美術館

2013年8月23日 (金)

プーシキン美術館展 フランス絵画300年・・・詩人に霊感を与えるミューズ

Pushkin2013夏の夜、美術館に行く。「詩人に霊感を与えるミューズ」は、藝術にとって象徴的である。
美しき乙女に導かれるパルメニデスの騎行の旅、ディオティマに秘儀伝授を受けるソクラテス。ソクラテスと遊女(ヘタイラ)アスパシア(『ソクラテスの思い出』第2巻6章)。金剛界曼荼羅「理趣会」の愛金剛女菩薩。藤原俊成と妻美福門院加賀(藤原親忠女-1193)。藤原定家と母美福門院加賀。アンリ・ルソー「詩人に霊感を与えるミューズ」は、詩人ギョーム・ド・アポリネールと恋人の画家マリー・ローランサンを描く。神の生命の戦略によって、藝術家、哲学者には、美しい女が、天の使いとしてやってくる。(大久保正雄『美の天使たち』)
ルネサンス文化、ギリシア文化の影響を受ける西洋美術史。クロード・ロラン「アポロとマルシュアスのいる風景」、ダヴィッド「ヘクトルの死を嘆くアンドロマケ」、ド・ラ・ペーニャ 「クピドとプシュケ」、ジャン=レオン・ジェローム『カンダウレス王』。17世紀、ニコラ・プッサン、クロード・ロランから、アンリ・ルソー、シャガールまで、西洋美術史は、ギリシア文化、ルネサンス文化の象徴にみちている。(大久保正雄『地中海紀行』)

展示作品
クロード・ロラン「アポロとマルシュアスのいる風景」1639
ニコラ・プッサン「アモリびとを打ち破るヨシュア」1624-25年頃 
ダヴィッド「ヘクトルの死を嘆くアンドロマケ」1783
フランソワ・ブーシェ「ユピテルとカリスト」1744年 
18世紀ロココ芸術を代表するブーシェ。女神ディアナの従者カリストを我がものにしようと、ディアナに扮して近づくユピテル。その後ろにはユピテルの象徴である鷲が潜み、誘惑する瞬間。
ジャン=オーギュスト=ドミニク・アングル「聖杯の前の聖母」1841年 
ナルシス・ディアズ・ド・ラ・ペーニャ 「クピドとプシュケ」1851年
ジャン=レオン・ジェローム『カンダウレス王』1859-60
Jean-Léon Gérôme (1824–1904) : King Candaules, 1859-60
カンダウレス王は自分の妻ニュシア(別伝によればルド)の美しさを自慢するあまり、ギュゲスに妻の裸体を見させた。ギュゲスはカンダウレスの年下の友人であった。怒った妻はギュゲスに対し、自殺するか王を殺して王位と自分とを我が物とするか迫った。ギュゲスは王を殺し、王国と王妃を手に入れる。(ヘロドトス『歴史』第1巻第8‐13節)
別の伝説によれば、ギュゲスは自分の姿を見えなくさせる魔力を持つギュゲースの指輪を用いてカンダウレスを殺した。プラトン『国家』
ウジェーヌ・フロマンタンの『ナイルの渡し船を待ちながら』1872年
ピエール=オーギュスト・ルノワール「ジャンヌ・サマリーの肖像」1877年
フィンセント・ファン・ゴッホ「医師レーの肖像」1889年
アレクシ・ジョゼフ・ペリニョン『エリザヴェータ・バリャチンスカヤ公爵夫人の肖像』1853 
Alexis-Joseph Perignon (1806-1882):Elizaveta Alexandrovna Bariatinskaia
Elizaveta Alexandrovna Tchernicheva (1826-1902), épouse du prince Vladimir Ivanovich Bariatinsky, 1853
アレクシ=ジョセフ・ペリニョン『エリザヴェータ・バリャチンスカヤ公爵夫人の肖像』
手にバラと扇を持ち、青の縁取りのある白いドレスをまとう美しい女。美しい肌にネックレスの真珠の輝きが映える。
アンリ・ルソー「詩人に霊感を与えるミューズ」1909年
The Muse Inspiring the Poet :La Muse Inspirant le Poete; portrait of Guillaume Apollinaire and Marie Laurencin
ペンを片手に立つ詩人のギヨーム・アポリネールと、寄り添う画家マリー・ローランサン。リュクサンブール公園の樹木が、恋人たちを祝福するかのようにアーチを作り生い茂る。ルソーは、アポリネールの顔や手を採寸しながら描いたといわれるが、二人の姿は異様であり、風刺画のようだ。画家の友人たちへの賛辞の形なのか。
――――――――――
モスクワのプーシキン美術館から、珠玉のフランス絵画が来日します
知る人ぞ知る、フランス絵画の宝庫ロシア。17世紀古典主義の巨匠プッサンにはじまり、18世紀ロココの代表ブーシェ、19世紀のアングル、ドラクロワ、ミレー、印象派やポスト印象派のモネ、ルノワール、セザンヌ、ゴッホ、そして20世紀のピカソやマティスまで――。プーシキン美術館のコレクションの中核をなすフランス絵画の質の高さは、フランス本国もうらやむほどのものです。
本展では、選りすぐりの66点で、フランス絵画300年の栄光の歴史をたどります。なかでも、ルノワールの印象派時代最高の肖像画と評される≪ジャンヌ・サマリーの肖像≫は、最大の見どころです。 「ロシアが憧れたフランス」の粋を、どうぞお楽しみください。
http://pushkin2013.com/
――――――――――
4月26日~6月23日:愛知県美術館、
7月6日~9月16日:横浜美術館、
9月28日~12月8日:神戸市立博物館
http://www.yaf.or.jp/yma/index.php

