美術倶楽部

2009年2月21日 (土)

「加山又造展」ミュージアム・ツアー・・・美に酔いワインに酔い

Kayama_matazou_2009_1大久保 正雄『旅する哲学者 美への旅』より
美術倶楽部で、「加山又造展」ミュージアム・ツアーを行いました(Nikkei.net)。ロビーで、短時間レクチュアして「物欲の強い女性は、欲しくなるのでご注意下さい」というと皆さま微笑しています。
Roseさん、有加さん、Musikliebeさん、女性たちは、絢爛華麗な加山又造の絵画世界に「あまりに美しくて、絵に酔いました」「なんて優雅な時間でしょう!」と言っていました。次回、またご参加下さい。
2月11日、見学場所:
★国立新美術館「加山又造展」
★フジフィルム・スクエア:篠山紀信「東京ディズニーリゾート写真展DREAMS and MAGIC」
日本画家の寒河江智果さんも招きましたが、締切りのため参加できませんでした。
■「真実はワインの中にある」In vino veritas.
美術館の後、イタリア料理店「Il Vigore」に行く。イタリア語のことわざに「真実はワインの中にある」という言葉がある。ワインを飲むと、人は本性を表し、真実を語り始める。
美に酔い、ワインに酔って、ここでは書けないあんなことこんなこと、時のたつのを忘れて語り合う。酒に飲まれる人、音楽に溺れる人、納棺師、おくりびと。箱根の秘密の計画、日本食奇行、デスクの秘密、赤い悪魔、など。語り尽くす。
★本日のメニュー 
★ワイン
サン・ロレンツォ、モンテプルチアーノ
コルヴォ・ロッソ、シチリア

モッツァレッラとトマトのサラダ
シチリア産グリーンオリーブ
トスカーナ風トリッパ
イタリア産4種の生ハム盛り合わせ
 :ゴルゴンゾーラ、タレッジョ、モッツァレラ、パルミジャーノ
アンチョビ・ポテト
地鶏肉のスパゲッティ・ジェノヴェーゼ
ボスカイオーラ
子牛肉のスパゲッティ・ボロネーゼ
小海老とブロッコリ、バジリコ風味
★「加山又造展」国立新美術館については
http://mediterranean.cocolog-nifty.com/blog/2009/02/post-4c23.html
Kayama00111

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2008年5月12日 (月)

パエリア、サフランの香りとプラトニック・ラブ・・・美術倶楽部の宴

20080504s

20080504s_3 風薫る五月晴れの日。私が代表をしている美術倶楽部で、パエリア・パーティーをひらいた。5月4日、神奈川県K氏邸にて。

■サフランの香り
K氏はスペイン留学中にバレンシア・パエリアの料理法を身につけ、ときどき披露する。食材に凝りまくる男の料理である。
今回は、ブルゴーニュ・ワインを飲みながら、バレンシアのパエリアを食す宴である。
ヘンデル「ハープ協奏曲」、サラ・ブライトマンなどを聞き、
スペアリブの前菜を食し、サングリアとブルゴーニュ・ワインを飲みながら、パエリアの完成を待つ。サングリアには苺、オレンジなど豊富な果実が使われていて、スペインのコルドバで飲んだサングリアより甘美である。
パエリアを皿に盛ると、サフランと海老の香りが立ち昇る。
■アルハンブラの思い出
私の指導教授の一人は、グラナダ生まれのアンダルシア人である。グラナダ生まれの先生から、プラトン哲学を学んだ。
ポルトガル、スペインを旅したのは1999年である。
この時、「エル・グレコ展」をマドリッドでみたのを思い出す。
■ル・ブーランジェ・ドミニク・サブロン
わん太夫さんは、マキシム・ド・パリのパン「ル・ブーランジェ・ドミニク・サブロン(Le Boulanger Dominique SAIBRON)」のパンを多量に購入して参集。
これまで食した最高のパンである。
デザート
わん太夫さんElliさんが、デザートを用意。
洋菓子20個、「ニコラス」、「ダリオルール」。和菓子柏餅。
■最高級のダージリン紅茶
紅茶は、私が持参して入れた。
ダージリンFTGFOP1、1stフラッシュ、2ndフラッシュ、セイロン・ヌワラエリアNuwala Eliya、3種を用意して、皆さまにお飲み頂いた。庭園の名はここには書かない。
その後、奥様が用意したルピシアのフレーバーティーを入れる。
「香り、味、色ともに最高に美味であるのはダージリン、セカンド・フラッシュである」と意見が一致する。
私の筋書通りである。
最もまずいのは、ルピシアのフレーバーティーである。
「とって付けたような匂いがするが、味がない」
「まずい」
「ブタがくさい香水を付けて、厚化粧した様な紅茶だ」という意見に一致した。私の筋書通りの展開である。
フォション、マリアージュ・フレール、フォートナム・メイソン、トワイニング、フレーバーティなどは、品質が低い。
ダージリン紅茶の歴史、庭園、グレード、について、私がミニ講義した。
■プラトニック・ラブの意味
たとえば、「無原罪の御宿り」の意味について、美術史家の解釈とキリスト教教義との間に齟齬があることについて、語り合う。
「プラトニック・ラブ」の意味について、プラトン哲学には精神的愛の追求のみを教える思想はない。フィチーノ『饗宴注解』が始まりだが、プラトニック・ラブという思想の起源はルネサンスのどこにあるのか。この語はどこから始まり、ケンブリッジ・プラトン学派に影響を与えたのか。など考える。フィチーノは『愛について』De Amore(『饗宴』注釈)の中で、アモール・プラトニクス (amor platonicus) という言葉を使ったようである。
斉藤由香『いつも会社はてんやわんや』、『トホホな朝ウフフな夜』(週刊新潮連載)のシリーズ「オヤジ被害」、「女の敵は女」について、
「マダムの館」の事、わん太夫さんの「マダム対策法」、などについて、とめどなく、語り合う。
その他、ここには書けない、あんな事、こんな事、むふふな事、うふふな事について、話題が盛り上がった。だが、各方面に差し障りがあるので、ここには書かない。

6時間に亘ってくり広げた饗宴は、心を自由に飛翔させて、五月の微風のように爽やかである。
★あなたが開きたいパーティは何ですか?

(写真提供:わん太夫さん)
20080504s_4

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