たち・・・「ソクラテスの死」「アモルとプシュケ」
https:/ /bit.ly /40uIiI 2
3、
「永遠の都ローマ展」・・・カピトリーノのヴィーナス
http:// mediter ranean. cocolog -nifty. com/blo g/2023/ 09/post -29f875 .html
「永遠の都ローマ」2・・・フォロ・ロマーノ
http:// mediter ranean. cocolog -nifty. com/blo g/2023/ 10/post -450352 .html
ルーヴル美術館、愛を描く・・・1、愛の絵画、愛と美の迷宮
4
ガウディとサグラダ・ファミリア展・・・ガウディ「降誕の正面」、森を表現した内部空間、石のバイブル
http:// mediter ranean. cocolog -nifty. com/blo g/2023/ 06/post -f98c8f .html
5
どうする家康、三井記念美術館・・・孤独な少年、竹千代、家康10の決断
https:/ /bit.ly /3oBk8N X
どうする家康・・・織田信長、運命の美女、信長の葬儀、天を追求する一族
https:/ /bit.ly /3njDXJ m
6
東洋陶磁、安宅コレクション名品選101・・・狂気と礼節のコレクター、美的な価値の基準はどこにあるのか
https:/ /bit.ly /40u9Bl 4
不変/普遍の造形—中国青銅器名品選・・・饕餮文、鴟鴞文、殷周の謎の文様
https:/ /bit.ly /3Hmqoj F
楽しい隠遁生活・・・山水に遊ぶ、桃源郷、李白「望廬山観瀑」、北斎「李白観瀑図」
http:// mediter ranean. cocolog -nifty. com/blo g/2023/ 09/post -e3a559 .html
7
親鸞聖人生誕850年特別展 親鸞—生涯と名宝・・・『歎異抄』善人なほもて往生をとぐ
https:/ /bit.ly /3B53Xv n
特別展、東福寺・・・円爾、九条道家、吉山明兆、無準師範
「やまと絵-受け継がれる王朝の美-」・・・源氏物語絵巻の闇、日月四季山水図屏風、神護寺三像、平家納経
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2、
ルーヴル美術館、愛を描く・・・1、愛の絵画、愛と美の迷宮
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3、
「永遠の都ローマ展」・・・カピトリーノのヴィーナス
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甲斐荘楠音の全貌・・・退廃の美薫る、謎多き画家、東映京都の時代考証家、趣味人、レオナルドの面影
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佐伯祐三 自画像としての風景・・・世紀末の旅人
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9
虫めづる日本の人々・・・喜多川歌麿「夏姿美人図」鳴かぬ蛍が身を焦がす
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激動の時代 幕末明治の絵師たち・・・狩野一信、歌川国芳、歌川芳艶、芳年、小林清規
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10
モネ 連作の情景・・・人生の光と影
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キュビスム展─美の革命 ピカソ、ブラックからドローネー、シャガールへ・・・美の根拠はどこにある
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イヴ・サンローラン展 時を超えるスタイル・・・ファッション・デザイナーは、なぜゲイなのか
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憧憬の地 ブルターニュ・・・最果ての地と画家たち
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諏訪敦「眼窩裏の火事」・・・亡き人の魂の召喚、生と死の狭間の対話
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マリー・ローランサンとモード・・・ココ・シャネル、1920狂乱のパリ、カール・ラガーフェルド
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春陽会誕生100年 それぞれの闘い、岡鹿之助、長谷川潔、岸田劉生・・・孤高の藝術家、静謐な空間、時の旅人
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芳幾・芳年-国芳門下の2大ライバル・・・世紀末の浮世絵、歌川国芳、落合芳幾、月岡芳年、残虐の世界
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「日本画聖地巡礼 ―東山魁夷の京都、奥村土牛の鳴門―」・・・速水御舟 『名樹散椿』、美の根拠はどこに
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大阪の日本画・・・北野恒富、妖艶、退廃的、悪魔派、白耀社
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「恐竜博2023」、装盾類、鎧竜ズール、ティラノサウルス・タイソン
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「小林古径と速水御舟 ─画壇を揺るがした二人の天才─」・・・生涯の友
http:// mediter ranean. cocolog -nifty. com/blo g/2023/ 06/post -faf95f .html
テート美術館展 光 ― ターナー、印象派から現代へ・・・ウィリアム・ブレイクの幻想
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ABSTRACTION 抽象絵画の覚醒と展開 セザンヌ、フォーヴィスム、キュビスムから現代へ
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マティス展・・・南仏の光《豪奢、静寂、逸楽》、色彩と線への旅
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エゴン・シーレ展 ウィーンが生んだ若き天才・・・ウィーン世紀末、分離派、象徴派、退廃藝術
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激動の時代 幕末明治の絵師たち・・・狩野一信、歌川国芳、歌川芳艶、芳年、小林清規
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特別展 日本画に挑んだ精鋭たち ―菱田春草、上村松園、川端龍子から松尾敏男へ―
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★★★
研究編
プラトン哲学の戦い アカデメイア派対ペリパトス派、ローマ帝国、普遍論争、ルネサンス、フランス革命
http:// mediter ranean. cocolog -nifty. com/blo g/2023/ 12/post -83ae10 .html
新古典主義、ダヴィッドと弟子たち・・・「ソクラテスの死」「アモルとプシュケ」
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★★★
仏教史
仏教2500年の旅 仏陀入滅、アレクサンドロス大王、瑜伽行唯識学派、密教
http:// mediter ranean. cocolog -nifty. com/blo g/2023/ 08/post -d241f1 .html
運慶の旅、金剛界、大日如来・・・東寺講堂、円城寺、光得寺、彼方へ
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★★★
ルネサンスの美
ロワールの古城めぐり・・・フランソワ1世とルネサンス、シャンボール城、アンボワーズ城、フォンテーヌブロー宮殿、シュノンソー城
ロワールの古城めぐり・・・フランソワ1世とルネサンス
https:/ /bit.ly /40wwlB W
メディチ家とフランソワ1世・・・レオナルド、塔の城、ヌムール公ジュリアーノ・デ・メディチ、ジョルジョーネ
https:/ /bit.ly /3K1mZs 7
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宗教の謎、国家と宗教の戦い、第1巻、ギリシアの神々、ローマ帝国、秦の始皇帝、漢の武帝、飛鳥、天平、最澄と空海
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宗教の謎、国家と宗教の戦い、第2巻、アカデメイア、ルネサンス、織田信長
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★★★
講演会
中野晃一講演会『強者の支配か自由な共存か』【質疑応答】問題篇、上智大学、ソフィア文化芸術ネットワーク
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中野晃一講演会『強者の支配か自由な共存か』【質疑応答】解答篇、上智大学、ソフィア文化芸術ネットワーク
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2023年、美術展ベスト10・・・旅する哲学者、美への旅
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宗教の謎、国家と宗教の戦い、第1巻、ギリシアの神々、ローマ帝国、秦の始皇帝、漢の武帝、飛鳥、天平、最澄と空海
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宗教の謎、国家と宗教の戦い、第2巻、アカデメイア、ルネサンス、織田信長
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講演会
中野晃一講演会『強者の支配か自由な共存か』【質疑応答】問題篇、上智大学、ソフィア文化芸術ネットワーク
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中野晃一講演会『強者の支配か自由な共存か』【質疑応答】解答篇、上智大学、ソフィア文化芸術ネットワーク
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2023年、美術展ベスト10・・・旅する哲学者、美への旅
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