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2010年9月 1日 (水)

シャガール ロシア・アヴァンギャルドとの出会い

2010070301 灼熱の八月の午後、蝉しぐれの森を歩いて、藝大美術館に行く。
故郷ヴィテブスクと結婚のイメージを融合した幻想的な絵画が印象的である。青春を過ごしたパリの風景が織り込まれ、モンパルナスの蜂の巣で出会った藝術家の息吹がある。初期作品はロシア・ネオ・プリミティヴィスムの画家からの影響が濃厚である。
シャガール(1887-1985)。ロシア帝国ヴィテブスクにユダヤ人として生まれ、21才で美術学校に入学。1911年、モンパルナスの集合アトリエ「ラ・リュッシュ」(蜂の巣)に住み、多くの藝術家たちと出会う。28才でベラと結婚。1917年ロシア革命、1918年ヴィテブスクに美術学校設立。1944年、愛妻ベラ急逝。
65才で二度目の結婚。南仏ヴァンスの鷲ノ巣村で晩年を暮らす。1964年パリ・オペラ座の天井画を制作。97才で死ぬまで絵を描き続ける。
■主な展示作品
Marc CHAGALL (マルク・シャガール)「赤い馬」1934-44「彼女を巡って」1945「イカルスの墜落」1974-77「日曜日」1952-54
Nathalie S. GONTCHAROVA (ナターリヤ・ゴンチャローワ)
Michel F. LARIONOV (ミハイル・ラリオーノフ)
Vassily KANDINSKY (ワシリー・カンディンスキー)
■ポンピドー・センター所蔵作品展「シャガール ロシア・アヴァンギャルドとの出会い~交錯する夢と前衛~」
★東京藝術大学大学美術館2010年7月3日(土)―10月11日(月・祝)
★福岡市美術館2010年10月23日(土)~2011年1月10日(月・祝)
http://marc-chagall.jp/

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2010年1月26日 (火)

「木村伊兵衛とアンリ・カルティエ=ブレッソン」・・・人と時間と空間の出会い

20091128   12月25日夕暮れ、恵比寿ガーデンプレイスに行く。大きな樅の木とバカラのシャンデリアが煌めき、華やかなクリスマスの街が輝いている。人と時間と空間の出会いは一期一会である。
「スナップショットの名手」と呼ばれた木村と「決定的瞬間」という言葉を広めたブレッソンの展覧会である。木村伊兵衛は、1954(昭和29)年にパリを訪ねてブレッソンと会い、影響を受けた。
■演出されたような人物配置、奇跡としか言いようのないゆるぎない構図。
しかし、静止の前の動きの瞬間を切り取ったかのようである。Image à la sauvette(掠め取られた瞬間)と訳されている。
ブレッソン『決定的瞬間』(英題 The Decisive Momentフランス版原題 Image à la sauvette(逃げ去る映像)1952年出版)が展示されている。
■いにしえの巨匠たちの肖像
1950年代の藝術家たち、アンリ・マティス、谷崎潤一郎らのポートレイトは、品格があり、時代の精神が封じ込められている。これと比べると、現代の作家、藝術家は軽薄の極みである。
■アンリ・カルティエ=ブレッソン(Henri Cartier-Bresson, 1908- 2004)は、主にストリート写真を撮ったが、芸術家や友人たちを撮ったポートレイトもある。2004年8月3日、95歳で南フランス・プロヴァンスの別荘で死去した。
木村伊兵衛(1901-1974)は報道・宣伝写真やストリートスナップ、ポートレート、舞台写真などにおいて数多くの傑作を残している。
二人は、街角、広場、ポートレートを撮った。1950年代の時間が閉じ込められている。世界が貧しかった時代、市民の息づかいが感じられる。二人は日本とフランスの写真史の巨匠であり、同時代を生きた2人には交流があり、互いを撮った写真も残っている。
決定的瞬間とは「外界の現実と写真家の内面が出合う瞬間がある、何の変哲もないものにもそういう瞬間が見つかる。」ことである(cf.スナップショットの創始者たち、産経新聞2009.12.23記事、参照)
■主な展示作品
木村伊兵衛
「本郷森川町」「浅草」1953「ローマ」「セーヌ附近」「霧のメニール・モンタン、パリ」1954「谷崎潤一郎」1950「宇野浩二」1953「永井荷風」1954
アンリ・カルティエ=ブレッソン
「シエナ、イタリア」1933「サンラザール駅裏、パリ」1932「天使と尼僧」「アンリ・マティス」1951
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木村伊兵衛(1901~1974)とアンリ・カルティエ=ブレッソン(1908~2004)は、日本とヨーロッパと活躍した場は異なりますが、ともに近代的写真表現を切り拓いた写真家として重要な存在です。この二人は、ともに「ライカ」というカメラを人間の眼の延長としてとらえ、揺れ動く現実の諸相を切り取り、それまでになかった新しい「写真」のあり方を証明したといえるでしょう。二人の作品には普遍的ともいえる共通性を見て取れますが、その一方で、日本とヨーロッパというそれぞれが生きた現実の違いも、微妙ではありながら決定的な差異として見て取れることも重要な事実です。
本展では、木村伊兵衛とアンリ・カルティエ=ブレッソンという偉大な二人の写真家の個性を堪能するだけではなく、近代的写真表現が絶対的普遍的でありながら、同時にいかに個別的相対的なものであったということを見ようとするものです。木村伊兵衛作品は東京都写真美術館のコレクションを中心に、またアンリ・カルティエ=ブレッソン作品は当館のコレクションを中心に国内各美術館の所蔵作品も含め、全体で153点をご紹介いたします。
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★木村伊兵衛とアンリ・カルティエ=ブレッソン 東洋と西洋のまなざし
東京都写真美術館11月28日(土)-2月7日(日)
http://www.syabi.com/details/kimura.html

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2010年1月12日 (火)

印象派、ポスト印象派、オンパレード 2010

2010012011 東京は、世界で最も美術展の多い都市である。しかし日本でとくに多いのは印象派、オルセー美術館展である。

2010年は、印象派、ポスト印象派の美術展のオンパレード。9つの美術展がある。
オルセー美術館からの作品の展示が3つある。
「ルノワール展」「マネとモダン・パリ」「オルセー美術館展 ポスト印象派」
その他、印象派、ポスト印象派の美術展が6つある。
■印象派、ポスト印象派
1/20~4/5   ルノワール展、国立新美術館
1/16~3/14  イタリアの印象派 マッキアイオーリ展 庭園美術館
4/6~7/25   マネとモダン・パリ、三菱一号館
4/17~6/20  ボストン美術館展、森アーツセンターギャラリー
5/26~8/16  オルセー美術館展 ポスト印象派2010、国立新美術館
4/20~7/25  印象派はお好きですか?ブリヂストン美術館
10/1~12/20  ゴッホ展─こうして私はゴッホになった─、国立新美術館、ファン・ゴッホ美術館とクレラー=ミュラー美術館のコレクション
7/2~9/4    ポーラ美術館コレクション展:印象派とエコール・ド・パリ、横浜美術館
9/18~12/31  ドガ展、横浜美術館
印象派マニアにとっては至福の時だろう。印象派マニアは、心ゆくまでご覧下さい。
■黄金時代のイタリア美術
黄金時代のイタリア美術の展覧会は少ない。2010年は、

「ボルゲーゼ美術館展」1月16日(土)~4月4日(日)

「ナポリ・宮廷と美─カポディモンテ美術館展 ルネサンスからバロックまで」国立西洋美術館6/26~9月/26、

「ウフィッツィ美術館展、ヴァザーリの回廊」損保ジャパン東郷青児美術館9/11~11/14、である。

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2009年11月30日 (月)

ボルゲーゼ美術館展・・・レオナルド派「レダ」

3leonardodavincileda 森の中のボルゲーゼ美術館に行ったのは、2002年初夏である。ベルニーニとカラヴァッジョを観るのが主たる目的だった。しかし、私の秘かな目的はレオナルド派「レダ」を観ることにあった。ボルゲーゼ美術館は、広大な庭園の木々に囲まれた森のなかに存在するボルゲーゼ家の館。夥しいバロック美術に埋もれた美の宝庫である。ジャン・ロレンツォ・ベルニーニ「アポロンとダフネ」1623「プロセルピナの略奪」1622「ダビデ」に、うっとりと時のたつのを忘れて見惚れる。カラヴァッジョ「洗礼者ヨハネ」1610「病めるバッカス」1593は、カラヴァッジョ・マニアにはたまらない魅力である。友人のソプラノ歌手は、カラヴァッジョ・マニアである。
私は「レダ」を探して、美術館の隅から隅まで、歩き回った。レオナルド派「レダ」は、美術館の隠れた場所にひっそりとあった。レオナルド「レダ」原画は失われて、弟子による模写のみが存在する。レオナルド派「レダ」の完成度の高い作品は3枚ある。ボルゲーゼ、ウフィッツィ=パラッツォ・ベッキオから寄託、ソールズベリー「ウィルトン・ハウス」にある。
「レダと白鳥」(ボルゲーゼ):ソドマ派もしくはレオナルドの下絵をもとにした弟子の作品、1505年以降、油彩 板112×86cm*
「レダと白鳥」(ウィルトン・ハウス):弟子チェーザレ・ダ・セストによる模写かレオナルドの下絵をもとにした作品。1505~10年、油彩 板、96.5×73.7cm *cf.池上英洋『レオナルド・ダ・ヴィンチ』(西洋絵画の巨匠8)2007
ボルゲーゼ美術館展に、レオナルド派「レダ」がくる。再会が楽しみである。
■ボルゲーゼ美術館展 展示目録
序章 ボルゲーゼ・コレクションの誕生 No. 作家名 作品名 制作年 技法・素材
1 アレッサンドロ・スペッキ(原画・版刻)、ドメニコ・デ・ロッシ(刷り) ピンチアーナ門外ボルゲーゼ卿の館ファサード第1図 1699 エングレーヴィング
2 アレッサンドロ・スペッキ(原画・版刻)、ドメニコ・デ・ロッシ(刷り) ピンチアーナ門外ヴィラ・ボルゲーゼの館ファサード第2図 1699 エングレーヴィング
3 ジョヴァンニ・ジャコモ・デ・ロッシ(刷り) ピンチアーナ門外ヴィラ・ボルゲーゼの館、ジョヴァンニ・ヴァサンツィオ・フラミンゴの建築 17世紀 エングレーヴィング
4 シモーネ・フェリーチェ・デリーノ(原画)、ジョヴァンニ・ジャコモ・デ・ロッシ(刷り) ピンチアーナ門外ヴィラ・ボルゲーゼ卿の庭園景観図 1683 エングレーヴィング
5 マッテオ・グリューテル(原画・版刻)、ジョヴァンニ・ジャコモ・デ・ロッシ(刷り) ヴィラ・ボルゲーゼ 17世紀 エングレーヴィング
6 マルチェッロ・プロヴェンツァーレ パウルス5世(カミッロ・ボルゲーゼ)の肖像 1621 モザイク
7 ジャン・ロレンツォ・ベルニーニ シピオーネ・ボルゲーゼ枢機卿の胸像 1632 カッラーラ産大理石
8 マルチェッロ・プロヴェンツァーレ オルフェウスの姿のシピオーネ・ボルゲーゼ 1618 モザイク

I  15世紀・ルネサンスの輝き No. 作家名 作品名 制作年 技法・素材
9 ウンブリアの画家(16世紀) 聖セバスティアヌス 16世紀前半 油彩、板
10 サンドロ・ボッティチェリとその弟子たち 聖母子、洗礼者ヨハネと天使 c. 1488 テンペラ、板
11 ラファエロ・サンツィオ 一角獣を抱く貴婦人 c. 1506 油彩、カンヴァス、板で裏打ち
12 リドルフォ・デル・ギルランダイオ 若者の肖像 16世紀初頭 油彩、板
13 作家不詳(16–17世紀に活動)、ジョルジョーネの模倣者 フルートを持つ歌手 c. 1580
もしくは17世紀 油彩、カンヴァス
14 マルコ・ドッジョーノ 祝福のキリスト c. 1505 油彩、板
15 レオナルド・ダ・ヴィンチ(模写) レダ 16世紀 第1四半期 テンペラ、板

Ⅱ 16世紀・ルネサンスの実り-百花繚乱の時代 No. 作家名 作品名 制作年 技法・素材
16 カリアーニ 聖母子と聖ペテロ c. 1520–23 油彩、カンヴァス
17 ジョヴァンニ・ジローラモ・サヴォルド 若者の肖像 c. 1530 油彩、カンヴァス
18 ジローラモ・ダ・トレヴィーゾ・イル・ジョーヴァネに帰属 眠るヴィーナス c. 1520–23 油彩、カンヴァス
19 パリス・ボルドン ヴィーナス、サテュロスとキューピッド c. 1555–60 油彩、カンヴァス
20 ヤコポ・バッサーノ 春 c. 1576 油彩、カンヴァス
21 ヴェロネーゼ 魚に説教する聖アントニオ c. 1580 油彩、カンヴァス
22 アントニオ・パルマ 放蕩息子 c. 1560–70 油彩、カンヴァス
23 ドッソ・ドッシ アレクサンドリアの聖カタリナ c. 1540 油彩、カンヴァス
24 作者不詳(17世紀前半に活動)、ドッソ・ドッシの追随者 ゴリアテの首を持つダヴィデと従兵 17世紀 油彩、板
25 アンニーバレ・カラッチ 聖フランチェスコ c. 1585–86 油彩、カンヴァス
26 ブレシャニーノ ヴィーナスとふたりのキューピッド c. 1520–25 油彩、板
27 セバスティアーノ・デル・ピオンボ 十字架を担うキリスト c. 1540 油彩、カンヴァス
28 シピオーネ・プルツォーネ 聖ヨハネと聖アンナのいる聖家族 c. 1588–90 油彩、カンヴァス
29 アゴスティーノ・カラッチ 天使の栄光のうちに聖痕を受ける聖フランチェスコ 16世紀末 油彩、カンヴァス
30 ミケーレ・ディ・リドルフォ・デル・ギルランダイオ レダ c. 1560–70 油彩、板
31 ミケーレ・ディ・リドルフォ・デル・ギルランダイオ ルクレツィア c. 1560–70 油彩、板
32 作者不詳(16世紀後半に活動)、ガローファロの追随者 我に触れるな(ノリ・メ・タンゲレ) 16世紀後期 油彩、カンヴァス
33 ペッレグリーノ・ティバルディ 幼児礼拝 1549 油彩、カンヴァス
34 ルカ・カンビアーソ 海のヴィーナスとキューピッド 1560–65 油彩、カンヴァス
35 ヤコポ・ズッキ アメリカ大陸発見の寓意(珊瑚採り) c. 1585 油彩、銅版

Ⅲ 17世紀・新たな表現に向けて-カラヴァッジョの時代 No. 作家名 作品名 制作年 技法・素材
36 作者不詳(17世紀に活動)、カラヴァッジョの追随者 2匹の蜥蜴がいる静物 1602–07 油彩、カンヴァス
37 ラヴィニア・フォンターナ 眠れるキリスト 1591 油彩、銅板
38 レアンドロ・バッサーノ 聖三位一体 17世紀初頭 油彩、銅板
39 カヴァリエール・ダルピーノに帰属 アモールに冠を被せられるヴィーナス 1607年以前 油彩、カンヴァス
40 カラヴァッジョ 洗礼者ヨハネ 1609–10 油彩、カンヴァス
41 ジョヴァンニ・バリオーネ この人を見よ(エッケ・ホモ) c. 1610 油彩、カンヴァス
42 バッティステッロ ゴリアテの首を持つダヴィデ 1612 油彩、カンヴァス
43 ジョヴァン・フランチェスコ・グエッリエーリに帰属 囚人の夢を解釈するヨセフ 1615–18 油彩、カンヴァス
44 グエルチーノ 放蕩息子 c. 1627–28 油彩、カンヴァス
45 ジュゼッペ(フセペ)・デ・リベーラ 物乞い c. 1617–20 油彩、カンヴァス
46 ゲラルド・デッレ・ノッティ(ヘリット・ファン・ホントホルスト) スザンナと老人たち 1655 油彩、カンヴァス
47 アンドレア・サッキ クレメンテ・メルリーニ卿の肖像 1630–31 油彩、カンヴァス
48 ジョヴァン・フランチェスコ・ロマネッリ 巫女シビラ 1640–50 油彩、カンヴァス
ボルゲーゼと日本:支倉常長と慶長遺欧使節 No. 作家名 作品名 制作年 技法・素材
特別出品 アルキータ・リッチ(かつてはクロード・デリュに帰属) 支倉常長像 1615 油彩、カンヴァス
※《支倉常長像》のみ個人蔵(ローマ)、他は全てボルゲーゼ美術館蔵
*京都国立近代美術館資料、参照。

■ボルゲーゼ美術館展 ラファエロ「一角獣を抱く貴婦人」
:2009年10月31日(土)~12月27日(日)http://bor.exh.jp/
東京都美術館:2010年1月16日(土)~4月4日(日)
http://www.borghese2010.jp/

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2009年9月21日 (月)

海のエジプト展 海底からよみがえる、古代都市アレクサンドリアの至宝

Egypt_200906278月の午後、横浜に行く。海底に沈んだ3つの古代都市、アレクサンドリア、ヘラクレイオン、カノープス、地中海の海底から発掘された文化遺産の展示である。セラペイオンがある癒やしの都カノープス。ヘラクレス神殿の神々とファラオの都ヘラクレイオン。クレオパトラが愛した都アレクサンドリア。紀元前700年から後800年まで、古代エジプトの末期王朝からプトレマイオス朝、ギリシア、ローマ時代へとつながる1500年間の歴史をたどる。ヘレニズム時代紀元前1世紀から5世紀、アレクサンドリアの展示が中心である。
■アレクサンドリアは、紀元前331年にアレクサンドロス大王によって建設された、プトレマイオス王朝の都。現在エジプト第2の都市である。地中海文化の香りとエジプトの猥雑が混在する都市は、旅人を魅了する。ムーセイオン(大図書館と博物館)、世界の七不思議で有名なパロス灯台が建っていた。ヘレニズム文化の藝術・経済の中心地として名を馳せた。女王クレオパトラの悲劇の舞台として知られる。海洋考古学の調査で、王家の宮殿があったアンティロドス島の位置が確認され、港の全体像が解明された。
■アレクサンドリアの神々
エジプト神話には、父母と子どもの三神体系がある。
プトレマイオス王朝時代、エジプトの神々とギリシアの神々が対応されて、神々の体系が構築された。ファラオは、アメン神、ホルス神と同一視されて権威づけられた。
1)アメン神:テーベの主神(ゼウス)、ムウト神(ヘラ)、コンス神:月の神(アレス)
2)オシリス神:冥界の王(ディオニュソス、バッカス)、イシス神(デーメーテール)、ホルス神:頭部がハヤブサ。幼児期はハルポクラテス(アポロン)。
■展示作品
カノープス
イシス女神像[ローマ支配時代]
セラピス神頭部[プトレマイオス朝、前2世紀]
ファラオ像頭部[第26王朝(サイス朝)、前7~前6世紀]
王妃の像[プトレマイオス朝、前3世紀ごろ]
ヘラクレイオン
ヘラクレイオンもヘラクレス神殿があった場所として文献上に名前の残る都市のひとつ。
ハピ神像[プトレマイオス朝、前4世紀ごろ]
ファラオ像[プトレマイオス朝、前4世紀ごろ]
王妃像[プトレマイオス朝、前4世紀ごろ]
プトレマイオス1世の金貨[プトレマイオス朝、プトレマイオス1世の治世(前305~前283年)]
アレクサンドリア
カエサリオンの頭部[プトレマイオス朝、前1世紀ごろ]
ネメス頭巾を身につける表現が許されたのは王のみ。頭巾の上の蛇の飾りは王を示している。髪型の自然な表情にはギリシアの影響が見られる。女王クレオパトラとカエサルとの間の息子、カエサリオンを表したものと考えられる。
プトレマイオス12世のスフィンクス[プトレマイオス朝、前1世紀ごろ]
プトレマイオス12世は女王クレオパトラの父。スフィンクスの人間の頭は知恵、ライオンの体はファラオの肉体の強さの象徴。ヘレニズム時代にも好んで建立された。
女王クレオパトラの銅貨[プトレマイオス朝、クレオパトラ7世の治世(前51~前30年)]
女王クレオパトラの横顔が刻まれたブロンズのコイン。高貴な身分の証である小さな冠をかぶっている。
★海のエジプト展 海底からよみがえる、古代都市アレクサンドリアの至宝
2009年6月27日(土)~9月23日(水・祝)
パシフィコ横浜 展示ホールD(神奈川県横浜市西区みなとみらい1-1-1)

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2009年8月18日 (火)

トリノ・エジプト展 イタリアが愛した美の遺産・・・夏の夜の森

34531072_726824477 8月7日、蝉しぐれのなか、夕暮れの木漏れ日の森を歩いて、美術館に行く。
オシリス神話、ライオン頭のセクメト女神、アメン神とラー、アクエンアテンとトゥタンカーメン、三つの物語と古代の宗教改革の歴史が蘇ってくる。ほとんどすべてが墓と聖域の副葬品である。死者のためにささげられた美術である。美術監督ダンテ・フェレッティによる大型彫像の並ぶ彫像ギャラリーが素晴らしい。
■展示作品
「プタハ神座像」新王国時代、第18王朝、アメンヘテブ3世治世(前1388~前1351年頃)
「ライオン頭のセクメト女神座像」新王国時代、第18王朝、アメンヘテプ3世治世(前1388~前1351年頃)閃緑岩 テーベ、アメンヘテプ3世葬祭殿出土
「オシリス神をかたどった王の巨像頭部」新王国時代、第18王朝、トトメス1世治世(前1504~前1492年頃)砂岩、彩色 カルナク出土
高さ:149cm、幅:48cm、奥行:60cm
「イビの石製人型棺の蓋」末期王朝時代、第26王朝、プサメティク1世治世(前664~前610年頃)変成硬砂岩 テーベ西岸、アサシーフ地区出土
「コンスのピラミディオン」新王国時代、第18~20王朝(前1550~前1070年頃)
パピルスに書かれた「死者の書」プトレマイオス時代~ローマ支配時代(前332~後395年)
「アメン神とツタンカーメン王の像」新王国、第18王朝時代、ツタンカーメン王~ホルエムへプ王治世(前1333-前1292年頃)石灰岩、テーベ出土
「アメン・ラー神に牡羊の頭部を捧げるペンシェナブの像」新王国時代、第19王朝(前1292~前1186年頃)石灰岩、彩色 テーベ出土
■展覧会構成
第1章 トリノ・エジプト博物館
第2章 彫像ギャラリー
第3章 祈りの軌跡
第4章 死者の旅立ち
第5章 再生への扉
観終わってロビーに向かうと烈しい雷と豪雨、ロビーで雨宿りする。
夏の夜の森を歩いて、西洋美術館に行く。
■「かたちは、うつる―国立西洋美術館所蔵版画展」国立西洋美術館、
デューラー「メランコリア」、ピラネージ「パエストゥムのポセイドン神殿」、クロード・ロラン「フォロ・ロマーノ」、ヘンリク・ホルツィウス「ベルベデーレのアポロン」、ウィリアム・ブレイク「サタンの墜落」。西洋絵画は「うつす」ことを目的としていることを示す展示。イタリアの思い出が蘇る。
工事が終了して再開館した常設展に行く。夜の美術館は静寂に包まれる。
■蘇った「常設展」国立西洋美術館
ヴァザーリ、カルロ・ドルチ、クロード・ロラン、ロセッティにいつものように会いに行く。
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近代イタリア統一後の最初の首都となり、冬季オリンピックの開催でも知られるイタリア北西部の都市トリノ。ここに、ロンドンの大英博物館やパリのルーヴル美術館などと比肩する世界屈指のエジプトコレクションが存在します。
トリノ・エジプト博物館は19世紀、ナポレオンのエジプト遠征に従軍し、フランスのアレクサンドリア総領事となったエジプト学者ベルナルド・ドロヴェッティの収集品を中心に創設されました。本展では、同博物館のコレクションから、大型彫像やミイラ、パピルス文書など代表作品約120点を選りすぐり、日本で初めて公開します。
★「トリノ・エジプト展 イタリアが愛した美の遺産」東京都美術館(2009年8月1日~10月4日まで)
http://www.torino-egypt.com/
★国立西洋美術館「かたちは、うつる―国立西洋美術館所蔵版画展」(2009年7月7日~8月16日)、★国立西洋美術館常設展(6月4日~8月30日(日)、★藝大美術館の「コレクションの誕生、成長、変容―藝大美術館所蔵品選―」(8月16日まで)、★国立科学博物館「シカン展」(10月12日まで)、

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2009年7月24日 (金)

奇想の王国 だまし絵展・・・夏の夜の宴

2009真夏の夕暮れ、美術館に行く。友人たちが集まり、美術史家、池上英洋先生によるレクチュアである。展示室で絵をみながら講義をきく。
講義によると、だまし絵には次の6つの分野がある。
1、擬似彫刻 (高価な大理石の代用、グリザイユ技法、ダミー・ボード)例えば、ヤン・ファン・エイク「ゲントの祭壇画」*グリザイユ:彩色による立体感。
2、擬似建築 (画面を窓として奥を見る、画面の奥に広がる仮想空間) 例、ジョット「スクロベーニ礼拝堂」
3、額縁の否定・逆利用 (窓のこちら側にある世界を空想させる)例、ラファエロ『システィーナの聖母』Raffaello,La Madonna Sistina,1513、天使プットが額縁の下枠にもたれ、カーテンの幕がたれている。トロンプルイユ(騙し絵)の一種である。
4、“超”現実主義 (写実技法の誇示)例、カラヴァッジョ『果物籠』。ガラス瓶に写りこんだ物体を描き込み、書棚に並ぶ本や収集品を現実に存在するように再現。静物画は、ヴァニタスを表現する。「形あるものは滅びる」。象徴として髑髏が描かれ、果物は腐る。17世紀フランドルのヘイスブレヒツは、だまし絵の帝王と呼ばれる。
5、アナモルフォーズ (強調遠近法・歪曲画)17世紀の対宗教改革における幻視ヴィジョンの追求として、錯視を利用し、一種のモラルを風刺的に隠した作品(判じ絵)。例、ハンス・ホルバイン「大使たち」1533、ボッロミーニ「スパダ宮 錯視回廊」17世紀
6、多義図 (遠近法的な仕掛けを用いない錯視を用いた多義図=寄せ絵)アルチンボルト『ウェルトゥムヌス』これには、三重の主題が隠されている。果物(四季を超越した神格的存在)、ウェルトゥムヌス神の像、皇帝の肖像。多義図は「だまし絵」トロンプルイユではない。
■すべての絵画は「騙し絵」である
池上先生は、結論として「絵画とは画面の向こうに何かがあるように描くもの」であり「すべての絵画は"騙し絵"である」と示している。例えば、マザッチョ『聖三位一体像』1426(サンタ・マリア・ノヴェッラ教会)は、歪曲された教会の内廊を背景にキリストの磔刑が描かれている。これを聞いて次のように考えた。
■ミメーシスとしての藝術
プラトンは『国家』10巻において「ミメーシス(描写)は現実を対象とする」という。が、さらに「対象としての現実はイデアの似像(コピー)である」という。目に見えるものが真実ではない。
だまし絵は、自ら絵画の限界を示すことによって、藝術は対象そのものではない、藝術はミメーシスである、ことを示している。目に見える世界が欺くことを示している。
「だまし絵」とはトロンプルイユ(フランス語「目だまし」)を示し、観る者に束の間、一時、目の前にあるものは本物の事物であるという錯覚を起こさせることを意図する絵画の総称である。
★展示構成
第1章 トロンプルイユの伝統
第2章 アメリカン・トロンプルイユ
第3章 イメージ詐術(トリック)の古典
第4章 日本のだまし絵
第5章 20世紀の巨匠たち -マグリット・ダリ・エッシャー
第6章 多様なイリュージョニズム -現代美術におけるイメージの策謀
展示作品
アントニー・ヴァン・ステーンウィンケル「ヴァニタス―画家とその妻の肖像」1630年代 油彩・キャンヴァス アントワープ王立美術館
ジャン・ヴァレット=プノ「サラバットの版画のあるトロンプルイユ」18世紀
ジャン=フランソワ・ド・ル・モット「トロンプルイユの静物」1685
ギヨーム=ドミニク・ドンクル「トロンプルイユ」1785
コルネリス・ノルベルトゥス・ヘイスブレヒツ「トロンプルイユ」1665
ジュゼッペ・アルチンボルド「ウェルトゥムヌス(ルドルフ2世)」1590年ごろ、スコークロステル城(スウェーデン)、SkoklosterCastle,Sweden
コルネリス・ノルベルトゥス・ヘイスブレヒツ「食器棚」1663、フレズノ市博物館(カリフォルニア州)
ルネ・マグリット「夢」「白紙委任状」1965ワシントン・ナショナル・ギャラリー
サルヴァドール・ダリ「スルバランの頭蓋骨」1956「アン・ウッドワード夫人の肖像」
ピエール・ロワ「田舎の一日」1931ポンピドゥーセンター
エッシャー「上昇と下降」1960
河鍋暁斎「幽霊図1883年ごろ、掛幅(描表装)絹本着色、オランダ国立民族学博物館(ライデン)
福田美蘭「壁面5°の拡がり」1997年、変形額、国立国際美術館
トリック・ヒューズ「水の都」2008
■夏の夜の宴
美術館の後、教授、美術マニアたち、青い宝石さん、彩音さん、優佳さんたちと、恒例の宴である。
終電まで渋谷で藝術談議に盛り上がる。彼女たちは終電がなくなり「ミッドナイト・クルージングに出かけます」といっていた。2009/07/17
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「だまし絵」は、ヨーロッパにおいて古い伝統をもつ美術の系譜のひとつです。古来より芸術家は迫真的な描写力をもって、平面である絵画をいかに本物と見違うほどに描ききるかに取り組んできました。それは、そこにはないイリュージョンを描き出すことへの挑戦でもありましたが、奇抜さだけでなく、あるときは芸術家の深い思想を含み、また時には視覚の科学的研究成果が生かされるなど、実に多様な発展を遂げました。本展覧会では、16、17世紀の古典的作品からダリ、マグリットら近現代の作家までの作品とともに、あわせて機知に富んだ日本の作例も紹介し、見る人の心を魅了してやまない「だまし絵」の世界を堪能していただきます。
★「奇想の王国 だまし絵」展、Bunkamuraザ・ミュージアム
2009年6月13日(土)-8月16日(日)
http://www.bunkamura.co.jp/museum/lineup/09_damashie/index.html

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2009年7月14日 (火)

ルネ・ラリック 華やぎのジュエリーから煌きのガラスへ、国立新美術館

Lalique_2009_2 羽のあるニンフ、香水壜、常夜灯・二羽の孔雀。ラリックのガラス・コレクションが美しい。ギリシア神話、西洋美術のモチーフを用いた作品が圧倒的に美しい。400点、最大規模、膨大な作品が、優雅な空間に展示されている。
エミール・ガレより魅力的である。アール・ヌーヴォーからアール・デコへ、装飾藝術を極めたガラスの美。必見。
7月10日金曜日午前中、講義を行ない、午後、六本木の3つの美術展に行く。疲れていたので、国立新美術館、ラリック展のソファで昼寝する。サントリー美術館にて狩野永徳『洛中洛外図屏風』(1565上杉博物館蔵)、フジフィルムスクエアにて大山行男「日本の心 富士山展」をみる。夕暮れ時、上野、東京文化会館小ホールに行き、田村麻子ソプラノリサイタルを聴く。
展示構成

第1部 華やぎのジュエリー
1.目覚め
2.愛の女神アリス
3.花開くジュエリー:モティーフの展開
 自然-花
 自然-草木
 自然-動物
 象徴-女性と花
 象徴-風
 象徴-水
 象徴-ダンス/音楽
 象徴-神話/宗教/物語
 デザイン画
4.グルベンキアンの愛したラリック
5.透明の世界へ
第2部 煌めきのガラス
1.ガラスへの扉
2.ふたつの時代、ふたつの顔
 アール・ヌーヴォーのなごり
 アール・デコへの展開
3.創作の舞台裏
4.シール・ペルデュ(蝋型鋳造)
5.1925年アール・デコ博覧会
6.皇族・王族とラリック
7.香りの小宇宙
 コティの香水瓶
 挑戦的デザイン
8.装いのガラス
 アクセサリー
 化粧道具
9.スピードの時代
10.室内のエレガンス
11・テーブルを彩るアート
■ルネ・ラリック(René Lalique、1860-1945)
19世紀-20世紀のフランスのガラス工芸家、宝飾(ジュエリー)デザイナー。
アール・ヌーヴォー、アール・デコの両時代にわたって活躍した。
前半生はアール・ヌーヴォー様式の宝飾(ジュエリー)デザイナーとして活躍し、第一人者として名声を得た。宝飾デザイナー時代から、素材としてのガラスに注目していたが、ガラス工芸家に転進するのは50歳を過ぎてからである。花瓶のような工芸品から、豪華客船の装飾、ガラス製の噴水に至るまで様々な分野の作品があり、後半生は近代ガラス工芸の開拓者として、また素材としてのガラスの可能性を広げた。ガラス工芸史上、特筆される存在。
★生誕150年 ルネ・ラリック 華やぎのジュエリーから煌きのガラスへ
2009年6月24日(水)-2009年9月7日(月)、国立新美術館
http://www.tokyo-np.co.jp/event/lalique/glass.html

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2009年7月 7日 (火)

2009年7月~12月スケジュール、美術館へ行こう!

200908 ★西洋美術
6/13~8/16  奇想の王国 だまし絵展  Bunkamuraザ・ミュージアム★★★
7/3~9/23   ゴーギャン展            東京近代美術館★★★
6/27~9/23  海のエジプト展~海底からよみがえる、古代都市アレクサンドリアの至宝~        パシフィコ横浜★★★
  
7/7~8/16  かたちは、うつる―国立西洋美術館所蔵版画展 国立西洋美術館
7/4~8/30    メキシコ20世紀絵画展      世田谷美術館
7/14~10/12  黄金の都 シカン         国立科学博物館
7/29~8/31   ビュフェとアナベル―愛と美の軌跡展   横浜そごう美術館
8/1~10/4    トリノ・エジプト展-イタリアが愛した美の遺産-東京都美術館★★★
6/24~9/7 ルネ・ラリック 華やぎのジュエリーから煌きのガラスへ 国立新美術館★★★
9/3~10/25 ベルギー幻想美術館展  Bunkamuraザ・ミュージアム★★★
  クノップフからデルヴォー、マグリットまで 姫路市立美術館所蔵
9/5~10/18   パウル・クレー展         横須賀美術館
9/12~11/29  ベルギー近代絵画のあゆみ     損保ジャパン美術館
9/12~11/29  オルセー美術館展パリのアールヌーヴォー 世田谷美術館
9/16~10/12  クリムト・シーレ、ウィーン世紀末展  日本橋高島屋
9/19~12/13  古代ローマ帝国の遺産―栄光の都ローマと悲劇の街ポンペイ―       国立西洋美術館★★★           
9/25~12/14  THE ハプスブルク        国立新美術館★★★
9/26~11/29  エミール・ガレ展         茨城県陶芸館
10/3~10/25  古代カルタゴとローマ展      大丸東京美術館★★★
           ~きらめく地中海文明の至宝~
11/10~12/23 ロートレック展          Bunkamura
★日本美術
7/4~9/6     写楽 幻の肉筆画         江戸東京博物館★★★
7/4~8/16    藝大美術館コレクション展     藝大美術館
7/11~8/23   小林かいち展           ニューオータニ美術館
7/11~9/6    道教の美術 TAOISM ART    三井記念美美術館
7/14~9/6    染付展              国立東京博物館
7/14~9/6    伊勢神宮と神々の美術       国立東京博物館
7/18~8/30   百鬼夜行絵巻展          国立歴史博物館
7/25~9/6 シアトル美術館所蔵 日本・東洋美術名品展 サントリー美術館★★★
         ―美しきアジアの玉手箱―
8/25~9/6    十二代三和休雪展         日本橋三越
9/5~10/12   英一蝶展             板橋区美術館★★★
9/19~1/11   聖地チベット展          上野の森美術館
9/19~11/23  高橋誠一郎浮世絵コレクション展  三井記念美術館
10/1~11/29  速水御舟 -日本画への挑戦―   山種美術館★★★
10/6~11/29  皇室の名宝-日本美の華-     国立東京博物館★★★
           1期:2009年10月6日(火)~11月3日(火・祝)
           2期:2009年11月12日(木)~11月29日(日)
10/7~11/8   国宝那智瀧図と自然の造形     根津美術館
10/10~12/23 古伊万里展            東京都庭園美術館
10/24~12/20 水墨画展             静嘉堂文庫
10/24~12/20 冷泉家 王朝の和歌守展      東京都美術館
10/24~11/29 伝えゆく典籍の至宝展       五島美術館
11/28~1/11  鏑木清方展            サントリー美術館
12/1~1/24   村山槐多展            松濤美術館
12/5~1/31   東山魁夷展            山種美術館
12/5~2/7    柴田是真展            三井記念美術館
12/11~3月   束芋展               横浜美術館

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